|
社団法人日本映像ソフト協会(JVA)は12日、2007年上半期(1~6月)の統計調査結果を発表した。ビデオソフトの総売上は前年同期比95.9%の1,483億5,800万円と減少した。総売上金額の占める割合は、DVDビデオが99.7%、ビデオカセットは0.3%で、前年同期の2.5%からさらに減少した。 DVDビデオの売上金額は前年同期比98%の1,478億4,800万円と減少。流通チャネル別構成比は、「販売用」が65.5%、「レンタル店用」が33.9%、「その他・業務用」が0.5%。 販売用の売上金額は、前年同期比94.9%の969億円で減少しており、2004年をピークに減少傾向が続く。それに対してレンタル店用は501億3,900万円、同105.3%で前年同期を上回り、上半期の売上実績では過去最高となった。 販売用DVDビデオの売上金額のジャンル別構成比は「日本のアニメーション(一般向け)」が29.4%で前年同期と同じくトップ。次いで「洋画(テレビドラマ除く)」が15%で2位となった。 数量の構成比では「洋画(テレビドラマ除く)」が26.9%でトップ、2位は「日本のアニメーション(一般向け)」で22%。3位以下は金額/数量ともに「邦楽」、「邦画(テレビドラマ除く)」、「芸能・趣味・教養」と続く。 レンタル店用DVDビデオの売上金額のジャンル別構成比では、洋画(テレビドラマ除く)が1位だが、前年同期比98.2%と減少。ただし、数量は同115.2%と増加していることから、同協会では、「レベニューシェアリング方式の導入などにより、数量は多く出荷されているが、1本辺りの売上金額が低くなっている」と分析している。2位は日本のアニメーション(一般向け)だが、こちらも同85.4%と減少傾向となった。 3位は前年同期比207.8%の伸張率で構成比を増加した「海外のテレビドラマ」となった。4位の邦画(テレビドラマ除く)も同116.3%と増加していることから、同協会では「これら2ジャンルの好調がレンタル店用DVDビデオ全体の売上金額の成長を支えた」としている。 出荷金額を出荷数量で割って求めた平均単価は、販売用DVDビデオ全体が前年同期比109.3%の3,255.5円と増加。 ジャンル別では、洋画(テレビドラマ除く)が前年同期比106.1%の1,815.0円、日本のアニメーション(一般向け)が同103.2%の4,356.0円、邦楽が同107.1%の3,495.8円、海外のテレビドラマが同202.6%の9,191.2円と、いずれのジャンルも単価は上昇傾向となっている。ただし邦画(テレビドラマ除く)は、同87.2%の2,885,5円で減少傾向。 レンタル店用DVDビデオ全体では、前年同期比92.1%の4,260.6円で減少傾向となった。詳細は、日本のアニメーション(一般向け)が同112.8%の5,342.4円と増加。その他の主なジャンルはいずれも低価格化しており、洋画(テレビドラマ除く)が同87.3%の4,287.5円、海外のテレビドラマが同91.3%の3,134.3円、邦画(テレビドラマ除く)が、同89.0%の4,985.4円。 販売用DVDビデオのルート別売上では、トップは前年同期と同じ「レコード店」で、構成比は約52.3%と半分以上を占める。以下、構成比を12.3%に伸ばした「インターネット」が2位で、11.3%の「家電」は3位。4位は8.4%の「ビデオレンタル店」となっている。 なお、当期調査より、ビデオカセットについては、合計売上金額、合計売上数量、合計総発売新作数のみを調査し、流通チャネル別や、ジャンル別調査については、DVDビデオのみとし、ビデオカセットのこれら調査は取り止めるとした。 □JVAのホームページ ( 2007年9月12日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|