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アニメやゲームなどに登場するキャラクターにスポットを当て、関連作品や立体化したフィギュア、ホビー・ロボットなどを展示する総合イベント「C3×HOBBY キャラホビ2006」が幕張メッセで開催された。会期は8月19日から20日。当日券は大人1,500円、小学生以下は無料。主催はC3×HOBBY 2006実行委員会。
AV WatchではDVD化が期待される新作アニメや「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」のトークショーイベントの模様を中心にレポートする。
■ ツンデレを超えたメガデレ!?
角川書店のブースでは、10月5日からWOWOWノンスクランブルでの放送が決定した新作アニメ「護(まもる)くんに女神の祝福を!」のイベントが行なわれた。 「護くんに女神の祝福を!」は、電撃文庫のライトノベルを原作としたテレビアニメ。物語の世界には、人の意思に応え、あらゆる事を可能にする魔法のような力「ビアトリス」が存在した。そして、舞台はビアトリスについて教える日本で唯一の学校、東京ビアトリス総合大学付属高等学校(通称 東ビ大附属)である。
生徒会で治安部長を努める鷹栖絢子(たかす あやこ)は、大物政治家の孫娘にして容姿端麗。天才的なビアトリス使いであり、その気になれば宇宙空間の衛星を打ち落としたり、一個師団を壊滅させられるほどの戦闘能力の持ち主。そんな“魔女”と恐れられる彼女が、年下の可愛い転校生・吉村護(まもる)に一目惚れしてしまう。かくして、恋愛と最も縁遠かった破壊の女神と、優しすぎる少年の初々しい恋愛物語がスタートする。
一般的に、ツンツンした(勝ち気な)性格ながら、好きな人の前になるとデレデレになってしまうというギャップを持った女の子のキャラクターを「ツンデレ」と形容するが、同作品のテーマは「ツンデレを超えたメガデレ!」。衛星まで打ち落とす魔女が護くんにデレデレになるギャップ・レベルは確かに“メガデレ”級。原作では読んでいる方が恥ずかしくなるほど純愛が描かれるが、アニメ版でも“メガデレ”がどこまで発揮されるかに期待が集まっている。
ステージは富田麻帆さんによるオープニングテーマ「MA・MO・RU!」でスタート。アップテンポな曲調に、会場のテンションは一気に最高潮。次いで吉村護役の木村亜希子さんと、鷹栖絢子役の高橋美佳子さんが登壇した。 護役の木村さんは作品を「まさに激ピュア・ラブコメディー」と表現。「ドキドキな物語の連続で、こんなに純粋な恋ができたらいいなぁと思いながら演じています」とのこと。これまでもツンデレなキャラを演じる事が多かったという高橋さんは、役をもらった時「またツンデレが来たなと、しかも超ツンデレで。2人の恋愛は本当に可愛くて、まさにバカップルです」と笑った。 ステージでは初公開となるプロモーション映像も上映。キャラクターの可愛らしさはもちろんのこと、アクションシーンやサービスシーンも盛り込まれており、映像的なクオリティも非常に高く感じられた。
また、これまで秘密とされていたエメレンツィア役のキャストもステージ上で発表。「エメレンツィアのキャストは誰にょ?」というクイズ形式で観客から回答を募集したが、語尾に「にょ?」が付くキャラクターで知られる声優をアニメファンがわからないはずもなく、99%が「真田アサミさん」と回答。見事正解となった。
■ タチコマとタチコマ・ロボが夢の共演 大型ステージでは9月1日から「スカパー! パーフェクトチョイス160」のPPVにて先行オンエアされる「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」のトークイベントが行なわれた。なお、DVDはバンダイビジュアルが11月24日にリリースする。価格は10,290円。 壇上には神山健治監督とプロダクションI.Gの石川光久社長、脚本を担当した櫻井圭記氏、タチコマの声を演じた玉川紗己子さんが登場。攻殻機動隊 SACのマスコットキャラクターとも言うべきタチコマについてトークが弾んだ。
タチコマのカラーが青である理由について神山監督は「ファーストシーズンのテーマカラーは、“笑い男の青臭さ”から連想して青としていた。タチコマも凄くイノセントな存在なので青いカラーにした」という。また、9体登場する理由についても「テーマナンバーが9だったため。公安“9”課とか、サリンジャーのナインストーリーズとか色々9をちりばめている。ちなみに、9課でタチコマに乗るメンバーは8人だが、最後に笑い男がメンバーに加わって乗るようになれば9体が必要だなとは考えていた」とのこと。次々と語られる裏設定に、会場からも「なるほど」と感嘆の声が漏れた。 さらに、サプライズゲストとして京都大学ベンチャー・ロボガレージの高橋智隆氏が手掛けたタチコマ・ロボも登場。声を演じた玉川紗己子さんと、タチコマ同士が会話するという夢の共演に歓声は一際大きくなった。
なお、新作SSSにタチコマが登場するか否かも気になるところ。依然として秘密ベールに包まれているが、玉川さんが「新作で演じた時に・・・・・・むにゃむにゃ」と少し口を滑らす場面も。気になる単語の連発で、9月のPPV放送や11月のDVD発売が待ちきれないトークショーとなった。
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■ ダンクーガの新作アニメの制作が決定 ハピネットのブースではアニメ化企画進行中の新作3タイトルを紹介。平井久司氏キャラクターデザイン、東映アニメーション製作のSFロボット作品「銀色のオリンシス」は10月から放送開始。SF美少女メカアクション「奏光のストレイン」は今秋にWOWOWでノンスクランブル放送される。「ロケットガール」は富士見ファンタジア文庫の同名小説のアニメ化。ひょんなことから女子高生3人が小柄な体格と体重の軽さを武器に、日本人初の有人宇宙ロケットの飛行士になるという物語。
葦プロダクションのブースでは、ダンクーガ・シリーズの新作がアナウンス。監督は大張正己氏。担当者によれば、まだ製作が決定した段階で、公開は年内ではなく来年以降になる予定。媒体はテレビアニメを予定しているという。
□キャラホビの公式サイト
(2006年8月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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