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米Apple、ジョブズCEOが“The funnest iPod”を披露
−nanoは「いい所取り」。Geniusで音楽の再発見を


新iPod nanoを持つスティーブ・ジョブズCEO

9月9日発表(現地時間)


 米Appleは9日(現地時間)、第2世代iPod touchや第4世代iPod nano、iPod classicなどの新製品発表会を開催。iPodシリーズの新製品や、iTunes 8のアップデートなどについて説明され、日本でもその模様が録画中継でマスコミ向けに上映された。

表示された“報道は大げさ”の文字

 「Let's Rock」と題した今回のイベントで登壇したスティーブ・ジョブズCEOは、新製品の説明を前に「まずこれを言いたかった」として、スクリーンには“The reports of my death are greatly exaggerated”の文字が。健康状態を危惧する報道を「大げさ」として健在ぶりをアピールし、会場の笑いを誘った。

 同日よりダウンロード配布を開始した「iTunes 8」は、特定の曲やアルバムを基準として、ライブラリ内にある曲のなかから“相性のいい”楽曲を選んでプレイリストを表示、保存できる「Genius」が大きな特徴。作成するプレイリスト内の曲数は100/75/50/25から選択できる。ジョブズ氏は「ライブラリの音楽を再発見できるもので、他の方法ではできないプレイリストを作成できる」とコメントした。

 そのほかの変更点では、ライブラリ画面においてアルバム/アーティスト/ジャンル/作曲者の順でアルバムアートワークのみを一覧表示する形式を採用。検索性を向上させている。

 iTunes Storeの現状としては、楽曲販売は開始当初の20万曲から、850万曲まで増加。6,500万のクレジットカード登録を得たという。米国における楽曲販売業者として、Wal-martやBest Buyを抑えてトップを獲得したと販売の好調ぶりに自信を見せた。また、米国におけるテレビ番組配信では、SD映像に加えパソコン向けとしてHD映像の配信が開始されることも発表。SDコンテンツは1.99ドル、HDは2.99ドルで販売される。


iTunesでのGeniusのデモ。おすすめの曲をiTunes Storeで買うこともできる 新たに追加された表示形式

iTunes Storeの曲数は850万曲に 米国でNo.1の音楽販売業者に 米国ではHD映像の配信も開始



■ 「いい所取り」のiPod nano

nanoの横画面表示時

 「従来モデルのいい所取りをした」というiPod nanoの紹介では、1〜3世代モデルを振り返り「皆さんに愛された(第1/2世代の)縦長の本体に、(第3世代の)高解像度ディスプレイを採用した。これまでのラインナップにぴったりとはまる」と説明。アルミの筐体と、ディスプレイ部のガラスを曲面仕上げとしたことについて「実際に見れば、その薄さと美しさに感激するだろう」とした。

 新機能の「Genius」プレイリストをnano本体で作成できることも特徴。トップメニューに「Genius」の項目を用意するほか、曲の再生中にセンターボタンを長押しすることでポップアップメニューが現れ、その曲を基準にプレイリストを作成することもできる。

 さらに、nanoでは初めて加速度センサーを搭載したことで、本体を横に傾けることでのCover Flow表示や、シャッフル再生時に本体を振ることでの曲送り動作といったユニークな操作性も実現している。ボイスレコーディング機能も搭載し、別売イヤフォンのマイクを使ってiPodのメモリに録音できる。

