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三洋電機株式会社は、カーナビゲーションの新製品として、ワンセグチューナ内蔵/4.5型ワイド液晶搭載のポータブルナビ「ミニゴリラ」(NV-SD10DT)を11月20日より発売する。価格は91,350円。なお、ワンセグチューナを搭載しないモデル「NV-M10」も同日より発売され、価格は78,750円。 NV-SD10DTは、4.5型/解像度400×240ドットのタッチパネル液晶を備え、ワンセグチューナも内蔵するポータブルナビ。ワンセグ受信時はEPGや字幕表示にも対応するが、データ放送には非対応。表示サイズはフル画面のみ。
本体に1Wのモノラルスピーカーを内蔵。なお、音声/映像入出力は備えていない。また、SDカードスロットを搭載するが、ナビの地図更新専用で、音楽再生機能などは備えていない。ワンセグ用のアンテナは2段伸縮式で、別売の外部アンテナを装着できる端子も搭載する。 ナビの地図データ収録に1GBのフラッシュメモリを採用し、HDDやDVDのモデルに比べ本体を小型化。データの圧縮/格納により「DVDナビに迫る情報量を収録した」としている。また、急加速などを警告し、環境に配慮した運転かどうか診断する「エコドライブ情報」機能は、画面表示にイラストやグラフを多用した「エコドライブII」に改良した。セキュリティ面では、暗証番号を入れないと動作しない「セキュリティコード」が設定可能。
オプションのACアダプタ「NVP-AC20」(7,875円)にはスタンドが付属。また、単3電池4本を使用する、スタンド型の電池パック「NVP-DP20」(10,290円)も用意。いずれも12月に発売する予定。電池パックでのワンセグの連続視聴時間は、同社の充電池「エネループ」利用時で約180分。外形寸法は約141×25×83mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約290g。
■ 価格で国内シェア獲得に期待
ナビ市場の傾向について、三洋電機カーエレクトロニクス株式会社市販事業推進部の中西悦孝部長は、「2005年までは順調だったが、2006年は微増にとどまると見られる。一方、ポータブル型は2006年度に102.6%、2007年度に109.4%の伸びが期待できる」と説明。さらに、「安価なメモリタイプのナビゲーションは欧州で高い伸びを示しており、北米でも拡大が予測される」とした。 ミニゴリラについては、「これまでのナビ事業の中で、日本では大容量のHDDタイプが売れている中、ポータブルが受け入れられるのかという声もあったが、『値ごろ感で化けるのでは?』 という意見もあった。ゴリラは10周年を迎え、ワンセグの導入などで市場を開拓してきたので、このDNAを持ち込んで商品を展開したい」と述べた。
(2006年11月9日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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