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「Hi-End Show Tokyo 2007 スプリング」が初開催
-DYNAUDIOのPC向けスピーカー/布張りスピーカーなど


期間:5月11日~13日

会場:東京交通会館 12階/3階

入場料:無料


 オーディオメーカーと輸入商社などが参加する展示・試聴イベント「Hi-End Show Tokyo 2007 スプリング」が11日、東京・有楽町の東京交通会館で開幕した。期間は5月11日~13日までの3日間。入場は無料。

 同イベントはこれまで、1年に1度、10月頃に開催されていた。しかし、1年に複数回開催して欲しいという来場者からの要望や、新製品をより早く紹介したいというメーカーの声を受け、2007年は春と秋に2回開催されることになった。秋は10月5日~7日に開催予定。来年も2回開催するかどうかは未定で、「今年の反響による」という。なお、11日は開場と同時に多くのオーディオファンが詰め掛けていた。

 場所は今までと同じ交通会館で、12階のダイヤモンドホールに各社が試聴コーナーを設けており、各社ローテーションで再生デモを行なっている。また、3階のグリーンルームではロッキーインターナショナルが単独でデモコーナーを用意しているので、こちらも忘れずにチェックしたい。

 参加メーカーは30社。2006年10月の回は44社だったため、規模は若干小さくなっている。


■ DYNAUDIO JAPAN

 DYNAUDIO JAPANのブースでは、2007 International CESで発表された、バイアンプ内蔵アクティブスピーカー「mc15」を日本初公開。パソコンとUSB接続のDACを介して、再生デモを行なっている。デモ機はゴールデンウィークに日本に到着したばかりで、米国向けの120V仕様。今後は100V仕様への変更やPSEマークの取得を行ない、夏の終わり頃の日本発売を予定している。価格は1,000ユーロのため、「ペアで16万円程度になる予定」だという。

 アンプを内蔵した2ウェイスピーカーで、パソコンやポータブルプレーヤーとの組み合わせを想定した同社初のモデル。アンプの出力は50W×2ch。外形寸法は170×235×260mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7kg。ウーファは150mm径のコーン、ツイータは28mm径のソフトドーム。

DYNAUDIO初のマルチメディアスピーカー「mc15」 ネットを付けたところ 背面。接続はRCA

 入力はRCAのアナログ。ボリュームは備えていないが、アッティネーターを備え、+4/0/-10dBから選択できる。ハイパスフィルタ(フラット/60/80Hz)も内蔵しており、サブウーファなどとも組み合わせられる。

 また、6月頃の日本発売を予定している新製品「Audience 42 SAT」も紹介。壁掛けも可能な「Contour SR」のAudienceシリーズバージョンといった製品で、壁掛けにも対応。ただし、ユニットはAudienceシリーズと同じものが使われている。AuraブランドのCD/アンプ/チューナ一体型システム「note」(28万3,500円)と組み合わせたデモを実施。コンパクトながら精密で、クリアな音が楽しめる。価格はペアで12~13万円程度の見込み。

Audience 42 SAT AuraブランドのCD/アンプ/チューナ一体型システム「note」と組み合わせたところ Audience 42 SATの背面。壁掛けにも対応する

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【1月12日】2007 International CES【ブースレポート】
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070112/ces15.htm


■ ロッキーインターナショナル

 ロッキーインターナショナルでは、audio proの新製品3シリーズを紹介している。「MONDIAL」は「レザリータッチ」をテーマにしたスピーカーシリーズで、その名の通り、エンクロージャの表面を革素材が覆っている。デザイン面だけでなく、制振効果も期待できるとしている。

 2ウェイのコンパクトスピーカー「M.1」(ペア/予価36,750円)はバスレフ型で、外形寸法は110×160×160mm(幅×奥行き×高さ)。コンパクト2ウェイで密閉型の「M.2」(ペア/予価42,000円)、バスレフの「M.3」(ペア/予価52,500円)もラインナップする。

 さらに、2ウェイ3スピーカーのバスレフ型トールボーイ「M.5」(ペア/予価84,000円)や、センタースピーカー「M.4」(予価31,500円)、サブウーファ「S.1」(予価55,000円)もラインナップする。いずれも発売は7月下旬を予定している。

MONDIALシリーズ。革張りになっているのが特徴で、デザイン面以外にもエンクロージャの振動抑制効果があるという

 「stereo one limited」は、レザリータッチ仕様の2ウェイスピーカーと、CDチューナアンプをセットにしたコンポ。同じく7月下旬の発売を予定しており、価格は199,500円。低音を増強するace-bass方式や、中高域のリニアな位相特性を実現するというace-plusも投入している。

