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米Appleは5日(現地時間)、iPod touchや新iPod nano、iPod classicなどの新製品発表会を開催。また、iTunes関連で開始される新サービスの紹介も行なわれた。日本でも、録画中継による発表会が行なわれた。 スティーブ・ジョブズCEOは冒頭、「今日こそは本当に音楽の話をする」として、iTunes Storeでの音楽ダウンロード数の最新状況を報告。 「iTunesでは6億曲がコピーされ、30億曲がダウンロードされた。オンラインのミュージックストアで22カ国において第1位になっている。当初の楽曲数は20万曲だったが、今は各ストアで600万曲を扱っている。米国ではWALMARTやBEST BUYに続く第3位の音楽リテーラーになった」とアピールした。 ■ 「信じられない薄さ」の新iPod nano
iPodについては「累積の売上げは1億1千万台。その成長のカーブは、特にホリデーシーズンに上がっている。2007年もホリデーシーズンが近くなり、準備は既にできている」として、iPodシリーズの刷新を発表。 ビデオ対応になったiPod nanoについてジョブズ氏は「信じられないぐらい小さい」、「信じられない薄さ」としてnanoを取り出した。
「iPod nanoは歴史上最もポピュラーな音楽プレーヤー。改善したい点もあり、ユーザーからの要望もあった。そのなかでnanoでもビデオを見たいという要望から、より大画面で高輝度の画面を採用した」と説明。“A little video for everyone”をキーワードとしており「よい仕事ができたと自負している」とコメントした。
また、第6世代に当たるオリジナルiPodについては「これまで説明する名前をつけていなかった」として今回よりiPod classicとネーミング。 従来モデルより薄型化され、「これまで30GBと80GBがあったが、新しい80GBモデルはそれらより薄い。また、従来の80GBモデルより新80GBモデルが100ドル安い249ドル」と価格面でもアピール。各iPodと合わせて「信じられないほどのホリデーシーズンのラインナップになった」と自信を見せた。
■ iPod touchは「世界7不思議の一つ」
さらにジョブズ氏は「まだ終わりじゃない」として、注目される新シリーズのiPod touchを紹介。「1月に発表したiPhoneは、ビデオ再生なども備えたベストなモデルだが、『この技術をいつiPodに入れるのか?』と言われてきた。それに今日答えたい」として、touchを取り出した。 「iPodと同じくらいのサイズで、8mmくらいの薄さ。信じられないサイズで、“世界の7不思議の一つといっていいのでは”」と述べ、指で弾いて操作するインターフェイスで紹介しながら、「他のいかなるポータブルデバイスよりも優れたビデオの品質」と述べた。
また、iPod touch/iPhoneで直接楽曲をダウンロード購入できる「iTunes Wi-Fi Music Store」をデモ。「同じ価格、同じセレクションで、どんな曲名でもサーチできる。携帯電話の3Gよりダウンロードが速い」とした。 そのほか、発表会では米国で開始されるサービスも紹介。iPhoneの着信音を、iTunesの楽曲から好きな部分(30秒)を選んで購入/設定できる「Ringtones」のデモを行なった。
また、スターバックスの店舗内で無線LANにアクセスし、流れる曲のリストからダウンロード購入できる「Now Playing」を10月2日よりニューヨークとシアトルの直営600店舗以上で開始する予定。 発表イベントにはスターバックスの創業者であるHoward Schultz会長が登場。「店舗数を拡大するだけでなく、消費者との強い信頼関係を作るため音楽に着目した。店内でよく聞かれる質問に、『今かかっている曲は?』というものがある。これまではそれに答えられなかったが、そういう過去は終わりになる」と宣言。さらに、「私の子供のころはラジオで好きな曲を見つけたが、これからはスターバックスで曲を見つけ、すぐに購入してほしい」とした。 その後、恒例となっているミュージックライブには、今月セカンドアルバムをリリースするというKT TUNSTALLが登場。2曲を披露し、「スティーブ・ジョブズ氏は偉大」とコメントした。
□米Appleのホームページ(英文) ( 2007年9月6日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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