◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
GfK、家電量販店の年末年始商戦、販売動向を発表
-12月最終週から年始で45/46型液晶TVが17%価格下落


1月18日発表


 家電量販店の販売実績を集計している、市場調査会社のジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(GfK)は18日、薄型テレビなどの年末年始商戦の販売動向を発表した。

 全国の有力家電量販店から毎日POSデータを収集。モデル別に集計し、様々なカテゴリの販売動向を調査したもの。それによると、2006年末の商戦全体では前年を割る販売だったが、年明けから数量、金額ともに前年を越える規模で推移。2007年1月1日週の販売は数量ベースで前年比111%、金額ベースで同112%と、どちらも10%以上上回った。

 特に液晶テレビに関しては、年末の段階から前年を上回る販売を記録。数量ベースで12月18日の週で130%、25日の週で121%。2007年に入ってからは1月1日週で169%、8日の週で139%と、前年を大きく上回る販売を維持した。

【家電関連製品の販売状況/GfK調べ】
  06/12/18週 06/12/25週 07/1/1週 07/1/8週
全体(数量) 93% 95% 111% 104%
全体(金額) 89% 90% 112% 102%
液晶TV(数量) 130% 121% 169% 139%
パソコン(数量) 74% 68% 94% 91%
携帯電話(数量) 99% 100% 127% 117%
※2007年1月1日週の前年比較対象である2006年の第1週目は、1月2日~8日までであり、元旦が含まれていない

 GfKでは液晶テレビの好調要因として、価格下落を挙げる。年始の初売りでは大型液晶テレビの価格が大幅に下落。特に42型は2006年12月の最終週と比較して平均価格が16%、45~46型が17%下落したという。反面、売れ筋の32型は6%の下落に留まっている。

 GfKは「各メーカーは2006年に入って40型以上の大型テレビに注力しており、初売りの目玉商材として多く用いられた」と分析。2007年の見通しとしては「シャープの亀山第2工場など、第8世代ラインが稼動し、効率よく大型パネルが生産できる体制が整う。それにより、大型を得意とするプラズマテレビとの価格競争が加速し、40型以上のテレビがますます手の届きやすい商品になるだろう」と予測した。

 なお、パソコンについては年末年始4週間での販売数量は前年比82%と苦戦。GfKでは懸念されていたWindows Vista発売前の買い控えが原因ではなく、「消費者の家電製品購入予算が、薄型テレビに優先されたことが原因。薄型テレビの価格は15万円程度で、パソコンと競合する」としている。

□GfKのホームページ
(1月19日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.gfkjpn.co.jp/index.html
□関連記事
【1月18日】BCN、薄型TVなどの'06年末商戦を総括
-液晶テレビのフルHD比率は約2割に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070118/bcn.htm
【2006年12月12日】'06年の薄型テレビ市場規模は前年比48%増の670万台
-GfK予測。「42型以上が現実的な選択肢に」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061212/gfk.htm

(2007年1月19日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.