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パイオニア株式会社は、PLC(電力線搬送通信)を利用したネットワーク・オーディオシステム「music tap」を3月下旬に発売する。メインユニットとスピーカーを離れた場所に設置しても、電源コンセントを通して楽曲を伝送できるというもの。各ユニットの価格はオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。
家庭内の電力線を通して、各部屋に音楽を配信するシステム。配信元となる「サウンドステーション」と「ネットワークスピーカー」で構成されており、両ユニットを電源コンセントに接続するだけでネットワークを構築できる。そのため、無線LANなどを利用せずに、好きな部屋にネットワークスピーカーを設置するだけで、サウンドステーションに接続した機器の音楽が再生できる。
「XW-PSS01」は「サウンドステーション」と、「ネットワークスピーカー L」、「ネットワークスピーカー S」をセットにしたモデル。L型スピーカーは、スピーカー側から選曲/ソースの選択など、サウンドステーションを制御することもできる。また、それぞれのスピーカーは単品でも販売され、1台のサウンドステーションに対して最大4台まで追加でき、合計6台が使用できる。なお、初回にステーションとスピーカーのペアリングが必要。 サウンドステーションにはAタイプとBタイプのUSB端子(Ver.1.1)を各1系統搭載。マスストレージクラスに対応したオーディオプレーヤーやUSBメモリを接続することで、メモリ内のWMA(32~192kbps)/MP3(8~320kbps)/MPEG-4 AAC(16~320kbps)ファイルをネットワーク再生できる。ただし、DRMがかけられた楽曲の配信には対応していない。デコードはステーション側で行なっており、音声信号を専用形式に再変換し、PLCで伝送している。 さらに、アナログ音声入力(RCA)を2系統、ステレオミニ入力も1系統用意。コンポなどの再生音をPLC配信することもできる。なお、ステーションに接続した機器から同時に2つまでのソースを配信できる「デュアルモード」を装備。スピーカー側で受信したいチャンネルを選ぶことで、リビングに設置したネットワークスピーカーではジャズ、キッチンではボサノバを再生するといった使い方もできる。
ネットワークスピーカー Lは最大25W×2chのアンプを内蔵。ユニットは天面に向かって設置されており、広がりの豊かな再生ができるという。また、付属のリモコンでサウンドステーションの遠隔操作が可能。サウンドステーションのON/OFFや音楽ソースの切り替えに加え、USB接続したメモリ内楽曲の頭出し、ランダムプレイなどが行なえる。 なお、スピーカー側から楽曲をスキップしたり停止したりすると、同じチャンネルを受信している他のスピーカーの再生音も止まってしまう。また、サウンドステーションの電源をOFFにすると、Aチャンネルに加え、Bチャンネルを受信していたスピーカーからも音は出なくなる。 ネットワークスピーカー Sは遠隔操作機能を省いたもので、モーションセンサーを装備。人の有無を感知して電源のON/OFFや音楽の再生/停止が行なえる。キッチンや玄関、廊下、トイレなどでの設置を想定しており、BGM的な利用ができる。出力は最大5Wのモノラル。
モーションセンサーはOFF/ロング/ショートの3モードを用意。ショートモードでは人がいなくなってから1分で、ロングでは30分で再生を停止する。
外形寸法と重量は、サウンドステーションが250×183×47mm(幅×奥行き×高さ)で1.2kg。ネットワークスピーカー Lが452×112×162mm(同)で2.8kg、ネットワークスピーカー Sが109×109×176mm(同)で1.2kg。 また、オプションでiPod用コントロールドック「IDK-01」も用意。音声出力とコンポジット、S映像出力を備えたドックで、コンポなどと接続可能。OSDメニューも用意しており、付属のリモコンでiPodの操作が行なえる。サウンドステーションとの連携も可能で、サウンドステーションの電源ON/OFFと連動。ネットワークスピーカー Lから、ドック付属のリモコンを使って、iPodの遠隔操作も行なえる。外形寸法は99×74×33mm(幅×奥行き×高さ)で重量は200g。
□パイオニアのホームページ
(2007年2月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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