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株式会社東芝は、無線LAN機能を搭載したポータブルオーディオ/ビデオプレーヤー「gigabeat」の新モデルとして、8GBメモリを内蔵し、公衆無線LANへのアクセスや、Gyaoの動画ストリーミング再生などに対応した「T802(MET802)」を2月15日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は29,800円。カラーリングはブラックのみ。 既発売の「gigabeat T401」の4GBから、内蔵フラッシュメモリ容量を倍の8GBに増加したモデル。後述する無料ファームアップデートで、T401もT802と同等の機能にアップデートできる。
IEEE 802.11b/gの無線LAN機能を中心に機能強化が行なわれており、公衆無線LANサービスに対応。ソフトバンクテレコムの「BBモバイルポイント」、NTTコミュニケーションズの「ホットスポット」、NTTドコモの「Mzone」、「mopera U」(公衆無線LANコース)などが利用可能で、BBモバイルポイントでは、利用開始日から3カ月間無料で接続できるキャンペーンも実施する(期間は5月7日まで)。なお、前述以外の公衆無線LANサービスは使用できない。
USENの無料動画配信サービス「GyaO」にも対応。「GyaO for gigabeat」として、GyaOのコンテンツの中から、gigabeatで鑑賞できるようにエンコードした動画(30fps)を、gigabeat本体でストリーミング再生できる。コンテンツ数は90個でスタート。映画「12人の優しい日本人」、ドキュメンタリー「NATIONAL GEOGRAPHIC」、アニメ「タイムボカン」、「科学忍者隊ガッチャマン」、「新造人間キャシャーン」などを用意。6月中旬を目処に、600タイトルまで増加させるという。これら第1弾コンテンツ配信は8月7日まで実施し、その後の展開は検討中だという。視聴は無料で、レジューム再生機能も備えている。
「T401」と同様に、音声やWMV形式の動画を使ったポッドキャストにも対応。MPEG-4系のチャンネルには対応していない。チャンネルの登録は、pcastファイルを所定のフォルダ(GB_PCAST)にコピーすることで行なえる。接続設定面では、新たにバッファローのルータで採用されている「AOSS」に対応。「無線LAN設定のハードルを低くすることで、ネットワーク機能を用いたサービスを多くの人に楽しんで欲しい」としている。
OSには、Microsoftの「Windows Mobile software for Portable Media Center」を搭載。トップメニューに「GyaO」の項目を追加した。ほかにも、標準/大/特大のフォントが選べる「でか文字モード」も使用できるようになった。 それ以外の仕様はT401を踏襲。2.4型/320×240ドットのTFTカラー液晶ディスプレイを搭載。動画ファイルの再生にも対応しており、Windows Media Video形式をサポート。対応ビットレートは800kbps以下。音楽ファイルは、WMA/MP3/WAVのほか、WMA 9 Losslessの再生が可能。WM DRM 10にも対応する。 音質改善技術「新H2Cテクノロジー」を搭載。圧縮音楽作成時に、カットされた約16kHz以上の高音域データを独自のアルゴリズムで補完する「Professional」モードと、低音域を強調する「Dynamic」モードのいずれかを選択して利用できる。
電源はリチウムイオンバッテリを内蔵。連続再生時間は音楽が約16時間、映像が約5時間。外形寸法は85.6×54×9.9mm(縦×横×厚み)、バッテリを含む重量は約58g。充電はUSB経由。PCとの接続もUSB 2.0で行なう。
■ 4GBモデルの無償アップデートも 8GBモデルの発表に合わせ、4GBモデルをファームアップデートし、8GBモデル相当の機能に強化するサービスも行なわれる。ただし、ユーザー自身でアップデートはできず、宅配業者が製品をユーザー宅からピックアップしてメーカーへ届け、アップデート。ユーザー宅へ返送されることになる。
アップデートの受付は7日から実施。ピックアップする日付など、ケースによって異なるが、返送されるまで約1~2週間かかるという。アップデート後は8GBモデルと同じように、BBモバイルポイントの3カ月無料サービスや、GyaOコンテンツのストリーミング視聴も行なえる。
□東芝のホームページ
(2008年2月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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