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日本ビクター株式会社は、解像度8,192×4,320ドットのフロントプロジェクタ向け反射型液晶デバイス「1.75インチ8K4K D-ILAデバイス」を開発した。 1.75型/8,192×4,320ドットの8K4K D-ILAデバイス。D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)は、同社が開発した反射型液晶(LCOS=Liquid Crystal on Silicon)。微細画素を実現するために新画素構造や新製造プロセスの開発により、投射型表示デバイスとして世界最高となる約3,500万画素を実現した。 アスペクト比は17:9、画素ピッチは4.8μm、画素間ギャップは0.24μm、開口率は90%以上。液晶の配向による乱れ低減化技術を採用し、反射面における光の散乱や回折などを抑制。コントラスト2万:1を実現した。応答速度は4.5ms。
NHKが次世代放送技術として推進している「スーパーハイビジョン」の7,680×4,320ドットに完全対応し、フルHDの17倍、4Kデジタルシネマの4倍の高精細映像を表示可能となる。単板で8K/4K解像度を実現したのは「1.75インチ8K4K D-ILAデバイス」が世界初となる。 今回開発した8K/4Kデバイスは、スーパーハイビジョンに代表される高精細映像の共同研究などへの活用のほか、超臨場感3D表示技術への応用なども予定。業務用のD-ILAは、同社のディスプレイ事業経営改革でも強化事業とされており、2010年ごろの8K/4Kプロジェクタの商用化を検討しているという。 □日本ビクターのホームページ ( 2008年5月2日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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