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業界関係者向けに、玩具メーカーが共同で実施する新春商談会「TOYフォーラム2007」が23日、今年も東京国際フォーラムで開催された。今年はコナミ、タカラトミー、エポック社などが参加している。 子供向けの玩具が中心だが、AV界の流行も取り入れ、iPodと接続可能なフィギュアなども登場。癒し系グッズでもオーディオ機能を持った商品も増加している。さらに、少子高齢化の波を受けて、大人向けのホビー商品も充実。ここではAV機能も備えた玩具を中心に、会場で見つけた興味深い新商品をレポートする。
■ トランスフォーマーがiPodスピーカーに変形
タカラトミーのブースでは、根強い人気のトランスフォーマーがiPodなどのオーディオ機器と連携した新商品が登場。残念ながら撮影は禁止されていたが、計3モデルが展示されていた。 「コンボイ playing iPod speaker」(7月発売予定/15,750円)は、その名の通り、コンボイのコンテナ部分がiPod用クレードルスピーカーになっているもの。フルレンジのステレオスピーカーも備えており、iPodの充電にも対応。「Made for iPod」の認定も受けている。もちろん車タイプからロボットへの変形も可能だ。 トランスフォーマーに登場するラジカセ型ロボ「サウンドウェーブ」を、そのまま音楽再生機能を備えたフィギュアにしたのが「サウンドウェーブ Playing audio player」(7月発売予定/10,500円)。カセットデッキにあたる部分にmini SDカードを挿入でき、MP3ファイルが再生可能。ラジカセ型はもちろん、ロボットに変形後も音楽再生が可能。
「フレンジー&ランブル playing earphone」(7月発売予定/3,150円)は、耳掛け式ヘッドフォンタイプのトランスフォーマー。一見すると円形の耳掛け式ヘッドフォンだが、ハウジング部に切れ目が入っており、腕や足を引き伸ばすことでロボットへと変形する。ちょうどロボットが背中にユニットを背負っているようなイメージだ。 また、マニア向けの商品として「ストライクウィッチーズ」や、コナミの「フィギュアニメ」など、アニメDVDとフギュアをセットにしたものが話題を集めている中、子供向けフィギュアでも同様のコンセプトの商品が登場した。
「テレもちゃ」と呼ばれる新カテゴリーで、テレビアニメのDVDとおもちゃ(フィギュア)がセットになったもの。第1弾として恐竜や動物がロボへ変化する「トランスフォーマービーストウォーズ」が3月22日から順次リリースされる。
価格は各2,625円で、DVDにはテレビアニメ1話がまるまる収録されている。さらに、テレビCMとも連動するジオラマストーリーやキャラクターデータなどもDVDに収録される。内容的には「完全に連動とはいかないが、付属するアニメの回で活躍しているロボのフィギュアが付属する」とのこと。3月22日には8話分(8体)が発売され、以降1月毎に1話(体)が発売される。「反響によるが、アニメ全話をこの形式でリリースしていきたい」という。
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■ 29,800円の液晶プロジェクタ タカラトミーのブースでは、29,800円という低価格を実現したプロジェクタを展示している。製品名は「ビジョン・プロジェクタ」。60インチの画面が投写できる液晶プロジェクタで、画素数は10万画素程度を予定。輝度などの詳しい仕様は今後決定されるという。7月発売を目指しており、入力はコンポジットとアナログ音声を各1系統用意。ゲーム機やDVDプレーヤーとの接続を想定しており「子供部屋の壁などに投写し、気軽に大画面が楽しめる」という。
■ ドラえもんのひみつ道具でTVチャンネル変更 2006年8月に、手にはめて空気の弾を打ち出すドラえもんのひみつ道具「くうき砲」をおもちゃとして発売し、話題を集めたエポック社。「ひみつ道具シリーズ」の新モデルとして、「くうきピストル」を発表した。2007年夏の発売を予定しており、予定価格は2,625円。
腕につけるくうき砲よりも小型で、指先にサックのように装着できるピストル。といっても実際に弾丸や空気が出るわけではなく、現在の段階では赤外線リモコン機能の搭載を予定しており、テレビやエアコンなどが操作できるという。音声認識機能を備えており「バン!」と叫ぶとチャンネル切り替えが可能。声に合わせて発射音も再生されるという。
■ スピーカーにもなる癒し系グッズ
オーディオ/シアタールームを癒しの空間に演出してくれそうな新製品も紹介されている。「UMINE」(ウミネ)はヒーリングシアターと名付けられた製品で、球形のフォルムを採用。内部にインテリアライトや立体音響回路を内蔵したスピーカーも搭載。「イルカの住む海」や「南のビーチ」、「深海」など、テーマに合わせて内蔵した効果音を再生するほか、天井に海の波のようなゆらめく光を投写。木漏れ日のような緑色など、テーマによって色味が変化する。
また、外部音声入力も備えており、ポータブルプレーヤーなどを接続することで、外部スピーカーとしても利用可能。音の波形や流れに合わせて明暗や光の動きが変化する。ライト部に円形のカバーをかぶせることで、天井への投写をやめ、通常のインテリアライトとしても利用できるという。6月発売予定で価格は8,400円。
■ アニメやフィギュア関連の展示も多数
新作アニメに関連したフィギュアの新製品も多数展示されている。コナミブースでは、ガイナックスの新作テレビアニメとして注目を集める「天元突破(てんげんとっぱ) グレンラガン」のメディアミックス展開を紹介。4月の放送開始に加え、着彩済みの小型フィギュア「FIGUMATE」シリーズのラインナップに追加されることが明らかになった。カードゲーム化なども予定されている。
「FIGUMATE」ではほかにも、3月21日から発売される「ネギま!?」の学園編第2弾モデルが展示。さらに、島田フミカネ氏のイラストを基にした「メカ娘」もFIGUMATE化されることがアナウンスされた。5月17日発売予定で価格は各473円。さらに、これまでの「メカ娘」シリーズの第3弾モデル(3月22日発売/各630円)も展示されている。
放送終了後も人気が衰えない「涼宮ハルヒの憂鬱」も3月からFIGUMATE化が決定。さらに、ノーマルサイズのコナミフィギュアコレクションでも、ハルヒのキャラクターが発売されることが決定。参考展示の段階だが2007年夏の発売を予定しており、涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくるがリリースされる予定だ。
模型メーカーのピットロードは、2月末に発売を予定している女性自衛官の1/16フィギュア「それゆけ! 女性自衛官」を展示。第1弾は海上自衛隊編として、幹部用の冬服やカラーガード隊の演舞用衣装などを身にまとったキャラクターがラインナップされる。価格は630円。
制服系フィギュアシリーズとしてはTOMYTECの「鉄道むすめ」も外せない。第4弾が6月発売予定で現在制作中だという。価格は各525円。今回は銚子電鉄の駅務係や、上田電鉄の別所温泉駅駅長ルックなど、これまでにも増してマニアックなラインナップとなっている。さらに、「鉄道むすめExpress」として、第1~3弾のキャラクターのリニューアル造形版も3月からリリース予定だ。
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(2007年1月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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