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2007 International CES【ソニー/パイオニア編】
-70型「ブラビア」やAVアンプ、シアターシステムなど


会期:1月8日~11日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
    Sands Expo
    The Venetian


 CES 2007が現地時間の8日、開幕した。大型の液晶/プラズマテレビや次世代DVD関連のニュースは前日のプレスカンファレンスで既に発表されたものが多いが、各社のブースには、近々発売される新製品が展示されている。ここではソニーとパイオニアのブースをレポートする。


■ ソニーブース

 ブースには、開幕前日のプレスイベントで出展された27型の有機ELディスプレイや、インターネット動画対応の液晶「ブラビア」以外にも、同社液晶で最大モデルとなる70型のブラビアやワイヤレスオーディオ関連の展示が展示されている。

KDL-70XBR3

 液晶テレビ「ブラビア」はこれまで23~52型が販売されているが、CESでは米国で2月に発売される70型のフルHDモデル「KDL-70XBR3」を出展した。

 同社が動画用の色域空間の国際規格である「xvYCC」に準拠した製品の名称とする「x.v.Color」を採用する初のモデル。価格は約33,000ドル。

 通常の倍速となる120Hz駆動により応答速度の改善を図っており、会場の説明員によると、応答速度は6ms以下。「アドバンストコントラストエンハンサ」使用時のコントラスト比は7,000:1。10bit表示対応パネルを搭載し、10bitプロセッシングに対応する。

 「VAIO XL3 Digital Living System」は、Blu-ray Discの1層/2層メディアに記録可能なドライブを備えたリビング向けPC。3月上旬発売で、価格は約3,300ドル。CPUはCore 2 Duoで、OSはWindows Vista Home Premium。

 「VAIO RM HD Video Editing System」は1TBのHDDを内蔵し、「Adobe Premiere Pro for video editing」をプリインストールした“Blu-ray Discオーサリング向け”のPC。発売は3月上旬で、価格は約3,500ドル。CPUはCore 2 Duoで、OSはWindows Vista Business。USBジョグダイヤルコントローラを同梱する。

VAIO XL3 Digital Living System VAIO RM HD Video Editing System

WA Wireless Digital Music Streamer(ブラック)

 また、VAIO周辺機器として、無線LAN内蔵のミュージックプレーヤー「WA Wireless Digital Music Streamer」を3月上旬に発売する。価格は約350ドル。カラーはブラックとホワイト。

 PC内の音楽やインターネットラジオを無線LAN経由で再生可能な、サブウーファ内蔵の2.1chスピーカー。再生対応フォーマットはMP3/WMA/ATRACとDRM無しのAAC。無線LANはIEEE 802.11b/gをサポートする。音声出力として、光デジタルとアナログ音声を各1系統装備する。

 ACアダプタが付属するほか、バッテリも内蔵。バッテリ駆動での連続再生時間は約5時間。カード型リモコンが付属するほか、PCの無線LAN設定用にUSBメモリ型のモジュールも同梱する。

ホワイトモデル。右下が無線LAN設定用のUSBモジュール リモコン 背面

 そのほか、Bluetooth対応のポータブルワイヤレススピーカー「SRS-BTM30」も展示。発売は3月で、価格は約150ドル。

 Bluetooth 2.0に準拠し、A2DPプロファイルをサポート。ドライバには48mm径のネオジウムマグネットを搭載する。アンプ出力は6W。ACアダプタのほかにバッテリ駆動も可能。1系統のステレオミニ入力を装備する。

「SRS-BTM」のスピーカー部は、丸みを帯びた形状 Bluetooth送信部(左下)をプレーヤーに接続して再生

□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200701/07-002/index.html
□関連記事
【2006年10月12日】ソニー、Bluetooth対応ヘッドセット/スピーカーなど5機種
-新ウォークマンとも連携可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061012/sony4.htm



■ パイオニアブース

新PDPの60型プロトタイプ

 パイオニアは、開幕前のプレスカンファレンスで発表した新PDPのデモ再生を同社ブースで実施。

 60型のプロトタイプモデルを従来製品と比較展示。ソースはBlu-rayの映像を再生していたが、暗闇に打ち上がる花火の映像では、黒の深さと鮮やかな発色において明らかな違いが見られた。

 そのほか、米国での発売が決定した製品として、HDMIを2系統備えた「VSX-1017TXV」などAVアンプ4製品を発表。


VSX-1017TXV

 4月発売で、価格は出力110W×7chの「VSX-917V」が399ドル、110W×7chの「VSX-817」が299ドル、110W×5chの「VSX-517」が199ドル、120W×7chの「VSX-1017TXV」は未定。

 上位3モデルは、米国の衛星ラジオであるXMとSIRIUSに業界で初めて対応。また、4モデルとも独自の音質補正機能「サウンドレトリバー」を内蔵している。


VSX-917V VSX-817V VSX-517V

 自動音場補正機能として、「VSX-1017TXV」は「Advanced MCACC」を、「VSX-917V」と「VSX-817」は「Auto MCACC」を搭載する。そのほか、「VSX-1017TXV」には低音用のLFEチャンネルとほかのチャンネルにおける低音ずれを補正する独自の「フェイズコントロール」技術も搭載。

 「VSX-1017TXV」のデコーダはドルビーデジタル/DTSのほかドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS Neo:6、DTS 96/24、ドルビープロロジックIIx、WMA9 Pro、THX Select 2に対応。917Vと817VはTHX Select 2に対応しないほか、517はTHX Select 2、ドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS Neo:6をサポートしない。

 HDMI入力は上位2モデルに各2系統搭載し、バージョンは1.2。そのほかの映像入力として、S映像を1017が5系統、917Vと817Vが3系統搭載。コンポーネント入力は4モデルとも3系統。S映像出力は上位3モデルに各2系統備える。コンポーネント出力は3モデルとも1系統。

 音声入力として、いずれも同軸デジタルを2系統装備。光デジタルは上位モデルから順に4系統、3系統、2系統、1系統。上位2モデルには1系統のデジタル音声出力も備える。

DV-400V

 そのほか、同社ブースでは1080pアップスケーリング対応の薄型DVDプレーヤーや、5.1chシアターシステムを4月より順次発売する。

 「DV-400V」と「DV-300V」は、薄型筐体のDVDプレーヤー。価格と発売時期は、400Vが99ドルで5月発売、300Vが69ドルで4月発売。カラーはシルバーとブラック。400VのみHDMI出力を備え、1080pへのアップコンバート機能も備える。HDMI以外の仕様はほぼ共通。

 DVDビデオや音楽CDの再生に加え、DVD±R/RWやCD-R/RW、SVCD/VCDに対応。ディスクに記録したDivXやMP3/WMA再生もサポートする。ビデオDACは12bit/108kHz。400Vは7バンドのイコライザも搭載する。

 そのほか、シアターシステム3モデルを5月より順次発売。キューブ型のフロント/リアスピーカーを採用する5.1chシステム「HTZ-370」、MCACCの音場補正機能を搭載する「HTS-570」、AVアンプ「SX-217」とコンパクトスピーカーのセット「HTP-2900」を用意する。価格と発売時期は、「HTZ-370」と「HTS-570」が399ドルで5月発売。「HTP-2900」は299ドルで7月発売。

 アンプ部の出力は、「HTZ-370」が60W×6ch、「HTS-570」は100W×6ch、「HTP-2900」は総合860W。「HTS-370」と「HTP-2900」はWMA再生にも対応する。「HTS-570」と「HTP-2900」は音質補正機能「サウンドレトリバー」も搭載。

HTZ-370 HTS-570 HTP-2900

□2007 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/

( 2007年1月10日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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