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三洋、フルHD「Xacti」に300fps高速撮影対応の新モデル
-ビットレートは14Mbpsまで向上。30p撮影も


6月20日発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズのフルHD(1,920×1,080ドット)対応モデル新製品「DMX-HD1010」を6月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12万円前後の見込み。カラーリングはダークシルバー(S)とブラック(K)の2色を用意する。

 MPEG-4 AVC/H.264フォーマット(.MP4)で、1,920×1,080ドットの動画が撮影可能なハイビジョンXactiの新モデル。記録メディアはSDメモリーカードで、32GBまでのSDHCカードに対応する。2007年9月発売「DMX-HD1000」の後継モデルで、フルHD撮影の最高ビットレートが12Mbpsから、14Mbpsに向上したほか、新たに秒300コマ(300fps)撮影の「スローモーションムービー」にも対応。さらに、フルHDの30p撮影や、動画撮影時の顔検出対応などの機能向上が行なわれている。CMOSや縦型の筐体デザインは従来モデルを継承する。なお、AVCHDフォーマットでの撮影には対応しない。


ダークシルバーモデル ブラックモデル 筐体デザインは継承

 映像圧縮コーデックアルゴリズムの見直しや、ガンマ特性/ノイズリダクションなど信号処理系の最適化、前述のビットレート向上による情報量アップで、解像感や色合い、暗所での画質を改善。高速処理エンジン「プラチナΣエンジン」の高速処理により、4GBのSDHCメモリーカードにフルHD(60i)で約37分の記録が行なえる。また、フルHDの撮影モードには新たに30pも加えた。なお、従来モデルで撮影したフルHD動画はQuickTimeで再生できなかったが、30fpsで撮影した動画は対応。なお、60iで撮影したファイルの再生はこれまで通り対応していない。


従来モデル(左)と新モデル(右)の画質比較(オート撮影)。輪郭描写などに改善点が見られる

 また、新たな撮影モードとして、秒300コマの高速度撮影「スローモーションムービー」に対応。1/5秒のスロー動画が撮影可能となる。解像度448×336ドット/最大10秒間(作成される動画は最大50秒間)の撮影が可能。なお、300fps撮影時には静止画の同時撮影やズームは行なえないほか、音声は記録されない。



300fpsで撮影した動画(クリックで再生)

 撮像素子は従来モデルと同じ1/2.5型のCMOSで、有効画素数が静止画約400万画素、動画約356万画素。撮影モードは1,920×1,080ドット/60i/14Mbpsの「Full-HD」と、1,920×1,080/30fps/12Mbpsの「Full-SHQ」、1,280×720ドット/60fps/12Mbpsの「HD-HR」、1,280×720ドット/30fps/9Mbpsの「HD-SHQ」、640×480ドット/60fps/6Mbpsの「TV-HR」、640×480ドット/30fps/3Mbpsの「TV-SHQ」、448×336ドット/300fpsの「Web-SHR」、320×240ドット/30fpsの「Web-SHQ」を用意。

 レンズは光学10倍ズーム(F1.8~2.5)。焦点距離は静止画時で38~380mm、動画では49.7~497mm(いずれも35mm換算)。動画用にも独自の電子式手ブレ補正を搭載する。ISO 3200までの高感度撮影にも対応する。

 従来は静止画のみだった顔検出機能は、動画撮影時にも利用可能。最大12人までの検出に対応する。静止画用手ブレ補正機能としては、回転/被写体ブレにも強いという「マルチぶれキャンセラー」を搭載。本体内でのカット/結合など簡易編集機能も引き続き搭載する。そのほか、オートフォーカスの精度も向上したという。


レンズは光学10倍ズーム 顔検出は動画にも対応した

 静止画は、画素補間も使用して640×480~3,264×2,448ドットまで撮影可能。新たに、露出の異なる2枚の画像合成とコントラスト強調で、明暗の広い被写体にも対応する「ワイドダイナミックレンジ」モードも搭載した。そのほか、フルHD動画撮影中の静止画撮影にも対応。ただし、その場合は約200万画素の静止画までとなる。秒7コマ/約400万画素の連写機能も搭載。

 付属バッテリ(DB-L50)で約2時間の動画撮影が可能。液晶モニタは2.7型/約23万画素で、従来モデルに比べ彩度を向上。フラッシュを内蔵するほか、マイク入力、ヘッドフォン端子も装備する。外形寸法は112.6×90×54.5mm(縦×横×厚さ)、本体のみの重量は約268g、撮影時は約311g。

付属のドッキングステーションでテレビなどでの表示や、USB HDDへのデータコピーが可能

 従来モデル同様に、ドッキングステーションを同梱しており、ステーションを介してHDMI、D4端子、S映像、コンポジット、アナログ音声の出力が可能。

 ドッキングステーションを利用することで、撮影データをUSB 2.0接続の外付けHDDへPCを使わずにバックアップ可能。データ転送時の改良点として、従来は撮影日を問わず転送した日で1つのフォルダに収められるようになっていたが、新たに撮影日ごとにフォルダ分けされ、検索性を向上。転送後に日付別に振り分けることも可能となっている。

 PC用ソフトとして「Nero 8 Essentials for Sanyo」を同梱。ビデオ編集やBD/DVDオーサリング、ライティングなどの機能が利用可能な統合型ソフトで、BDAV形式や、AVCHD形式での書き出しにも対応している。


□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0806news-j/0605-1.html
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【2007年9月26日】【EZ】ついに1080iに到達したXacti「DMX-HD1000」
~ 高画質とユーザビリティのバランスが高次元で融合 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070926/zooma324.htm
【2007年8月30日】三洋、フルHD/MPEG-4 AVC録画が可能な新「Xacti」
-8GB SDHCカードに1時間25分録画
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070830/sanyo.htm

( 2008年6月5日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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