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アニメやゲームなどに登場するキャラクターにスポットを当て、関連作品やキャラクターフィギュアの展示、ステージイベントなどを実施する総合イベント「C3×HOBBY キャラホビ2007」が幕張メッセで開催された。会期は8月18日から19日。当日券は大人1,500円、小学生以下は無料。主催はC3×HOBBY 2007実行委員会。 展示の目玉は、8月4日から8日まで青森の五所川原で行なわれた「立佞武多(たちねぷた)祭り」に参加した、全高11mの巨大なガンダムの立佞武多。また、メインステージではバンダイビジュアルが「EMOTION Summer Festival 2007」と題して、新作OVA「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」や、HDリマスターでDVD-BOXがリリースされる「新機動戦記ガンダムW」、オリジナル音声版の「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」を声優ゲストを交えて紹介。 さらに、10月6日からMBS・TBS系全国ネットで放送を予定している、ガンダムシリーズ期待の最新作「機動戦士ガンダム00」(ダブルオー)のステージも開催。気になるキャスト発表を行なった。
■ EMOTION Summer Festival 2007
「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」は、装甲騎兵ボトムズ、13年ぶりの新作OVAシリーズとして10月26日より発売される。第1巻は初回生産のみの限定版と通常版を用意。価格は限定版が9,240円、通常版が7,140円となっている。 '83年にテレビ東京系で放送され、リアルロボットアニメの最高傑作とも呼ばれる「装甲騎兵ボトムズ」。「ペールゼン・ファイルズ」は、テレビシリーズ以前の世界を描いた新作で、全12話。DVDは各巻2話収録の6巻構成。第1巻には1話「渡河作戦」、第2話「ガレアデ」を収めている。
制作には、高橋良輔監督のもと、オリジナルスタッフが集結。劇中の人型兵器「AT」(アーマード・トルーパー)は3DCGを使って描写されており、手描きでは実現が困難と言われた、百年戦争最大の圧倒的物量戦をCGで再現しているのが特徴だ。
「テレビ放送からは24年経っているのですが、合間にOVAやタイピングソフトなど、度々キリコを演じているので凄く久しぶりという感じはありません」と語るのは主人公・キリコ役の郷田ほづみさん。「こうして長い間応援してくれるファンの皆さんのおかげで新作が生まれた。アフレコも順調ですので、楽しみにしてください」と意気込みを語る。 新作の制作を決めたいきさつについて高橋良輔監督は「映像技術の進歩」を挙げる。「3DCGなど、大量生産される兵器としてATを描くために必要な技術が揃い、表現した映像が実現できるようになった」とのこと。先行で公開されたプロモーション映像ではノルマンディ上陸作戦を彷彿とさせる、ATを使った大規模な上陸作戦が展開。雨のような銃弾にさらされ、次々とスクラップと化していくAT達が重厚に描かれており、ボトムズならではの魅力が進化していることが垣間見えた。
なお、司会を担当したのは声優の諏訪部順一さん、岡本寛志さん、明坂聡美さんの3人。ボトムズの大ファンだという諏訪部さんが「僕も作品に声優として参加したかった」と残念がると、郷田さんが「僕が声優陣で一番年下という考えられない現場だから」と慰め、会場の笑いを誘った。
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続いてのステージは'95年から放送された「新機動戦記ガンダムW」シリーズ。HDリマスターで高画質化し、再DVD化。DVD-BOXと単品DVDで、8月24日から順次発売される。詳しい価格や発売日は既報の通り。 従来のガンダムシリーズは男性ファンを中心に人気を集めていたが、ガンダムWでは、美形の少年達がガンダムを操るパイロットとして活躍。敵側にも個性の強いキャラクターが多く、女性ファンに熱狂的に支持された作品でもある。ステージにはヒイロ・ユイ役の緑川光さんと、トレーズ・クシュリナーダ役の置鮎龍太郎さんが登場。大きな声援を受けた。 12年前を振り返りながら、アフレコ時のエピソードを披露するとともに、それぞれが演じたキャラクターの印象に残ったセリフをランキング形式で紹介。ヒイロ・ユイの「お前を殺す」など、なつかしのフレーズが披露された。
緑川さんは「僕達のピチピチした頃を堪能できますので、ぜひ楽しんでください」、置鮎さんは「12年前に僕らが情熱を傾けて参加した作品が、HDリマスターで色あせずに堪能できます」と、それぞれにHDリマスター版DVDをアピールした。
