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「VIERAケータイ」P905i/iTVのコンセプトを紹介
-“最強中の最強”と脇社長。専用のGyaO動画配信も


11月5日開催


 パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社(PMC)は5日、ドコモ向けの携帯電話新モデルとして2007年度下期に発売する「VIERAケータイ」などの特徴をアピールする報道向けイベントを開催した。

上位モデルのP905iTV

 同社は、ドコモ「905iシリーズ」として、ワンセグ放送対応の「P905i」と、上位モデルの「P905iTV」をラインナップ。P905iは11月26日以降順次発売、P905iTVは2008年2月~3月に発売する。価格はオープンプライス。

 会場では、脇治社長が「最強中の最強」と称するVIERAケータイのコンセプトや特徴を説明。また、ドコモの発表会では公開されていなかった情報として、圧縮音源を補間する高音質化機能機能「リ.マスター」を搭載した点なども紹介された。

 主な仕様は、ドコモの発表時に掲載した通りだが、PMCによる発表会では、より詳細な機能を説明。さらに、両機種専用の動画配信サービスなども、展示を交えて説明された。

 P905i/P905iTVはともにワンセグの視聴/録画が可能で、薄型テレビ「VIERAシリーズ」の高画質化技術を導入した「モバイルPEAKSプロセッサー」や、デジタルノイズリダクションを搭載する。

 P905iTVはワンセグケータイで最大という3.5型/480×854ドットの液晶ディスプレイを搭載するスライド型端末。ワンセグ放送の15コマ/秒を、前後のコマから予測したコマを挿入する形で2倍の30コマ/秒に変換、よりなめらかな映像表現を実現している。また、内蔵アンテナとロッドアンテナを利用するダイバーシティ方式により、受信感度も高めている。


P905iTVの実働機の展示はなかったが、ドコモの発表時と同様に、ワンセグをイメージした15コマ/30コマ表示の比較映像デモが行なわれた

P905i

 P905iは、3.2型/480×854ドットの液晶を搭載した折り畳み型の端末。ワンセグの30コマ変換機能やダイバーシティアンテナは備えていないが、縦/横方向どちらにも開くことで、横画面での卓上視聴も可能な「Wオープンスタイル」を採用していることが大きな特徴。

 音質面では、同社ポータブルオーディオやミニコンポなどで採用されている、圧縮音源向けの高音質化技術「リ.マスター」を携帯電話で初めて搭載。また、両製品ともBluetooth機能を備え、音楽やワンセグ放送の音声をワイヤレスで対応ヘッドフォンなどに伝送できる。


従来のワンプッシュオープンが利用できるほか、スライド式のスイッチで、ノートPCのような横画面で開くことも可能


“横オープンの秘密”という2点支持のフックを採用する 「リ.マスター」を携帯電話で初搭載 Bluetoothで、対応カーナビやヘッドフォンなどに無線伝送できる

GyaOのP905i/iTV向け配信サイトを開始予定

 そのほか、両製品の発売時期に合わせて、専用サイトでの動画配信サービスも強化。USENの無料動画配信サイト「GyaO」との協力で、P905i/P905iTV向けのWMVストリーミング配信を予定。スタート時はアニメ「タイムボカン」や映画「MUSA」、ドラマ「雪の女王」などの作品をラインナップする。なお、既発売モデルではこのサービスを利用できない。

 また、従来の同社製品向けWMV配信サイト「P-Theater」では秋元康原作のアニメ「象の背中」シリーズや、F1などのコンテンツを配信予定。


“最薄ワンセグ”のP705i(左)や、ビジネス向けにカメラを省いてボイスレコーダ機能を搭載する「PROSOLID μ」(P705iCL、右)の展示も ソフトバンク向け製品など、今秋~来年向けの同社製品ラインナップ



■ AQUOSケータイにもに引けをとらない

脇治社長

 PMCの脇社長は、P905i/P905iTVが薄型テレビと同じ“VIERA”ブランドを冠した理由について「モバイルPEAKSプロセッサー」による高画質化と、同社のデジタル家電プラットフォーム「UniPhier」(ユニフィエ)を採用したことによる処理速度向上/低消費電力化を挙げる。

 また、筐体の機構についてもP905iが「Wオープンスタイル」機構を備え、P905iTVはスピーカー付きスタンドで卓上利用もできることについて触れ「端末特徴に合ったスタイルを提案する」こともVIERAケータイのコンセプトの一つだという。なお、折り畳み形状で薄さを追求したという「P705i」はワンセグも備えているが「VIERAケータイ」には含まれない。

 VIERAケータイ第1弾として発売されるP905iについて脇氏は「ドコモ905iシリーズは、GSMや(HSDPAの)HIGH SPEED、ワンセグなど最強シリーズだが、P905iは高画質やWオープンスタイルなどを備えた“最強中の最強”。シェア奪回の起爆剤として投入する」と宣言。星敏典副社長も「再生へのフラグシップモデル」と続けた。

星敏典副社長

 なお、au/ソフトバンクの各キャリアへの「VIERAケータイ」としての展開も「協議の上、条件が整えば」と前向きで、液晶テレビからのブランドとして先行した「AQUOSケータイ」についても「見習うべきだが、今回出来上がった画質と視聴スタイルは、AQUOSケータイに引けをとっていない」と強い自信を見せた。

 一方で、ケータイのワンセグ高機能化による、小型テレビ製品との競合について質問が出ると「ケータイとしての操作性を実現するには大きさの限界がある。グループ内でも、テレビとのすみわけができているのでは」(星敏典副社長)としている。


□パナソニックモバイルのホームページ
http://panasonic.co.jp/pmc/
□製品情報(P905i)
http://panasonic.jp/mobile/docomo/p905i/index.html
□製品情報(P905iTV)
http://panasonic.jp/mobile/docomo/p905itv/index.html
□製品情報(P705i)
http://panasonic.jp/mobile/docomo/p705i_series/index.html
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( 2007年11月5日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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