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ビクター、実売15万円の「ハイビジョンEverio」
-新光学系で30%小型化。1,440×1,080/MPEG-2記録


8月上旬発売

標準価格:オープンプライス


 日本ビクター株式会社は、MPEG-2形式で1,440×1,080ドットのHD記録が可能な60GB HDD搭載ムービーカメラ「Everio GZ-HD3」を8月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込み。ボディカラーはクリアシルバーとプレミアムブラック(B)が用意される。

GZ-HD3とGZ-HD3(B)

 フルHD記録対応のEverioシリーズ最上位モデル「GZ-HD7」比で、体積を約30%小型化。外形寸法は82×145×75mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約575g(本体のみ)/約660g(バッテリ含む撮影時)。同社では、手軽にハイビジョン録画を楽しめる普及モデルと位置付けている

 1/5型、総画素数57万画素(1,016×558ドット)の16:9のプログレッシブスキャンCCDを3枚搭載。有効画素は動画記録時が43万画素、静止画記録時が53万画素。

 CCDは「GZ-HD7」と共通だが、光学系は新開発のコニカミノルタオプト製「コニカミノルタHDレンズ」を採用。ズーム倍率は動画記録時で光学10倍(F1.8~2.4)で、35mm換算の焦点距離は42.2~422mm。静止画記録時は光学8倍(F1.9~2.4)で、35mm換算48~384mmとなる。


GZ-HD3 新開発のコニカミノルタHDレンズを搭載 液晶モニターの内側にS端子や操作ボタンを装備する
側面 ディンプルパターンをグリップ部に施し、ホールド性能を高めている HDMIやi.LINK端子は後部に装備する

 新光学系の採用やビューファインダの省略により小型化を実現。なお、「GZ-HD7」で搭載していた光学手ぶれ補正機構は省かれ、GZ-HD3では電子手ぶれ補正を採用。GZ-HD7では、1,920×1,080ドットのフルHD記録が可能だが、GZ-HD3はCCDの一部領域を電子手ぶれ補正に利用するため、最高記録解像度は1,440×1,080ドットとなる。

 記録モードは、XP(1,440×1,080ドット/VBR/最高30Mbps)、SP(1,440×1,080ドット/VBR/最高22Mbps)、1440CBR(1,440×1,080ドット/CBR/約27Mbps)の3モード。


GZ-HD7と比較。体積比で約30%小型化した
GZ-HD7と比較 GZ-HD3の新光学系 GZ-HD3の各パーツ

 60GBの内蔵HDDに約7時間の録画が可能(SPモード)。録画形式はMPEG-2 TSで、オーディオはMPEG-1 LayerII。SD-VIDEOのハイビジョン規格に準拠しており、SPモード時にはSDカードへも録画可能。SDHCに対応し、Class 6以上のSDHCメモリーカードの利用を推奨している。4GBのSDHCカード利用時の録画時間は約25分(SPモード)

 また、1440CBRモードはHDVに準拠した形式で録画を行なうため、同モードで録画した映像はHDV対応のソフトで編集可能となる。

 高品位なプログレッシブ信号処理や、5種類のノイズリダクションなどを行なう、高画質処理エンジン「HDギガブリッド」を内蔵。ハイビジョンならではの立体感ある映像再現を可能とした。

新開発の光学系を装備する HDギガブリッドで高画質化 3種類の記録モードを用意する

LEDライトなどを新搭載

 GZ-HD7からマニュアルフォーカスリングと液晶ビューファインダが省かれているが、新たにLEDライトを装備。照度不足を補い、暗い場所での撮影を可能とした。また、フォーカスしている部分の赤、青、緑で輪郭表示する「フォーカスアシスト」や、露出オーバーを知らせる「ゼブラパターン表示」なども搭載する。

 SDカードスロットも装備し、動画だけでなくSDカードへの静止画記録も可能。1,920×1,080/1,440×1,080/1,024×768/640×480ドットでのJPEG静止画記録に対応する。

 USB端子やi.LINKを装備。パソコンとUSB接続して、録画映像を取り込み可能となっている。1440CBRモードで記録した映像については、i.LINK経由でHDV形式として対応機器に出力できる。また、DV形式へのダウンコンバート出力にも対応する。

 HDMI出力端子も備えており、テレビなどと直接接続してハイビジョンで録画映像を楽しむことができる。そのほか専用のD端子ケーブルを利用したコンポーネント出力や、S映像、AV出力などを装備する。

 編集/管理ソフトとしてサイバーリンクの「BD Solution」を同梱。「PowerDirector 5 NE Express」はフレーム単位での編集に対応し、約60種類のトランジションやタイトルパレットなどを搭載。BD作成可能な「PowerProducer 3 NE」や、再生ソフト「PowerCinema NE for Everio」などが付属する。

 Macintosh用のプラグインとして「QuickTime Componet for Everio」を同梱し、同プラグインを介してFinalCut ProやiMovie HDなどにEverioの記録映像を取り込み可能とする。

液晶モニターは2.8型/20.7万画素

 液晶モニターは2.8型/20.7万画素のワイドクリアブライト液晶を搭載。付属バッテリ「BN-VF815」利用時の連続撮影時間は約1時間25分。

 撮影したハイビジョン映像をDVD-R/RWにデータ記録できるDVDライター「CU-VD40」も利用可能。Everioで録画したハイビジョンのMPEG-2 TS録画ファイルを直接DVDに記録し、HDMI/コンポーネント映像出力が可能となる。GZ-HD7購入者の約6割が、CU-VD40も同時購入しており、GZ-HD3の購入者にもその利点を積極的に訴求していくという。

 また、0.7倍のワイドコンバージョンレンズ「GL-V0746(25,200円)」や、1.8倍のテレコンバージョンレンズ「GL-V1846(25,200円)」なども用意される。


専用DVDライター「CU-VD40」も利用可能 サイバーリンク「BD Solution」をバンドル

□日本ビクターのホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/press/2007/gz-hd3.html
□製品情報
http://www.victor.co.jp/dvmain/gz-hd3/index.html
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070207/victor.htm

( 2007年7月19日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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