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オーディオメーカーと輸入商社などが参加する展示・試聴イベント「Hi-End Show Tokyo 2006」が6日、東京・有楽町の東京交通会館で開幕した。期間は10月6日~8日までの3日間。入場は無料。 参加メーカーは昨年の42社から44社へ増加。なお、昨年は同階でハイフィデリティ・オーディオ協議会が主催する「ハイフィデリティ・オーディオショウ2005」(展示はクボテック株式会社のみ)が併催されていたが、今年はクボテックがHi-End Showに参加。ハイフィデリティ・オーディオショウは開催されていない。 また、例年は徒歩数分で行き来できる東京国際フォーラムにて、「東京インターナショナルオーディオショウ」が行なわれていた。しかし、今年のインターナショナルは10月20日~22日までの開催と会期がズレているため、同日に両方のイベントに参加することはできなくなっている。
■ ロッキー インターナショナル audio proやQUAD、Wharfedaleなどを取り扱っているロッキー インターナショナルのブースでは、年末にかけて発売を予定している新製品の展示/デモを行なっている。 audio proからは、新スピーカーシリーズ「AVANTI」が登場。手のひらサイズの2ウエイサテライト「A.1」(ペア/予価29,400円)、小型2ウェイブックシェルフ「A.10」(ペア/予価67,200円)、2ウェイバーチカルツインのセンター「A.20」(1台/予価46,200円)、2ウェイ3スピーカーのトールボーイ「A.70」(1台/予価76,650円)、同構成の大型トールボーイ 「A.90」(1台/予価89,250円)を用意。 さらに、ace-bass方式を採用したサブウーファとして16.5cm径のウーファを搭載した「SW-150」(1台/予価52,500円)、25.4cm径ウーファの「SW-450」(1台/予価84,000円)もラインナップ。全モデル12月初旬の発売を予定している。
スピーカー共通の特徴としては、ラウンドフォルムのエンクロージャと、ダークイタリアンウオールナット仕上げを採用したこと。また、新開発のシルクドーム・スーパーツイータを搭載しており、A.10/20/70/90では40kHzまでの再生が行なえる。「次世代DVDシアターも意識しつつ、リーズナブルな価格とエレガントなスタイルを両立させた」という。 QUADからは、「ALCHEMIST」や「EAR」で知られる真空管界の鬼才、ティム・デ・パラビッチーニ氏と、QUADスピーカーのチーフエンジニア、スティーブ・ヒューレット氏が協力したというフォノイコライザーアンプ「twenty four P」が登場。11月下旬発売予定で、価格は283,500円。パラビッチーニ氏が独自に開発したというMC入力専用カップリングトランスを採用。真空管はミリタリー仕様のサブミニチュア双3極管6111を4本使用している。
■ オンキヨー オンキヨーブースでは、2005年12月に発売した、ギターと同じ構造のエンクロージャを採用したギターアコースティック・スピーカー「D-TK10」(ペア/168,000円)の展示と試聴デモを行なっている。 楽器メーカーの高峰楽器製作所と共同開発したモデルで、ギターに使用される板材の中から、響きの豊かなマホガニー材をエンクロージャに採用したことが特徴。会場では「よりギターのデザインを意識した」という仕上げの異なるバリエーションモデルを展示。具体的な製品化の予定などは立っていないが「反響を見て今後の参考にしていきたい」という。通常仕上げのものより手間とコストは若干アップするとのこと。
■ 東志 東志のブースでは、セリカクリエーションズが製造した球形スピーカー「CC.GB25X」を展示している。多孔質軽量セラミックスという素材で作られた球形のエンクロージャを採用しており、両サイドに10cm径のフルレンジユニットを1基、計2基搭載している。 ユニットから放出された音に加え、ユニット背面からの音を、エンクロージャに空いた無数の気孔(穴)から全方向に放射拡散するというシステム。「点音源・無指向性でありながら、指向性も持っている新しいコンセプト。単に360度音を放出するわけではなく、気孔によってコントロールした量の音をだけを放出できることがミソ」だという。 なお、同様の理論を使ったスピーカーは愛知万博でも使われたとのことで、シングルユニットのモデルは販売もされている。新製品の「CC.GB25X」は「早ければ年末、遅くとも2007年初頭には販売を開始したい」としており、置き台を含めたペアで、価格は218,000円を予定している。
■ クボテック 超弩級フロアスピーカー「HANIWA」を展開しているクボテックは、新スピーカー「SPIW」シリーズを出展。いずれもペアで682万5,000円の「SP1W33」、472万5,000円の「SP1W25」、315万円の「SP1W20」という3モデルをラインナップ。全モデル3ウェイで、ウーファ用にW33は33cm径、W25は25cm径のカプトン(強化型ケブラー)のヘキサコーンを採用。W20は20cm径のカーボンケブラー繊維混合ウーファを搭載している。 また、新コンポーネントとして、信号特性補正回路「FPIC-100」(42万円)を発売。「ホーンスピーカーでは、従来の回路を使用した場合、カットオフ周波数付近で大幅な位相ズレが発生する問題があった。これが大型のホーンが姿を消した理由。そこで、DSPによる補正回路を商品化した」という。通常のフィルターではなく、「タイムドメインにおいて重要な影響を及ぼす位相特性も、周波数特性とは独立に調整できる制御方式、Frequency Phase Independent Controlを採用した」という。
■ その他
□Hi-End Show Tokyo 2006のホームページ
(2006年10月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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