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セイコーエプソン株式会社は、動画/音楽ファイルも再生できるフォトストレージの新モデル2機種を9月4日に発売する。160GB HDDを搭載した「P-7000」と、80GB HDDの「P-6000」を用意。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はP-7000が8万円前後、P-6000が6万円台半ばの見込み。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。Mac OS X 10.3以降。
大容量HDDを搭載し、デジタルカメラで撮影したJPEGやRAW画像を蓄積。液晶ディスプレイで画像の確認も行なえるフォトストレージビューワ。それ以外にも、動画/音楽再生が可能でき、メディアプレーヤーとしても使用できる。HDD容量以外、2機種の主な仕様は共通だが、P-7000はブラックカラー、P-6000は上下カバーをシルバーとしている。 最大の特徴は、エプソンイメージングデバイスが開発した「Photo Fine Premia」と呼ばれる、高精細な4型低温ポリシリコンTFT液晶パネルを採用したこと。解像度は640×480ドット。Adobe RGB比94%をカバーする広色域が特徴で、視野角も上下左右160度以上を実現。バックライトには白色LEDを使っている。広視野角技術「Photo Fine Vistarich」と広色域化技術「Photo Fine Chromarich」を融合させ、実現したという。 この広色域表示を活かし、RAWファイルの現像機能も搭載。シーン毎に自動で適正なパラメータがセットされる「自動現像」に加え、手動で各種調節が行なえる「マニュアル現像」モードも用意。さらに、PCとUSB接続することでサブディスプレイとして動作するUSBディスプレイ機能も装備。PCのディスプレイがAdobe RGB非対であっても、ストレージ側のディスプレイで画像を確認するなどの利用方法を提案している。 AV機能では、MP3/AAC形式の音楽ファイル再生に対応。DRM付の楽曲には対応していない。動画はH.264(Baseline Profile 1.3)で、720×480ドット/30fps、720×576ドット/25fps。MPEG-4の720×480ドット/30fps、720×526ドット/25fps。Motion JPEG 720×480ドット/30fps、720×576ドット/25fps、320×240ドット/60fpsをサポート。従来シリーズで対応していたWMAやMPEG-1/2、DivXなどには対応していない。 メモリーカードスロットは、SDHC/SDカード、CFに対応。2系統のUSB、ビデオ出力端子、ステレオミニのイヤフォン端子を備えている。基本性能の部分では、CFカードやSDメモリーカードからストレージへの書き込みスピードがP-5000比で約1.4倍になるなど、高速化。CFはUDMAに対応し、1GBのCFカードの場合ではP-5000の50回に比べ、70回のバックアップが可能になるなど、省電力性能も向上している。 差分ファイルのみのバックアップ機能も搭載。RAW現像からトリミング、レイアウト設定、サイン挿入、背景色/フレーム設定などを経て印刷までをナビゲートする機能も備えている。
外形寸法は150×33.1×88.7mm(幅×奥行き×高さ)。重量は160GBモデルが約433g、80GBモデルが約428g。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリ。ACアダプタも付属する。また、160GBモデルにはキャリングケース、充電器、専用スタンド、カーアダプタなども同梱する。
□セイコーエプソンのホームページ
(2008年8月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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