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東京国際アニメフェア 2007が開幕。4月以降の新作満載
-「ゼロの使い魔」第2期は夏から。Blu-rayブースも


会期:3月22日~25日(22/23日はビジネスデー)

開催時間:10:00~18:00(最終日のみ17:30)

当日券:「一般」1,000円/「中高生」500円

会場:東京ビッグサイト 東1・2・3ホール他


 世界最大級のアニメ総合見本市、東京国際アニメフェアが22日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は3月22日~25日までだが、22日~23日はビジネスデーとなっている。当日券は一般が1,000円、中高生が500円。主催は東京国際アニメフェア実行委員会。

 総出展社数は昨年の256社から270社、小間数は718から750へと増加。海外からも8カ国1地域、計55社が参加している。アニメ関連各社がブースを構え、ビジネスデーの初日2日間は商談がメインとなるが、パブリックデーの土日は、新作アニメの紹介を中心とした、様々なイベントが予定されている。

 ここでは初日のビジネスデーに開催されたステージイベントや、各社ブースで見つけたDVD化が待ち遠しい新作アニメの情報をピックアップしてお届けする。


■ GONZOが「ロミオとジュリエット」をアニメに

 4月から放送されるテレビアニメの中でも注目度の高い1本、GONZOの「ロミオ×ジュリエット」。お馴染みシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を、クオリティの高いアニメーション製作に定評のあるGONZOが、最新のビジュアルで描くということで、話題を集めている。

 イベントステージでは、その製作記者発表会が開催され、監督の追崎史敏さんに加え、ロミオ役の水島大宙さん、ジュリエット役の水沢史絵さんらが登場。作品にかける意気込みを語った。

 「ロミジュリ」と言えば、誰もが知っている悲恋の物語だが、追崎監督によれば原作をそのままアニメ化するのではなく、ファンタジー要素を盛り込んだ、アニメならではのストーリー展開になる模様。「舞台は空中浮遊都市。2人の恋愛物語が軸ですが、革命という要素も盛り込むことで、アクションもある物語になっていきます」とのこと。

(C)2007 GONZO/CBC・GDH・SPWT

 貴族の青年ロミオを演じる水島さんは「誰もが知っている作品ですが、僕なりのロミオを表現していきたい。役柄と一緒に成長していくので、見守って欲しい」と語る。男装の麗人として育つジュリエットを演じる水沢さんは、「オーディションで選ばれた時には思わず叫んでしまいました。盛りだくさんの内容になるので、期待していてください」と笑顔を見せた。

 GDHの石川真一郎代表取締役は「GONZOの中でもエンターテイメント性に溢れた作品になる。世界的な物語を原作とすることで、世界市場で通用するコンテンツとして、北米やヨーロッパでも展開していきたい」と意気込みを語った。

ロミオ役の水島大宙さん ジュリエット役の水沢史絵さん GDHの石川真一郎代表取締役 監督の追崎史敏さん


■ 精霊の守り人

 4月7日からNHK-BS2にて放送される「精霊の守り人(もりびと)」は、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズを手掛けた、神山健治氏が監督と脚本を担当した作品として、放送前から注目を集める1本。

 ステージには、原作者の上橋菜穂子さんと、神山監督。そして音楽を担当する川井憲次氏と、アニメ製作担当プロダクションI.Gの石川光久代表取締役が登壇した。「以前から神山監督の大ファンだった」と言うのは原作者の上橋さん。「アニメ化、しかも神山監督にアニメ化してもらえると聞いて、これ以上嬉しいことはありません。監督がどのように小説の世界を映像化してくれるか、今から楽しみです」と語る。

 神山監督は作品について、「ストーリーに惹かれたのはもちろんですが、登場人物達が泥臭く、人間味に溢れているところをアニメで表現したいなと考えています」とのこと。

原作者の上橋菜穂子さんと神山健治監督 音楽を担当する川井憲次氏と、プロダクションI.Gの石川光久代表取締役

 ちなみに、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズで海外のアニメファンからも絶大な支持を集める神山監督。「自分はいつもスタジオに篭って仕事をしているだけなので、実感がありませんでした。でも、今日アニメフェアに来てみたら、海外の報道関係の人などからたくさん取材依頼があって、ようやく実感しました」と笑う。「精霊の守り人」についても、積極的な海外展開が予定されているようだ。

会場には主人公バルサのコスプレも プロダクションI.Gのブースでは関連展示も行なわれている


■ BD関連機器も展示

 Blu-ray Disc Associationもブースを出展。既にリリースされているソニー/松下電器のBD関連機器を展示したほか、シャープの録画も可能なBDビデオプレーヤー「BD-HP1」の再生デモも行なっている。

 ブースではFLAGや北斗の拳のハイビジョン映像をデモとして再生しているが、これらのタイトルがBDビデオ化されることが決定したわけではないという。

シャープの録画も可能なBDビデオプレーヤー「BD-HP1」 BDビデオ再生デモも行なっている


■ バンダイビジュアル

アニメ総合サイト「.ANIME」のDVD用オリジナルグッズ、「AIKaおっぱいマウスパッド」も展示

 バンダイビジュアルを含む、バンダイナムコグループのブースではDVDからフィギュア、関連ゲームまで幅広い展示が行なわれている。新作アニメとしては「sola」に注目。Keyで「Kanon」などを手掛けた久弥直樹氏が原案、人気イラストレーターの七尾奈留氏がキャラクター原案を担当している作品で、4月からオンエア予定。

 ほかにも「機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ」や「キスダム -ENGAGE planet-」、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」など、4月から放送される新作の映像を、一足早く観ることができる。

新作DVDも一挙に紹介 「キスダム -ENGAGE planet-」と「sola」 「機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ」

