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フォステクス、純マグネシウム採用のフロア型スピーカー
-1台63万円。世界初の「マグネシウムHRユニット」


バイオリンレッド
7月下旬発売

標準価格:63万円(1台)


 フォスター電機株式会社フォステクスカンパニーは、振動板に純マグネシウムを使用したフロア型スピーカー「G2000」を7月下旬に発売する。価格は1台63万円。カラーリングはバイオリンレッドとファゴットブラウンの2色を用意する。

ファゴットブラウン

 同社は、世界初の純マグネシウムユニットを採用したスピーカー「G850」(1台63,000円)を2006年に発売以来、高い応答性を持ちながら、金属固有の付帯音が少ないマグネシウムを振動板として製品に採用している。「G2000」では、その純マグネシウムを素材に使いながら、「HR振動板形状」と呼ばれる特殊形状に成型。

 HP Shell(双曲放物曲面)という3次曲面構造を採用したもので、双曲面と放物面が構成される。振動板で発生する共振を防ぎ、「スピード感のある立ち上がりの早い音が得られる」という。なお、この形状を純マグネシウムユニットに使用したのは世界初。

 4ウェイ、4スピーカーのフロア型。HR純マグネシウムユニットを採用しているのは10cm径のミッド・ローユニット。25mm径のツイータは純マグネシウムを使ったドーム型ユニットとなっている。

 ミッド・ローとウーファはどちらも20cm径。振動板はバナナパルプをベースに、独自の抄紙技術を用いて高弾性カーボンなど、数種類の新素材を配合。癖が無く、剛性のある振動板になったという。

 形状はどちらもHR振動板とし、350Hzまでを担当するミッド・ロー用ユニットには、145mm径のフェライトマグネットを2枚使ったロングボイスコイルを使用。ウーファにはプレート幅14mm、ボイスコイル巻き幅27mmのロングボイスコイルを使用。メインマグネットには15mm径のフェライトマグネットを2枚使っている。

 システム全体での再生周波数特性は30Hz~35kHz。出力音圧レベルは90dB/W(1m)。最大許容入力は150W。インピーダンスは4Ω。ミッドレンジとツィータとの繋がり感をコントロールする、MIDコントローラーも備えている。

 エンクロージャはバスレフ。内部で上部中低音ウーファと、下部低音ウーファ用に2分割しており、それぞれ受け持つ帯域に最適化されたユニットに応じた容量を持たせ、スタガード・バスレフ型としている。バッフルには、剛性の高い18mm厚ブナ合板を使用。そこに楠・ユーカリ合板15mmを貼り合わせて、33mm厚としている。天面、底板、側板には9mm厚の板を貼り合わせた97mm厚のパーチクル・ボードを使用。裏板には18mm厚のMDFを配している。仕上げはバッフルにサテンシカモアを使用。側面にはブナの柾目天然突き板に、ピアノ光沢塗装を施している。

 入力端子には銅削り出しのターミナルを使用し、バイワイヤリングに対応。内部配線には、新開発の銅・銀合金撚り線を使用。接点はすべて金メッキスリーブによるカシメ接続にしている。外形寸法は317×360×1,174mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は60kg。

□フォステクスカンパニーのホームページ
(6月27日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.fostex.jp/
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(2008年6月27日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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