松下、「明るい部屋でも鮮明」な720p液晶プロジェクタ －「ライトハーモナイザII」搭載。映像処理は14bitに

10月29日発売 標準価格：オープンプライス

　松下電器産業株式会社は、ホームシアター向けの720p液晶プロジェクタ「カジュアルシアター TH-AX200」を10月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後の見込み。

　0.7型/1,280×720ドットのパネルを採用する3LCDの液晶プロジェクタ。周囲の明るさに合わせて映像信号を制御する機能を進化させた「ライトハーモナイザII」を搭載。「ダイナミックアイリス」でシーンごとにランプやアイリス、ガンマなどの信号データをリアルタイムで連動制御することで、明るい部屋でも鮮明でハイコントラストな映像が楽しめるという。輝度は2,000ルーメン、コントラスト比は6,000:1で従来モデル「TH-AX100」と共通。

　また、新たにテレビゲーム用のモードを搭載。出画までの遅延を「TH-AX100」に比べ約1/3としたモードで、テレビゲームに適した画質チューニングも施したという。

　映像信号処理は入力から出力まで最大14bitのデジタル処理で、AX100(最大10bit)に比べ微妙な明るさや色の差も細やかに再現できるとしている。また、独自開発の「スケーリングLSI」により、ノイズを抑えた鮮鋭感のある映像を実現。

　純度の高い3原色と沈んだ黒を実現するため、従来モデルと同様にランプ光に最適化した分光特性を持つ光学フィルタ「シネマフィルター」を採用。同社の多層真空蒸着技術により実現しており、「沈んだ黒」やクリアな色表現を可能にしたという。

　また、画素間の格子を意識させない滑らかな映像再現を可能とする「スムーススクリーン」を装備。さらに、画面特性や隣接する画素の輝度差に応じて輪郭線を補正する新「ダイナミックシャープネスコントロール」回路も搭載する。

リモコン

　映像モードはリビングルーム(明るい部屋)用とシアタールーム(暗い部屋)用を用意。計7モードから選択できる。また、画質をイコライジングしたデータは8パターンまで保存可能で、新たに保存データに名前をつけることが可能になった。

　レンズは光学2倍ズーム(F1.9～3.1)で、40～200型の投射に対応。100型の投射距離は約3～6m。レンズシフトも行なえ、投写位置を上下約78cm、左右約55cmで調整可能。

　入力端子はHDMIが2系統、コンポーネントとS映像、コンポジット、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、RS-232Cが各1系統。HDMIは1080p(60/24p)信号の入力をサポートする。

　バックライト付きのシンプルリモコンが付属。新たにファンクションボタンによく使う機能を割り当てられるようになった。騒音は25dB(エコモード時)。消費電力は290W。外形寸法は395×300×112mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.9kg。

□松下電器産業のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
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【2006年9月6日】松下、「シネマフィルター」新搭載の720p液晶プロジェクタ
－輝度2,000ルーメン。「明るいリビングでもシアター」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060906/pana.htm

( 2007年9月7日 )

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