◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
未発表のバッファロー製、PC向け単体地デジチューナが予約開始
-PCI版はBDムーブ可能。2万円切るUSB接続型も


PCI接続型の「DT-H50/PCI」
4月18日予約受付開始


 4月18日、ヨドバシカメラソフマップの通販サイトにおいて、株式会社バッファローの単体地上デジタルチューナ2製品の予約が開始された。PCI接続型の「DT-H50/PCI」とUSB 2.0接続型「DT-H30/U2」が用意されており、両店ともPCI型が20,800円、USB型が19,800円で予約を受け付けている。

 なお、PC向けの単体デジタルチューナに関しては、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)が8日に、単体発売を可能にするガイドラインを発表。これを受けて、アイ・オー・データ機器とピクセラが、チューナカードの販売をアナウンス。B-CASカードの発行認可が下り次第、各社から販売されるものと思われる。

 しかし、バッファローは18日の段階で製品発表を行なっておらず、情報が販売店で先に公開された形となる。近日中に正式な発表があるものと予想される。なお、バッファロー2製品の発売時期は、ヨドバシカメラで5月中旬、ソフマップでは4月下旬~5中旬と記載されている。

 編集部でバッファローに取材した、各製品の仕様は以下の通り。


■ PCI接続型「DT-H50/PCI」

 PCI接続の地上デジタルチューナで、地デジチューナは1基搭載。デジタル放送の視聴に加え、録画もサポートしている。対応OSはWindows XP/Vista。

 最大の特徴は、ViXSのチップを採用しており、放送波をリアルタイムで解像度変換/トランスレートできること。視聴/録画時にDP/HP/SP/LPの4モードを選択でき、DPでは放送のMPEG-2 TSをそのまま表示/録画、HPは720×1,080ドット、SP/LPでは720×480ドットのSD解像度に変換される。ビットレートも8Mbps(HP)、6Mbps(SP)、4Mbps(LP)まで下げることができ、低スペックなPCでも地上デジタル放送の視聴/録画が行なえるという。

 そのため、DPモードで使用する場合はCore 2 Duoプロセッサの使用が推奨されているが、SD解像度に落とした場合ではCeleron D 330(2.6GHz)以上のマシンでも対応できるという。メモリは1GB以上を推奨。

 なお、デジタル放送を表示するためには、通常HDCP対応のディスプレイが必要になるが、SD解像度に落とした場合は、アナログRGB端子からのアナログ出力も可能になる。そのため、DP/HPモード以外を選択することで、HDCP対応のディスプレイが無いPC環境でも、SD解像度になってしまうがノイズやゴーストの無い、クリアなデジタル放送が楽しめるという。

 また、録画と個別モードは連携しており、DP/HP/SP/LPから個別に割り当てることはできない。つまり、DPモードで視聴している場合は、DPモードでのみ録画。SPモードで録画している場合は視聴解像度もSPモードのみに制限される。テレビのプロファイルとして4モードから1つを指定し、視聴/録画ともにそのモードを使うことになる。

 視聴や録画には、付属ソフトの「PCastTV」を使用。録画はPC内蔵HDDに加え、USB接続の外付けHDDにも可能。ネットワーク接続のNASへの録画も対応予定。HDDは2.5インチタイプでも書き込み速度的に問題無いという。なお、録画した番組は録画に使用したPC、およびチューナカードを接続した状態でないと再生はできない。録画データを別のフォルダなどに移動させても再生はできなくなる。

 コピーワンス番組のムーブに対応しており、HD解像度のままBlu-ray Discにムーブ可能。SD解像度に落としてDVDにムーブすることもできる。ダビング10にも対応予定。ただし、番組の編集には非対応。「カット編集機能は将来のアップデートで対応したい」(バッファロー)という。

B-CASカードはボード上に用意されたスロットに挿入する ViXSチップを採用

 付属ソフトではEPGの表示や予約録画、データ放送の表示、おまかせ録画機能も装備。iCommanderを使った外出先からの録画予約機能も利用できる。なお、カードの複数枚同時利用はサポートしていない。

 前述の通り、地上デジタル放送をそのまま楽しむためには、比較的高速なCPUやHDCP対応のディスプレイ、COPP対応のビデオカード用ドライバなどが必要になるが、こうした項目の対応/非対応を手軽にチェックできるツール(ソフトウェア)の公開も検討しているという。

視聴/録画はDP/HP/SP/LPから選択可能。DP以下は720×480ドットとなる データ放送にも対応可能 EPG表示にも対応


■ USB 2.0接続型「DT-H30/U2」

 USB 2.0の外付け型、地デジチューナユニット。視聴/録画に関する機能はPCI接続用とほぼ同じだが、ムーブ機能が異なる。USB接続型ではSD解像度に落としてDVDへのムーブのみに対応し、Blu-rayへムーブすることはできない。「USB接続であるための技術的な制限ではない」とのことで、今後Blu-rayへのムーブも可能なUSBタイプが登場する可能性もありそうだ。

 筐体はブラックカラーで、縦置きも可能。縦置き用のスタンドも付属している。

USB 2.0接続型「DT-H30/U2」 縦置き用スタンドを同梱する

B-CASカードを挿入したところ USB端子、アンテナ端子、ACアダプタ接続プラグを備える

□バッファローのホームページ
(4月18日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://buffalo.jp/
□関連記事
【4月9日】ピクセラ、PC向け3波対応デジタルチューナカードの単品発売を発表
-自作PCでも地上/BS/110度CSデジタル対応。USB型も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080409/pixela.htm
【4月8日】Dpa、PC向け単体デジタルチューナ販売を可能にするガイドライン策定
-自作PCでもデジタル放送の受信/録画が可能に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080408/dpa.htm
【4月8日】アイ・オー、PC用地デジチューナ/録画カードを発表
-カードの単体販売が可能に。第1弾はPCI Express
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080408/iodata.htm

(2008年4月18日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.