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株式会社ケンウッドは、同社の創立60周年を記念して復活した高級オーディオブランド「TRIO」モデルの第3弾として、カーオーディオを発売する。CDチューナユニット「K-TR10D」と、モノラルアンプ「K-TR10A」2台、または4台のセットで販売を行なう。 受注分のみの期間限定販売で、受付は4月2日から5月31日まで同社カスタマーサポートセンターにて行なう。価格はCDチューナとモノラルアンプ4台のセットが598,500円、CDチューナとアンプ2台セットが367,500円となる。 受注後に生産を行なうため、製品の到着は受注から約2ヵ月後となる。また、CDチューナ、モノラルアンプのいずれも単品販売は行なわない。 同社の音質最高責任者である「音質マイスター」により厳選した高級部品を採用し、手作業によるチューニングや、量産モデルでは困難な手作りによる加工を施している。 ■ CDチューナ「K-TR10D」
CDとFM/AMチューナを内蔵した1DINサイズのカーオーディオ。フロント部には、削り出しアルミパネルを採用し、筐体の剛性を高めている。本体を支えるシャーシ部には銅メッキが施され、銅の伝導特性により、内部回路全体をノイズから守る。 プリント基板は利昌工業製で、高周波特性に優れ、低誘電率、低損失を実現。また、銅箔は通常の約3倍分を使用。信号の劣化を抑え、質の高い音質を実現するという。 プリ出力部の増幅段のオペアンプはリニアテクノロジー製。70MHzまでフラットな増幅特性と、1,000V/μsecの高速信号応答性能を備え、よりリアリティのあるサウンドの実現を図る。 抵抗部品には、アルファエレクトロニクス製の超高精度金属箔抵抗器を採用。クリーンルームで手作業により製造されており、各回路動作の安定化/高精度化を実現する。 DA変換時の誤差を軽減するケンウッド独自の「Offset Dual Differential D/A System」を採用。左右各チャンネルにDACを搭載しており、チップにはWolfson製「WM8740」とオリジナルの専用LSIとを組み合わせて利用している。 CD部の周波数特性は10Hz~20kHz、S/N比は105dB。ダイナミックレンジは100dB、ステレオセパレーションは90dB。 ■ モノラルアンプ「K-TR10A」
定格出力80W×1ch(4Ω)、160W×1ch(2Ω)のモノラルアンプで、プリント基板やオペアンプ、抵抗などはK-TR10Dと同等のものを採用する。 増幅素子と温度検出素子の物理的距離に起因する歪みを解消するため、サンケン電気製の高速熱反応型トランジスタ「TRAIT」を採用。リニアタイムでの熱帰還を実現することで、動作点がダイナミックに追随し低歪化。音像定位が明確になり、ぼけることのない芯のある低域を再現するという。 インプットボリュームには、東京光音電波によるコンダクティブ・プラスチック抵抗板使用の可変抵抗器を採用するほか、エルナー製の大型コンデンサ(定格50V4700μF)をプラス/マイナス側にそれぞれ1個ずつ搭載し、音質を高めている。 スピーカー接続部には、同社プリメインアンプ「L-02A」などで採用された、同社独自の「Σ Drive(シグマドライブ)」を改良した「Σ Drive フェーズII」を採用。 周波数特性は3Hz~50kHz、S/N比は93dB、入力感度は175mV、インピーダンスは90kΩ。外形寸法は368×61×158mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.3kg。 □ ケンウッドのホームページ ( 2007年3月2日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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