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ソニーは20日、後から貼り合わせるタッチパネルを使わず、液晶パネルそのものにタッチパネル機能を内蔵したディスプレイを開発した。サイズは3.5型で、解像度は640×480ドット。音楽プレーヤーなど、モバイル機器での使用を想定している。 従来のタッチパネル液晶ディスプレイは、液晶パネルの上に、抵抗型や静電容量型のタッチパネルを貼り付けて作られている。そのため、パネルに厚みがあるほか、デザインの自由度が低く、抵抗型の場合は画質が低下するという課題もあった。 ソニーが開発したディスプレイは、低温ポリシリコンTFT技術をベースに、TFT工程で液晶のセル内に光学式センサーアレイと読み出し回路を形成。後付けタッチパネルを使わずに、入力検出を可能とした。 そのため、外光や表示画像への影響が少なく、薄型化も実現。1,677万色表示も可能。光学設計の最適化やセンサー信号処理技術の開発も同時に行ない、光センサー信号のS/Nも向上。指とスタイラスによる安定操作を実現すると同時に、「光ペンなどを使わず、簡易なスタイラスで、通常の筆記具と同様な、自然な書き味を実現した」という。
パネル上でのボタンの多点押しや、画像の拡大・縮小・回転なども、指で安定操作できる。指では最大5点までの同時押しをサポート。開発にあたっては、液晶の駆動回路や電源回路などをディスプレイのガラス基板上に形成する「システムオングラス」関連の技術を進化させたという。
□ソニーのホームページ
(2007年12月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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