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12月21日に発売される「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」は、 ファーストガンダム劇場版3部作のオリジナル音声版を、富野由悠季総監督監修によるフィルムスキャン方式のHDプレミアムマスターで再DVD化したもの。片面2層ディスクの3枚組みで、価格は18,900円。2008年6月30日までの期間限定生産。
収録するのは第1作目と、第2作目「哀・戦士編」、第3作目「めぐりあい宇宙編」。基本的にはテレビシリーズをまとめた総集編だが、新作カットなども追加され、シリーズとは違った魅力も楽しめる作品になっている。
ステージにはアムロ役の古谷徹さんと、シャア役の池田秀一さんが登場。劇場版について古谷さんは「長いテレビシリーズを演じ終えて、また最初から戦わなくちゃいけないのかと思った記憶があります」と笑う。池田さんは「劇場版の舞台挨拶に参加する前夜、映画館の前で徹夜で並んでいる人の姿を見て凄く嬉しかったことを覚えている」と、それぞれ想い出を語った。
古谷さんは作品について「敵キャラクターにもそれぞれの正義があり、主人公は戦うことが嫌いな少年という型破りな作品。放送当時はここまでの人気になるとは思ってもみなかった」振り返ると同時に、「28年も受け継がれている、業界の宝物とも言える作品。SEEDや新作の00(ダブルオー)でファンになったという人にも、今回の劇場版でファーストガンダムの魅力に触れて欲しい」とアピールした。
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■ 機動戦士ガンダム00
ガンダムシリーズの最新作として、10月6日からMBS・TBS系全国ネットで放送される「機動戦士ガンダム00」。アニメ版「鋼の錬金術師」などで知られる水島精二監督が手掛ける期待の新作だ。 舞台は西暦2307年。化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーとして3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システムを手にしていた。しかし、その恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。
3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各国は終わりのない戦いを繰り広げていた。そんな中、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らは「ソレスタルビーイング」と名乗り、ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始した。
ステージでは注目のキャスト発表が行なわれ、声優名が告げられるたびに大きな歓声が沸きあがった。 主人公刹那・F・セイエイを演じるのは宮野真守さん。ガンダムチームのリーダー的存在で、狙撃を得意とするロックオン・ストラトス役は三木眞一郎さん。鋭い眼光が印象的なものの、普段は優しく穏やかな性格のアレルヤ・ハプティズムを演じるのは吉野裕行さん。神谷浩史さんが演じるティエリア・アーデは類希な美貌の持ち主だが、経歴などは謎に包まれた少年だ。
なお、主要キャラクター4人以外のキャストについても発表されており、公式ページにて掲載されている。
主人公・刹那を演じる宮野さんは、第1話のアフレコを振り返り「ガンダム作品ということで、現場には良い緊張感が漂っていました。自分も緊張して、セリフをブツブツと何度も確認しました」という。三木さんも「ガンダムの歴史を踏まえ、責任を背負ってマイクの前に立たないといけない」と、感想を語った。 また、今回の作品ではナレーションも聴き所。というのも、ファーストガンダムでアムロを演じた古谷さんが担当しているのだ。「ファーストガンダムに参加した声優として、以降の作品にはあえて参加していなかった」と語る古谷さん。しかし、シャア役の池田秀一さんが「ガンダムSEED」に出演したことで「池田さんからの挑戦状だと思い、僕も今回ナレーションならばと、チャレンジすることにした」と笑う。 古谷さんは「00」の声優陣に対し、「作品としても、そして参加する声優としてもガンダムシリーズは特別な作品。はっきり言ってガンダムに出ると声優人生が大きく変わる。だから、これまでの役柄やイメージなどを捨てて、新たな気持ちで、死ぬ気でチャレンジして欲しい」とアドバイス。さらに「やるからにはファーストを超える!」と宣言。会場から喝采を浴びた。
□作品の公式ページ
■ そのほか
□C3×HOBBY キャラホビ2007の公式サイト
(2007年8月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
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