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ソニーは22日、「壁寄せスタイル」の液晶テレビ新シリーズ「BRAVIA F1シリーズ」などの新製品をマスコミ向けに披露する「ブラビア ハイビジョン ミュージアム'08」を東京・新宿の小笠原伯爵邸で開催した。 会場では、21日に発表したF1シリーズをはじめ、V1/J1/M1の各シリーズを展示。新たな本体デザインを採用したことが大きな特徴となっている今回の新製品を多数用意し、邸内の各部屋で、機能ごとの紹介や、設置スタイルの提案などを行なった。
■ 「水平線に美しい映像が浮かぶ」デザイン
「壁寄せスタイル」を提案するF1シリーズなどの新モデルのデザインコンセプトについて、ソニー クリエイティブセンターのチーフアートディレクターである松岡文弥氏が説明。新シリーズに共通のキーワードは「draw the line」で、「水平線のようなラインに美しい映像が浮かんでいるイメージ」と述べ、本体中央下部にあるスリットについては「長年アイデンティティとしてきた“フローティングデザイン”の進化形」とした。 F1シリーズは額縁をイメージしたスリムなフレームが特徴。本体色は、青色のフレーク状ガラスを混ぜて光の当たり具合で見え方が変わる「サファイアブラック」と、ヘアライン仕上げの「シルバー」。
なお、F1では別売の専用スタンドを用いた壁掛けスタイルを提案しており、スタンドは後方に支えがない形状となっているが、スタンドの底板には鉄板を用いて重量を45kgとしたことで、壁から離した状態でも同社基準をクリアする設置安定性を実現しているという。松岡氏は「テレビを壁掛けに近い形で使うメッセージを込めた。専用スタンドで新しい佇まいを表現する」とした。 V1/J1のデザインについては「バランスにこだわりながら、テレビ然とした存在感も作り出した」、M1については「持ち運べるテレビを提案し、フレームをループ形状にしてやさしさと軽快感を持たせた。VAIOやサイバーショットなどとのマッチングを考えた」としている。
薄型テレビ市場に関して、ソニーマーケティング株式会社のディスプレイマーケティング部統括部長 粂川滋氏は「年末以来堅調で、地デジの浸透と五輪商戦、フルHDへのコンシューマニーズの後押しにより、'08年度の出荷予想は1,000万台到達を期待する。これは、消費税導入前や、リサイクル特需の時に達した量」と今年度の重要性を強調。 BRAVIA新シリーズにより、40型以上は全てフルHDパネルと倍速駆動搭載となることについて「高精細な映像をストレスなく見られる」と一般層への普及をアピールしたほか、ルームリンク機能の進化により、別の部屋のレコーダに録画予約ができる点についても触れ、先進層への訴求を続けることも加えた。
■ 各部屋で高画質機能などをアピール
「スポーツを楽しむ」というコーナーでは、新高画質化回路「ブラビアエンジン2」において、特に暗いシーンでのノイズ低減能力を比較展示でデモ。また、120Hz倍速駆動の「モーションフロー」での残像低減についても説明。さらに、人のセリフを強調する「ボイスズーム」を紹介。スポーツ中継で大きな歓声よりも実況を聞きたい場合などに利用できる点などが説明された。 また、「映画を楽しむ」というコーナーでは、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの協力で開発された画質モード「シネマ」を、ダイナミックモードと比較。24p入力への対応と合わせ、ホームシアター用途を提案していた。
HDMI機器との連携機能「ブラビアリンク」の展示コーナーでは、最新モデルにおいて同機能に対応したデジタルビデオカメラ「ハンディカム」や、テレビサイドPC「TP1」との接続デモを行なっており、テレビ側からハンディカムやPCの操作が行なえる点が紹介された。
□ソニーのホームページ ( 2008年2月22日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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