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株式会社バッファローは、PC向けの地上デジタルチューナ2製品を7月下旬に発売する。USB接続タイプの「DT-H50/U2」と、PCI Express x1接続の内蔵型「DT-H50/PCIE」で、価格はUSB型が25,410円、内蔵型が23,205円。
■ DT-H50/U2 同社はPC用地デジチューナの第1弾モデルとしてPCI接続の「DT-H50/PCI」と、USB接続の「DT-H30/U2」を発売している。H50とH30では、H50が上位機種と位置付けられ、録画番組の光メディアへのコピー/ムーブがH50のみBD/DVDメディア対応で、H30はDVDメディアのみという機能的な違いがあった。 今回のUSB接続型「DT-H50/U2」は、H50シリーズのUSB接続型であり、BDへのコピー/ムーブに対応しているのが特徴。機能的にはPCI接続「DT-H50/PCI」とほぼ同じになっている。 筐体はUSB接続の下位モデル「DT-H30/U2」と比べ大型化しており、260×220×75mm(幅×奥行き×厚さ)。重量は750g。これは、電源を内蔵したためで、利用時にはコンセント接続が必要。H30とは異なり、USBバスパワー駆動には対応していない。また、UHFのアンテナ入力に加え、アンテナ出力端子も備えている。 これは将来的にデイジーチェーン接続による2台同時利用、2番組同時録画に対応するためで、アンテナ出力を2台目のチューナに入力。電源を内蔵したのは、USBバスパワーで2台接続すると、USBの電源供給能力を消費電力が上回ってしまうため。アップデートは2008年秋を予定しており、付属の試聴/録画ソフト「PCastTV for 地デジ」も2番組同時表示/録画対応のものへとデザイン変更される。DT-H50/U2、DT-H50/PCIEそれぞれ2台や、従来モデルH30/U2、H50/PCIとの組み合わせでも利用可能になる予定。
チューナは地上デジタルのみで、EPG、iEPGやデータ放送、字幕放送にも対応。録画もサポートしており、ダビング10にも対応。MPEG-2 TS録画を行なう「DP」モードを用意するほか、ViXSの解像度変換/トランスレート用チップも内蔵し、録画時にHP/SP/LP/LLPの4モードも選択できる。 HPは720×1,080ドット、SP/LPでは720×480ドットのSD解像度に変換。新たに追加されたLLPモードでは352×480ドットでの録画が可能。なお、従来モデルの「DT-H30/U2」、「DT-H50/PCI」でも、ドライバを最新のものにアップデートすることでLLPモードが追加される。DP/SP/LPはBDへのコピー/ムーブに対応するが、HP/LLPは非対応。DVDへのコピー/ムーブは全モードで可能。 専用チップを用いているため、変換時のPCへの負荷が少ない。また、DP/HPのハイビジョン映像はHDCP対応のディスプレイにしかデジタル出画できないが、SP/LP/LLPモードであれば非対応のディスプレイにも表示が可能。ただし、これらの録画モードを指定すると、試聴/再生時も解像度が同モードに固定されるため、録画はDPで行ない、再生時だけはSD解像度で表示するという使い分けはできない。 HDDへの録画では、2台目のHDDを指定することで、1台目の空き容量が無くなっても2台目に続けて録画できる「リレー録画機能」に対応。USB接続の外付けHDDに加え、NASのHDDにも録画することができる。 iEPGは「Gガイド.テレビ王国」と連動。キーワードに合った番組を自動録画する「おまかせ録画」が利用できるほか、携帯電話からの録画予約もサポートしている。 視聴や録画には、付属ソフトの「PCastTV for 地デジ」を使用。視聴中の放送を一時停止し、追いかけ再生するなどの最大90分のタイムシフト機能に対応。録画した番組データは、録画に使用したPC、およびチューナカードを接続した状態でないと再生はできない なお、録画したデジタル放送の編集には非対応だが、今後の対応が検討されている。 対応OSはWindows XP/Vista。動作環境はCPUがPentium D925 3.0GHz同等以上(Core 2 Duo E4300 1.8GHz同等以上推奨・DP/HP画質時)。グラフィックチップはVistaでIntel 965以上/GeForce6200以上/Radeon X1300以上(PCI Express接続/GeForce7600GT以上/Radeon X1800以上推奨)。XPではIntel 945以上/GeForce6200以上/Radeon X1300以上(PCI Express接続/GeForce7600GT以上/Radeon X1800以上推奨)となる。
■ DT-H50/PCIE
既発売のPCI接続型「DT-H50/PCI」のインターフェイスを、PCI Express x1に変更したモデル。それ以外の仕様は「DT-H50/PCI」と同じ。LLPモードでの録画にも対応するほか、2008年秋の2枚使用による2番組同時録画にも対応予定。
□バッファローのホームページ
(2008年7月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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