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株式会社日立製作所は5日、薄型テレビ事業において、早期の業績改善をはかり、安定的な収益構造を構築するための事業強化策を発表した。
テレビの開発については、超薄型やワイヤレス対応、IPTV対応、省電力化などで、高付加価値製品の開発/販売を強化していく。 具体的には、現在開発中の薄さ30mm台の次世代薄型プラズマテレビの早期市場投入を目指す。さらに、液晶テレビでは、薄さ35mmのWooo UTシリーズのラインナップ拡充とともに、開発中の薄さ19mmの液晶テレビの早期市場投入により競争力強化を図るとしている。 さらに、インターネットを通じた動画コンテンツ配信などに対応したテレビや、多機能テレビなどに取り組むなど、高付加価値化を進めていく。 販売展開についても、高付加価値製品の販売に強みのあるチャンネルを強化。日本国内では量販店の販売推進だけでなく、地域店や業務システムルートの販売を拡大。海外では、中国市場においてプラズマシェアナンバー1の実績とブランド力を生かして、シェア拡大を図り、北米では高級AV専門店や地域店などを強化。欧州市場では、大型量販店とのパートナーシップ強化を目指すという。 また、パネル開発においては、次世代プラズマパネルの開発を加速。超薄型、高コントラスト/輝度、低消費電力などの次世代パネルの特徴を生かし、大画面サイズにおけるプラズマの優位性を強化するという。さらに、開発、調達、生産などにおける他社との協業を深めるほか、モジュール加工拠点の集約などでコスト競争力強化を図る。 なお、液晶パネル事業については、他社との協創により、更なる強化を図るとしている。 5日に発表した同社の2007年度第3四半期決算は、売上高が前年同期比9%増の2兆7,071億円、営業利益は同27%増の778億円。純利益は前年比893%増の125億円。 薄型テレビなどを含むデジタルメディア・民生機器の売上高は、前年比11%増の4,115億円、純損失が150億円となり、あわせてプラズマテレビの通期出荷予測台数を2007年10月公表の120万台から、30万台減の90万台に下方修正している。2007年第3四半期の販売台数は、プラズマが約28万台(前年比12%増)、液晶が27万台(同50%増)。 □日立製作所のホームページ ( 2008年2月5日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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