 また、第2期シリーズの制作も決定し、飛ぶ鳥を落とす勢いの「コードギアス 反逆のルルーシュ」の展示も充実。各種フィギュアやカードなど、関連グッズもお披露目されている。

「コードギアス 反逆のルルーシュ」の関連商品も多数登場


■ その他

 気になる情報が満載だったのはアニメーション製作会社、マッドハウスのブース。詳細情報は明らかにされていないが「なつかしのヒーローがマッドハウスで復活か!?」や、「あの作品がハリウッドで実写化!? それも2作品!! 日本もアメリカも大騒ぎになりますよ!!」など、意味深な言葉がブースの各所で踊っている。詳細発表はまだ先になるようだが、注目したい情報だ。

 ほかにも、今秋放送予定の「もっけ」や、4月から放送される「怪物王女」や「大江戸ロケット」の情報も展示している。

新作情報に混じり、気になる言葉が踊るマッドハウスのブース

「ツンデレ」はもう古い!? これからは「ツンツン」の時代? 楽しい作品になりそうな「大江戸ロケット」 知る人ぞ知る名作コミック「シグルイ」も7月からマッドハウスでアニメ化。WOWOWにて放送予定だ

鉄子の旅

 鉄道ファンもアニメファンも皆驚いた、まさかのアニメ化作品「鉄子の旅」。原作は、鉄道と駅に人生を捧げ、全国全駅の下車を達成した横見氏に、鉄道にまったく興味のない女性漫画家キクチさんが連れ回されるというレポート漫画。鉄道ファンにはたまらないが、キクチさんには駅弁ぐらいしか楽しいことがないという奇妙な旅が展開する。

 2人の絶妙な関係(温度差)が楽しい作品で、原作は読むと鉄道の旅に出たくなる1冊。アニメで実在の鉄道や駅がどのように再現されるかなど、放送前から話題沸騰だ。放送は6月から、CS放送ファミリー劇場で予定されている。

異彩を放っていた鉄子ブース。巨大な鉄道模型セットが展示され、ブースそのものが「とうえいびでお駅」に変身。よくよく目をこらすと、キクチさん一行の姿が……

ガイナックス久々の新作テレビアニメ「天元突破 グレンラガン」。アニメフェアでも大々的にブース展開しており、多くの観客を集めている

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スタジオジブリのブースでは、発表されたばかりの宮崎アニメ最新作「崖の上のポニョ」の展示があった。3月27日にはNHKで、宮崎監督と新作に密着した番組が放送されるようだ ほかにもジブリブースには、ジブリとして初のBDビデオとなる「イバラード時間」や、ブエナ・ビスタのBD「ディズニー・アート展のすべて」を紹介

三鷹の森ジブリ美術館が配給する、アレクサンドル・ペトロフ監督の最新作「春のめざめ」関連の展示も。実際に使われた油絵や、絵の具などの道具も展示されている

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ツンデレブームの申し子、「ゼロの使い魔」も第2シリーズの製作が決定。2007年夏の放送を予定しており「新キャラクター登場で、ルイズのツンデレぶりも急上昇」とのこと キャラクターが魅力的なファンタジーアニメ「プリズム・アーク」もアニメ化企画が進行中。サービスシーンにも期待したい 4月放送開始(AT-Xは3月28日)の「ひとひら」は、極度のあがり症の女子高生が、どういうわけか演劇の世界に入ってしまうという物語

こちらも4月から放送される「シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド」 同人誌の世界を題材とした注目作、その名も「ドージンワーク」もアニメ化が予定されている 4月放送の「かみちゃまかりん」は、デ・ジ・キャラットなどで知られる、ゴケどんぼ原作のハートフルファンタジー

タツノコプロも注目の情報を多数発表。懐かしの「マッハGoGoGo」が2008年、ハリウッドで実写映画化。監督はマトリックスシリーズで知られるウォシャウスキー兄弟 また、「ガッチャマン」も2008年12月に、CGアニメとして劇場公開が予定されている さらに、キャシャーンのテレビアニメ化も予定。製作がスタートしているという

「月姫」や「Fate/stay night」などを手掛けるTYPE-MOON。そのストーリーテラーである奈須きのこの小説を原作とした劇場用アニメ「空の境界」。全7部作品構成となり、テアトル新宿で公開されることなどが明らかになった。最新プロモーションビデオと関連グッズなどの展示も行なっている ツンデレブームの担い手のもう1作品、「灼眼のシャナ」。劇場版の公開を控える中、アニフェアにはシャナの大好物、メロンパンの超巨大バージョンが登場。ぐるぐる回転していた

大賞作品をアニメ化するという、「アニマックス」主催のシナリオコンテスト「アニマックス大賞」。アニメ化が決定した「ゆめだまや奇談」の発表会も開催。音楽を担当するアーティストの石井竜也氏も登場した 4月から久しぶりのテレビアニメ化、そして映画化も決定した「ゲゲゲの鬼太郎」。会場には、さながらオバケ屋敷のような特設ブースが用意された ルパン三世の愛車や、不二子の愛用する単車など、アニメにまつわる様々な展示も

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今年もアニメから飛び出してきたようなコスプレコンパニオンが多数登場。会場に華を添えた。左から「Venus Versus Virus」の制服、「鴉 -KARAS-」のゆりね。その右はジェネオンブースのメイドさん。アニメフェアのために「これが 私の御主人様」の作画担当、椿あすがデザインしたというオリジナルメイドコスだ。一番右は企画・原作 秋元康のOVA「ICE」から、衛士のコスチューム

□東京国際アニメフェアのホームページ
http://www.tokyoanime.jp/
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(2007年3月22日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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