 「PORTO」は、レザリータッチのiPod用スピーカー。一体型筐体に2基のツイータ、1基のウーファ、FMチューナ、iPod用クレードル、アンプを内蔵したもので、バッテリ駆動も可能。持ち運ぶための革製取っ手も備えている。7月下旬発売予定で、価格は59,850円。

stereo one limited PORTO

 iPodを装着するためのクレードルスペースを設けており、各iPod用のスペーサーが付属。別途ケーブルなどを使わずにiPod内の音楽を再生できる。また、S映像出力も備えており、ビデオ映像も出力できる。ステレオミニの入力やイヤフォン端子も装備。約4~6時間のバッテリ駆動に対応。リモコンも付属する。外形寸法は120×140×305mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.1kg。

iPodを搭載可能。取っ手も備えている。背面にFMラジオ用ロッドアンテナを装備

 同社ブースではほかにも、audio proのコンパクトスピーカーシリーズ「ALLROOM」や、QUADのコンデンサスピーカー「ESL2805/2905」の再生デモ、QUAD 70周年記念モデルのパワーアンプ「QUAD II Classic」や、真空管ハイブリット型フォノイコライザー「QC-twentyfour P」などを紹介している。

QUADのコンデンサスピーカー「ESL2805/2905」の試聴も可能 QUAD 70周年記念モデルも展示している audio proのコンパクトスピーカーシリーズ「ALLROOM」


■ 東志

 東志のブースでは、3月から発売を開始した米CERWIN VEGA(サーウィン ベガ)のスピーカーを紹介。10年前から日本で流通していなかったが、今年復活。「レッドシールドライバー」と呼ばれる、エッジ部分が赤いウーファユニットが特徴。

 「VE-5M」(ペア44,100円)はコンパクトな2ウェイブックシェルフ。「VE-8」(1本71,400円)は2ウェイのトールボーイ型。「VE-15」(1本144,900円)は3ウェイのフロア型となっている。高能率ドライバを搭載し、ハイスピードなサウンドが特徴だという。

米CERWIN VEGAのスピーカシリーズ。左は3ウェイのフロア型「VE-15」。赤いエッジのウーファユニットが特徴


■ トライオード

 トライオードでは、真空管の「KT88」を使った既発売のプリメインアンプ「88SIGNATURE」をベースに、AB級モノラルデュアルパラプッシュプルパワーアンプ化した「TRV-M88PP」を参考展示している。7月中の発売を予定しており、価格は未定。

 出力管にKT88×8本、初段に6SN7×1本、ドライバー段に6SN7×2本を採用。定格出力はUL接続で200W×2ch(8Ω)、3極管接続で100W×2ch(8Ω)となる。ほかにも、CDプレーヤー「TRV-CD3」や、4月15日より発売を開始した新管球プリメイン「TRV-A88SE」などを展示している。

 さらに、オルトフォン ジャパン元社長の前園俊彦氏(前園サウンドラボ)が手掛けるスピーカーケーブル「Zonotone」も登場。「7NAC-Grandio 10」(RCA 1m×2 92,400円/XLR 1m×2 100,800円)や、バイワイヤ対応スピーカーケーブル「6NSP-4400S Meister」(切り売り 1m 3,465円)などをラインナップする。

AB級モノラルデュアルパラプッシュプルパワーアンプ「TRV-M88PP」 左が新管球プリメイン「TRV-A88SE」 前園サウンドラボの新スピーカーケーブル「Zonotone」も登場


■ その他

 ヘビームーンのブースでは、5月9日に発表したばかりのPMC新フロア型スピーカー「EB1」をデモ。5月11日発売で、ペア197万4,000円というハイエンドフロア型スピーカー。独自のAdvanced Transmission Line(ATL)技術を投入している。

PMC新フロア型スピーカー「EB1」 スピーカーターミナルはトライワイヤリングに対応

セリカクリエーションズは、球形スピーカー「CC25TWX」を今年も展示。多孔質軽量セラミックスという素材で作られた球形のエンクロージャを採用しており、両サイドに10cm径のフルレンジユニットを1基、計2基搭載。今年はサイズやカラーバリエーションも用意した また、同スピーカーを木製のケースに収納したバージョンも開発中。落下を防ぐほか、音場や再生音の向上も図れるという

同じくセリカクリエーションズの無指向性スピーカープロトタイプ。上向きにユニットが1基ついており、放出された音は半球体で拡散される。筒型エンクロージャ内部に、空気の流れをストレートに整えるための溝(右写真)を用意。ユニットの背面からの空気をストレートに下部から放出。下部にも半球体が取り付けられている

コニシスはTYRシリーズを発表。プリアンプ「TYR1213」(262,500円)、パワーアンプ「TYR1214」(283,500円)などを展示している。DCアンプの音質の良さを維持しながら、電源ON/OFFや切り替え時のノイズを極力抑えたというモデル。セットでの利用を想定しており、2台を重ねて、左右にストーンパネルを付けた「TYR SIDE STONE SET」(577,500円)なども用意する ネットワークジャパンのブースで一際目を引くフロア型スピーカーは、QUADRALの「TITAN VII」。ドイツのメーカーで、フラッグシップスピーカーの7代目。38cm径ウーファと21cm径のミッドレンジ。高域はリボンツイータを採用。ペアで315万円


□Hi-End Show Tokyoのホームページ
http://www.hi-endshow.jp/
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【2006年10月6日】個性派&高級オーディオが集まる「Hi-End Show Tokyo 2006」開幕
-audio proの新SPシリーズ。「HANIWA」新機種も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061006/hiend.htm

(2007年5月11日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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