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セイコーエプソン株式会社は、D7/C2Fineパネルを搭載したフルHD液晶プロジェクタ「EMP-TW2000」を11月下旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は35万円前後の見込み。
0.74型/1,920×1,080ドットのエプソン製パネルを採用した液晶プロジェクタで、同社のdreamioシリーズの最上位モデルとなる。 パネルは開口率の向上や液晶ドライバの12bit化などの強化が図られた新世代のD7/C2Fine。新光学エンジン「OptiFocus」を改良し、独自開発の位相補償技術「DEEPBLACK」を搭載。液晶パネルからの光漏れを徹底的に抑制し、コントラスト比は50,000:1(ダイナミックモードでオートアイリスON時)を実現した。 DEEPBLACKは、新たに光学エンジン内に位相補償板を配置することで、液晶パネルを透過した後の光の楕円偏光を抑制。理想的な縦偏光を作り出すことで、光漏れを大幅に低減し、最高コントラスト比を従来モデル(EMP-TW1000)の12,000:1から50,000:1まで向上したという。
D7パネルの採用によるパネル自体の開口率向上のため、輝度も従来比で30%向上し、最高1,600ルーメンとなった。ランプは170W UHE(E-TORL)。 レンズは光学2.1倍ズーム(F2.0~3.17)で、上下96%、左右47%のレンズシフトに対応。投写サイズは30型~300型で、3mの距離から100型の投写が行なえる。光学系の基本設計は従来モデルを踏襲しているが、DEEPBLACKを新搭載したほか、オートアイリスについても新アルゴリズムを採用。オートアイリスは1/60秒単位で映像の明るさを知覚し、絞りを自動制御。コントラスト性能を高めている。
また、「New エプソンシネマフィルタ」を搭載し、色再現性能の向上とともに、コントラストを高めている。独自のカラーマネジメント技術「Color RealityIII」も搭載。カスタムガンマ調整や5,000K~10,000Kまでの11段階の色温度調整が可能。また、新たに、R(赤)/G(緑)/B(青)/C(シアン)/M(マゼンダ)/Y(イエロー)の各色を色相/彩度/明度から調整できる「6軸カラー調整」も搭載した。 x.v.Colorにも対応し、画質モードは、ダイナミック/リビング/ナチュラル/シアター/シアター・ブラック1/シアター・ブラック2/x.v.Colorの7つを用意する。 バージョン1.3対応HDMI入力を2系統装備。24p入力にも対応する。コンポーネント入力、S映像入力、コンポジット入力、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、RS-232C、トリガー出力などの端子を各1系統装備する。騒音レベルは24dB。外形寸法は406×310×124mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.6kg。自照式のリモコンが付属する。
また、DVD一体型のDremioも720pモデル「EMP-TWD10」と480pモデル「EMP-DM1」を用意。9月19日より発売し、価格はともにオープンプライス。スクリーンのセットモデル価格は720pが15万円後半、480pモデルが9万円台後半の見込み。 EMP-TWD10にはVer.1.2対応のHDMI入力を装備。また、本体の上部が回転する機構を備え、家庭内の設置性を高めている。 なお、D6/フルHDパネル搭載の従来モデル「EMP-TW1000」も引き続き併売される。フルHDプロジェクタのエントリークラスとして販売を予定しており、店頭売価も引き下げられる予定。価格はオープンプライスだが、「TW2000より5万円ほど安価な価格設定を考えている」という。
□エプソンのホームページ ( 2007年9月4日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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