ハーマン、JBLの新開発ツイータ採用スピーカー3モデル －「New Aシリーズ」。2ウェイフロア型など

A660	7月下旬発売 標準価格：「A660」94,500円(1本） 　　　　　　 「A60」105,000円(ペア) 　　　　　　 「A66」63,000円(1本)

　「New Aシリーズ」はJBLのミドルクラスに位置する製品で、いずれも、新開発の38mm径「タンジェンシャル・リング・ツイーター」を採用。A660は165mm径ウーファ2基とツイータ1基、A60は165mm径ウーファとツイータが各1基、A66は133mm径ウーファ2基とツイータ1基で構成する。

A60	A66

　ツイータは、独自の「タンジェンシャル・リブ」を持つリングダイヤフラムをセンターコーンとアウターホーンで挟み込んだリングツイータで、アルミダイキャスト製のアウターホーンが高域の不要振動を防ぎ、クロスオーバー領域まで余裕ある再生エネルギーを確保。センターコーンが高域位相干渉を抑えた高域特性と指向特性を発揮するとしている。

　ダイヤフラムには、ダンピングフィルムをラミネートした「Dual Layer LaminatedDiaphragm」を採用。ダイアフラム自体の高域共振を吸収し、フラットで滑らかな周波数特性を実現した。ダイアフラムのタンジェンシャル・リブがボイスコイルの駆動応力を振動板全体に均等に分散させ、高周波領域まで正確な駆動と、高周波歪み成分の抑制を図る。

　ボイスコイルはアルミ製で、銅コーティングにより軽さと高い駆動性を両立。一般的な銅コーティングボイスコイルに比べ約50%の軽量化を実現し、高域再生能力を高めたという。また、ボビンには、ベントホールを空けて冷却効果を図った「Kapton Vented Voice Coil Bobbin」を採用。ダイアフラム裏面にかかる背圧を逃がし、歪みの発生を抑えるとしている。

　さらに、ダイヤフラム背面にバックチャンバーを設け、振幅特性を向上。ボビンのベントホールとの相乗効果でストレスのない中高域再生を可能にし、ウーファとのスムーズな音のつながりを実現したという。

　センターポールピースには銅キャップを被せ、磁気変調歪みを吸収。3次高調波歪みの低減と、高域でのインピーダンス上昇を抑え、超高域までカバーするエネルギーを確保。透明感と明瞭度をさらに高めたとしている。

　エンクロージャはいずれもチェリー天然木の突き板仕上げ。A660のターミナルはバイワイヤ接続に対応する。

主な仕様

型番	A660	A60	A66
形状	2ウェイフロア型	2ウェイブックシェルフ型	2ウェイセンター
ユニット	165mm径ピュアパルプコーンウーファ×2 38mm径タンジェンシャル・リング・ツイーター×1	165mm径ピュアパルプコーンウーファ×1 38mm径タンジェンシャル・リング・ツイーター×1	133mm径ピュアパルプコーンウーファ×2 38mm径タンジェンシャル・リング・ツイーター×1
周波数特性	45Hz～45kHz	50Hz～45kHz	55Hz～45kHz
許容入力	150W	120W	100W
出力音圧 レベル	88dB	87dB	88dB
クロスオーバー 周波数	200Hz(ローパスのみ)、3kHz	3kHz	4kHz
インピーダンス	6Ω
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	240×270×995mm	240×266×360mm	515×237×200mm
重量	19.8kg	8.2kg	7.8kg

□ハーマンインターナショナルのホームページ
http://www.harman-japan.co.jp/
□製品情報
http://www.harman-japan.co.jp/product/jblhome/aseries.html
□関連記事
【2005年10月7日】【2005東京インターナショナルオーディオショウレポート 2】
－JBLのシアター向け垂直ホーン搭載スピーカーなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051007/ina2.htm

( 2007年7月10日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.