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三洋、720p対応のスリムなハイビジョン「Xacti」
-H.264フォーマット採用で実売7万円前後


ブラウンモデル
10月19日発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新モデルとして、720p対応のハイビジョンモデル「DMX-HD700」を10月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後の見込み。カラーリングはブラウン(T)、レッド(R)、シルバー(S)を用意する。

 3月に発売した「DMX-HD2」の後継モデル。「HD2」と同様に720p撮影が可能なモデルで、搭載しているCCDも約738万画素で共通だが、記録フォーマットがHD2のMPEG-4から、MPEG-4 AVC/H.264に変更されたのが特徴。

 また、9月発売の1080i対応モデル「DMX-HD1000」は、画質を追求するためにレンズ部を中心に大型化しているが、「DMX-HD700」ではバッグなどに手軽に入れられる薄型/軽量サイズを維持。720p対応で「より気軽に使えるハイビジョンモデル」として、ブログなどを活用する女性ユーザーにも訴求していくという。

レッドモデル シルバーモデル 3色のカラーリングを用意する

 「DMX-HD2」と比べても、体積比で16%の小型化、重量で10%の軽量化を実現。外形寸法は73.7×35×109mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約189g。電池やカードを含めると約214g。フラッシュもHD2のポップアップ式からレンズ横への内蔵型に変更し、ボディの凹凸を減らしている。

「HD2」(右)との比較。底面を三脚などに設置した際、レンズが水平を向くように変更されている 薄型/軽量化を実現した フラッシュはレンズ横に内蔵された

 CCDは1/2.5型の約738万画素で、有効画素数は動画で約408万画素、静止画で約710万画素。記録媒体はSDメモリーカードでSDHCにも対応。最大8GBのカードまで使用できる。

 記録フォーマットはMPEG-4 AVCで、音声は16bit/48kHzのAAC(ステレオ)。動画撮影はハイビジョンモードが「HD-SHQ」(1,280×720ドット/30fps/9Mbps)、「HD-HQ」(1,280×720ドット/30fps/6Mbps)の2モード。SD解像度は「TV-SHQ」(640×480ドット/30fps/3Mbps)、「TV-HQ」(640×480ドット/30fps/2Mbps)、「Web-SHQ」(320×240ドット/30fps)。8GBカードを使用した場合、「HD-SHQ」モードで1時間53分の録画が行なえる。

8GB SDHCカードまで使用できる

 「DMX-HD1000」で採用された、「プラチナΣエンジン」を内蔵。独自のフルHD/MPEG-4 AVCコーデックの開発により、従来2チップ構造だったものを1チップ化。小型化/低消費電力化を実現。付属バッテリ(DB-L40/1,200mAh)で約80分の連続動画撮影(実撮影時間45分)が行なえる。

 レンズは光学5倍ズームで、35mm換算では38~190mm。F値は3.5~4.7。9群12枚構成のレンズでNDフィルターも備えている。手ブレ補正機能は電子式で、動画/静止画のどちらでも利用可能。ISO感度はオートで50~400。マニュアルでは3200相当まで上げられる。最低被写体照度は約5ルクス。

背面操作部 側面。シックな色使いとデザインが特徴 液晶モニタを開いた際の本体側面の処理。滑り止め効果と同時に、デザイン上のアクセントにもなっている

 静止画撮影では最大12個の顔を検出できる、顔検出機能を装備。画素補間で最大解像度3,680×2,760ドットの撮影も可能。16:9ワイドでの撮影モードも用意する。

上がHD2の液晶モニタ。ワイド化されていることがわかる

 液晶モニタはワイドに変更され、サイズは2.7型、約23万画素となった。ヘッドフォン端子は本体に備えているが、HDMI端子やAV端子は備えておらず、変換ケーブルも付属しない。これらの出力は別売のクレードル経由で行なわれる。出力はHDMI、D端子、S映像、コンポジット、アナログ音声を用意。クレードルにはAVケーブル、USB HDD接続用ケーブル、リモコンが付属。これらをセットにしたAV接続キット「VCP-HD700KIT」として12,600円で販売される。

 このクレードルを経由することで、PCレスで動画保存/編集/再生を実現する「Xactiライブラリ」機能が利用可能になる。「DMX-HD1000」で採用されたものと同じ機能で、本体がUSBホスト機能に対応。USB 2.0で外付けHDDと接続することで、本体内のSD/SDHCカードに録画した動画や静止画を、PCを使わずに外付けHDDにバックアップ可能。日付でフォルダが自動的に作成され、内部にその日に撮影した動画や静止画が保存される。

 本体内で簡易動画編集が行なえるほか、「Xactiライブラリ」機能を使うことでファイルの再生順をプレイリストとして指定可能。テレビへの出力機能も合わせて、編集したコンテンツの連続再生もPCレスで行なえる。

 本格的な編集はPC上で行なう。製品にはビデオ編集やDVDオーサリングが可能な「Premiere Elements 3.0」や、画像閲覧/管理が行なえる「Photoshop Album SE」を同梱する。

AV接続キットの内容 クレードルに搭載したところ クレードル背面の端子部

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0709news-j/0926-1.html
□関連記事
【8月30日】三洋、フルHD/MPEG-4 AVC録画が可能な新「Xacti」
-8GB SDHCカードに1時間25分録画
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070830/sanyo.htm
【2月7日】三洋、HD撮影中に700万画素静止画撮影が可能な新「Xacti」
-720p/MPEG-4録画。クレードルにHDMIを装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070207/sanyo.htm

(2007年9月26日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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