|
デル株式会社は、オプションでExpressカード型のワンセグチューナカードを追加可能な15.4型液晶搭載ノートPC「Inspiron 1501」を11月7日に発売する。 CPUやメモリ、HDDなどを選択可能なBTOで同社サイトにて販売され、価格は95,025円~。Expressカード型のワンセグチューナも購入する場合は11,000円の追加となる。チューナカードは単体でも11月15日よりサイト上で発売され、単体版の価格は14,800円。
ワンセグチューナカードはエスケイネット製で、業界初となるExpressカード対応モデル。なお、単体販売モデルも含め、対応するデル製PC以外では動作しない。インターフェイス以外の仕様は、エスケイネットから11月発売予定のPCカード型モデル「MonsterTV 1D(モンスターTV ワン ディ)」(オープンプライス/店頭予想価格14,800円前後)と同じで、データ放送やEPG表示、字幕表示に対応。録画も行なえる。 ワンセグの表示サイズは480×360/320×240ドットとフルスクリーンに対応。視聴や録画の操作には付属ソフトの「1Dコントローラ」を使用する。 録画は暗号化を伴うストリーム形式で、録画時の解像度は320×240ドット。録画モードなどの指定は行なえない。録画した番組は、タイトル名や時間などがタブに一覧表示される。なお、録画した番組の視聴にはMonsterTV 1D本体が必要。 EPGを利用した予約録画には対応していないが、12月に予約録画対応のアップデータをダウンロード配布予定としており、時間指定による予約か、EPGからの録画とするか検討しているという。
チューナはシャープ製。アンテナは取り外し可能な2段伸縮型のホイップアンテナで、曲げにも強い仕様となっている。なお、エスケイネットでは、外付けアンテナ用に、F型コネクタ変換アダプタの発売も検討している。
「Inspiron 1501」は、同社ノートPCでは初となるAMD製CPUを採用したモデル。BTOでデュアルコアのTurion 64 X2が選べるほか、Turion 64や、Sempronも選択可能。ディスプレイは15.4型で解像度は1,280×768ドット。光沢タイプの「Truelife」も選択できる。14.1型液晶のモデルも2007年1月より販売開始予定。 メモリは最大2GB、HDDは60/80GBと、120GB(11月末販売開始)から選択できる。光学ドライブはDVD/CD-RWコンボドライブまたは、DVD+R DL対応のDVD±R/RWドライブとなる。OSはWindows XP Professional/Homeで、次世代OSのVistaを動作させるハードウェア環境も満たした「Windows Vista Capable PC」仕様。バッテリ持続時間はSempronモデルで約2時間30分。「Intel製に比べ多少改善している」という。 コネクタ類はUSB 2.0×4、アナログRGB(D-sub 15ピン)×1、Ethernet×1、SD/SDIO/MMCカードスロット×1、Expressカードスロット×1、ヘッドフォン/マイク×各1などを備える。外形寸法は356×265.5×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。
■ チューナは来春にデジタルラジオ対応も
デルのマーケティング本部マネージャー 松尾圭介氏は、「1501のベースは“ハイコストパフォーマンス”だが、筐体は前モデルにあたる1300の黒からシルバーに変更するなど、“仕事専用”を意識させない」と説明。中級者層の取り込みや、デスクトップからの買い替えユーザーを狙う。 また、エスケイネットのデジタル プロダクツ推進室 田野勉マネージャーは、シャープ製のデジタルチューナや、高感度アンテナによる受信品質をアピール。Expressカード対応については、「Expressカードスロット付きのPCを持つユーザーから、『スロットがあっても対応する製品がない』という声もあった」という。
なお、今回のExpressカード型チューナは、Inspiron 1501を含め5モデルで使用可能となる予定だが、現時点では他社製のPCで対応する予定はない。 同社はワンセグのほかに、2007年4月開始予定のデジタルラジオの3セグ受信にも対応したモジュール開発を進めており、春をめどに順次ワンセグ/3セグ両対応モデルに切り替わる予定だという。
□デルのホームページ
(2006年11月7日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|