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さらに、LTH(Low to High/有機色素系)タイプのBD-Rメディアの再生にも対応。編集部で三菱化学の「VLR130N5」、太陽誘電の「BR-V25WTY」を使ってテストしたところ、問題なく再生できた。従来のファームウェアでは認識/再生ともに行なえなかった。
また、BD/DVDビデオ再生において、本体の電源をOFFにしたり、ディスクを抜いてもレジューム再生ができるようになった。ただし、BD-J(Blu-ray Disc Java)に対応したBDはレジュームできない。ファイル再生では容量2GBを超えるDivX/WMVファイルの再生にも対応。字幕付きのDivXファイル再生もサポートする。 ネットワーク関連では、DLNAサーバーに保存された著作権保護が施された音楽ファイルの再生が可能になった。具体的には、mora、およびAny Musicで購入した、ATRAC形式のDRM音楽ファイルのみ再生がサポートされている。
ほかにも、リモートプレイ接続時にPSPからではなく、PS3に接続したテレビやAVアンプから音声出力ができるようになり、PSPをPS3の音楽再生機能用リモコンとして使えるようになった。音声出力先の切り替えはPS3の設定メニューからだけでなく、リモートプレイ接続中のPSPからも変更可能。PSP側は3月18日に公開された最新ファームウェア3.93で対応できる。
さらに、「ミュージック」と「フォト」で作成したプレイリストをコンテンツと共にPSPにコピーできるようになっている。PSPをUSBケーブルでPS3に接続することで、音楽のプレイリストならば、音楽データやジャケット画像と共に、プレイリストをPSPにコピーできる。
BD/DVDビデオ再生時にモスキートノイズ低減機能も追加。再生中のオーバーレイメニューから選択でき、効果は切、1、2、3から選べる。市販のBDビデオソフト(BD-ROM)など、BDMV形式のディスクでは適用できないが、BDAVや市販のDVDビデオなどで利用できる。実際にテストしたところ、人物の輪郭や字幕を焼き込んだソフトの文字周辺に発生するモスキートノイズが大幅に低減されたことを確認した。効果を強めても映像全体のフォーカスが著しく甘くなることはなく、古い映画のDVDや、オブジェクトが多数存在するシーンの再生などで効果を発揮しそうだ。
なお、AVCREC関連の再生対応状況に変化は無い。DMR-BW900でAVCRECモードでデジタル放送を録画したDVDディスクはデータディスクと認識されるが、再生はできない。HDVカメラから取り込んだMPEG-2 TSファイルを記録したAVCRECディスク(DVD)は、非対応のデータとして表示されるが、そのまま再生ボタンを押すと再生は可能。しかし、BW900の音声設定を「オート」にして録画したものは音声が出力されない。また、RD-A301でHD Recモードで録画したDVDメディアは、フォルダ構造は表示されるものの、動画データは認識されず、再生も行なえなかった。 AV以外の機能では、Webブラウザの表示速度改善も図られている。PS3の公式サイトなどにアクセスしたところ、画像や表組みを多数使ったページでもほぼタイムラグ無く表示されるなど、大幅な高速化が確認できた。さらに、Webページから直接リンクされた動画ファイルをストリーミング再生できるようになった。ブラウズモードのメニューに「リンク先を保存」も追加。ほかにも、Bluetooth機器の登録方法などが変更になっている。
□SCEのホームページ
(2008年3月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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