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株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、マスタークロック・ジェネレータ2モデルを3月下旬に発売する。価格は、ルビジウムを搭載した「G-0Rb」が141万7,500円、水晶搭載モデル「G-03X」が31万5,000円。 なお、既発売のルビジウム搭載モデル「G-0s」、およびG-0s相当にバージョンアップした「G-0」を対象に、今回の「G-0Rb」相当にバージョンアップするサービスも実施する。完全なバージョンアップにかかる費用は26万2,500円。主要項目のみのアップデートでは21万円となる。受付開始は4月末からで、サービスは5月末より順次実施する。
超高精度のクロックを内蔵したマスタークロック・ジェネレータは、ワードシンク入力を備えたCD/DVDトランスポートや、D/Dコンバータ、D/Aコンバータなどと接続することで、各機器の時間軸管理を行なうコンポーネント。動作を高い精度で同期させることで、音質の向上が期待できる。 心臓部に内蔵する発振器の精度が重要で、「G-0Rb」は周波数精度±0.00005ppmのルビジウム発振器を、「G-03X」は周波数精度±0.1ppmの高精度水晶発振器を搭載。両モデルの発振器には、安定度と音質を重視したカスタムチューンを施している。
また、G-0Rbでは、従来モデルで備えていた水晶発振モードを削除。水晶発振器との共存による電気的影響を排除したほか、ルビジウムユニットのマウント方法も見直すことで、性能向上を実現したという。 発振器からメイン基板への基準クロックの取り出しには、6N銅線を使ったエソテリックSMB同軸ケーブルを使用。従来モデルからスタンバイ機能も排除したことで、電源回路の直結が実現でき、音質も向上したとしている。 「G-03X」では、水晶発振器の温度を一定に保つことで、温度変化による影響を排除する「OCXO」(Oven Controlled Crystal Oscillator)を搭載。内部温度を制御する小型恒温槽に水晶振動子と発振回路を内蔵したもので、-20度~70度の環境下で±0.1ppmを確保している。 G-0Rbの筐体は3ブロック構成のシャーシと、5mm厚銅板の底板を使用。G-03Xは高さ約90mmのスリムな筐体で、肉厚アルミ材を使用している。44.1kHz/48kHzの基本周波数系列の1/2/4倍の周波数を独立して出力でき、G-0Rbは48P(48kHzより4%遅いPAL FILM用周波数)にも対応。それぞれの系統に出力端子を各2個用意し、最大6台のコンポにクロック供給が可能。
同社が独自に策定したユニバーサルクロックにも対応しており、映像機器へのクロック供給も可能。外部から10MHzの基準信号を入力する端子も備え、セシウム原子発振器などを接続することで、システムアップも図れる。外形寸法と重量は「G-0Rb」が442×351×153mm(幅×奥行き×高さ)で約18kg、「G-03X」が442×353×97.5mm(同)で約9.1kg。
□ティアック エソテリック カンパニーのホームページ
(2007年3月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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