|
東映アニメーション株式会社は、携帯電話向けにアニメ本編を配信する「ANiMO」の対象キャリアを拡大。12月3日から、ソフトバンクモバイル向けに「スラムダンク☆ANiMO」と「ドラゴンボール☆ANiMO」を開始する。なお、ソフトバンク向けのアニメ・ストリーミング配信は初となる。 ANiMOでのアニメ本編の配信は、従来NTTドコモ向けにしか行なわれていなかったが、ソフトバンク向けにも配信を実施する。対象機種はソフトバンクの810/904シリーズ以降(一部機種を除く)。Flash待ち受け画面や関連する着メロの配信も実施。DVDの購入も、同ページから行なえる。 視聴やコンテンツの購入はポイント購入制。月額料金は315/525円(300/500ポイント)から選択可能(両方同時加入可能)で、アニメは各話100ポイントで購入できる。月額料金に加える形で、ポイントのみの追加販売も105円(100P)、315円(300P)、525円(500P)、1,050円(1,000P)で行なわれている。 「ANiMO」とは、独自開発の動画再生用アプリケーションを使った配信環境の名称。30分などの長時間コンテンツを、ダウンロードせずに、ストリーミング再生できるのが特徴。チャプタスキップやレジューム再生にも対応している。 なお、東映アニメではANiMOコンテンツとして、ゲゲゲの鬼太郎や、おジャ魔女どれみ、神様家族、デジモンなどを展開。NTTドコモ向けには動画配信も実施しているが、ソフトバンクに対応したのは「スラムダンク」と「ドラゴンボール」のみとなっている。
東京・秋葉原の東京アニメセンター「アキバ3Dシアター」で行なわれた発表会には、コンテンツ事業部 モバイル事業室長の東伊里弥氏が登壇。auへの対応については「ストリーミング視聴が問題なく行なえるかどうかのテストも実施しており、将来的には3キャリアのいずれのユーザーでも、アニメ本編が楽しめるようにしたい」と語った。
コンテンツの選定については「携帯電話のメインユーザーである若い世代が、子供の頃に楽しんでいたアニメを選んでいる。スラムダンクは女性ファンも多かったことから、女性の携帯電話ユーザーにも訴求していきたい」と説明。今後のコンテンツについては、「携帯電話の低年齢層への普及拡大が前提となる」と前置きした上で、「東映アニメは子供達に向けたアニメを基本としているので、今の子供達に向けた作品も充実させていきたい」と語った。
さらに、高橋浩社長も登壇。従来のアニメ制作だけでなく、DVDの発売も行なったり、携帯電話やPCへの動画配信をスタートさせるなど、デジタルコンテンツ事業に関する同社の取り組みを紹介した。
なお、高橋社長は東映アニメに入社する以前は、テレビ朝日の編成に20年以上勤務しており、スラムダンクのテレビアニメ版は、編成で立ち上げに携った最後の番組だったという。「それを今回、いつでも、どこでも楽しめる携帯電話向け配信することになり、感慨も大きい」とし、「スラムダンク☆ANiMO」にかける想いを語った。
(C)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション
□東映アニメーションのホームページ
(2007年12月3日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|