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新東京タワー株式会社と東武鉄道株式会社は24日、墨田・台東エリアに2011年度完成予定となっている「新東京タワー」のデザインを発表した。
構造には、制振システムとして、中央に「心柱」(しんばしら)を持つ五重塔を参考にしており、塔体部を編みかご状の鉄骨で覆う形を採用。地震や強風などの揺れを吸収するという。 ベース部分は三角形で安定性を図っており、隅田川・荒川に囲まれた同地域の形状を象徴。日本刀や伝統的日本建築などに見られる緩やかな曲線「そり」と「むくり」を意識し、頂点へ近づくにつれて円形へと変化する。 デザインの監修は、彫刻家で元東京芸術大学学長の澄川喜一氏と、建築家で東京大学名誉教授の安藤忠雄氏に依頼し、基本設計は株式会社日建設計に委託。また、今回のデザインには、7月4日~7月24日に実施されたアンケートの回答も反映されたという。
同タワーは、高さが電波塔として世界一になるという約610m。2008年度に着工し、2011年度の開業を見込む。地上デジタル放送の電波送信に利用され、350m・450mの高さに展望施設を設置。店舗やレストランも予定されている。 建設地は、墨田・台東エリアの押上・業平橋駅周辺となることが3月に決定。東武鉄道は5月1日に新東京タワー株式会社を設立、新タワープロジェクトの推進体制を整えていた。
(2006年11月24日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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