 アクセサリとして10月に発売するバランスド・アーマチュアドライバ搭載のカナル型(耳栓型)イヤフォンについては「やっと思い通りのイヤフォンができた」とし、音質や操作などの面で満足を見せた。


nanoでのGeniusメニュー画面 ボイスレコーディングも可能 nanoの進化ポイント

アクセサリで追加されたカナル型の新イヤフォン 新CMも披露。色の豊富さをアピールしている



■ touchは「最も愉快なiPod」に

touchの説明をするジョブズ氏

 背面に丸みを持たせた形状を採用したiPod touchは、引き続き3.5型/解像度480×320ドットのタッチスクリーン液晶を搭載。nanoに比べるとデザイン面での変更は見えにくいが、ジョブズ氏は「リクエストが多かった機能」としてボリューム調整ボタンを搭載したことや、スピーカーを内蔵したことに触れた。スピーカーについては「カジュアルリスニング用で、オーディオファイル向けではない」としたものの、従来モデルのユーザーにとっては大きな変更と感じられるアップデートをアピールした。

 touchでは、Nike + iPodのレシーバ機能を本体に内蔵したことも変更点。これまではDockコネクタ部にレシーバユニットを、シューズにセンサーを装着することが必要だったが、レシーバユニットを不要とし、シューズのセンサーと新iPod touchをペアリングするだけでランニングデータの管理などが利用できるようになったことを説明した。


touchはNike + iPodのレシーバ機能を内蔵とした Nike + iPodの画面

 新モデルの披露に合わせて、iPhone/iPod touchのアプリケーションを販売しているApp Storeの現状についても発表。62カ国で展開し、サービス開始から約60日間で1億ダウンロードを達成したという。最新のゲーム紹介として、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのフィル・シラー氏が登壇し、キャラクターを単細胞の状態から成長させる「SPORE」や、スピード感と派手なクラッシュが魅力のストリートレースゲーム「NEED FOR SPEED」などを実際にプレイしながらアプリの進化について称賛した。


アクション要素も持つ育成ゲームの「SPORE」 レースゲーム「NEED FOR SPEED」 App Storeのアプリは1億ダウンロードを達成

 そのほかの改善点として、内蔵バッテリでの連続再生時間が音楽36時間/動画6時間となり、従来の22時間/5時間から向上。ジョブズ氏はこれらの進化を遂げたtouchについて「これまでで最も愉快なiPod。(The funnest iPod ever)気に入っていただけると思う」とした。

 iPod nano/touchの製品紹介の中では、環境への配慮についても説明。両モデルともヒ素を使わないガラスを使用し、臭化難燃剤/塩ビの不使用、リサイクル率の高い材料の使用などの環境性能を実現した。


touchは「The funnest iPod ever」 CMでは、多様な楽しみ方を次々に紹介する内容に touch/nanoの環境面もアピールした

 HDD搭載モデルでは唯一のiPod classicで、今回は120GBモデルのみが追加されたことについては、「これまで薄型と、(従来の160GBなど)厚みのあるモデルの2種類を用意していたが、ほとんどの人が薄型を買っていたので、厚みのあるタイプは販売をやめた。従来の80GBと同じ249ドルで120GBが買えるようになった」とした。

 ジョブズ氏は、iPodのシェアや販売動向などのデータも紹介。米国ポータブルプレーヤーにおいてiPodは73.4%を占めており、次がSandiskで8.6%、続いてMicrosoftが2.6%、その他が15.4%という結果が出ている。また、ワールドワイドでのiPod累積販売台数は6月で1億6,000万台に達しているほか、米国では9割の車がiPod対応になったという。

 また、米国時間で12日(日本では13日)にダウンロード公開予定のiPhone 3G用の最新ファームウェア「Ver.2.1」についても言及。iPhoneでもGeniusプレイリストが作成可能になるほか、通話時間の向上や、電話が切れる回数が減る、といった不具合修正が行なわれることが明らかにされた。


classicは薄型(左)のみの製品ラインナップに iPodの米国シェアは73% 恒例のスペシャルステージでは、iTunesで最も多くの楽曲が販売されたアーティストとしてJack Johnsonがライブで2曲を披露した


□米Appleのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□アップルのホームページ
http://www.apple.com/jp/
□ニュースリリース(iTunes)
http://www.apple.com/jp/news/2008/sep/09itunes.html
□ニュースリリース(iPod nano)
http://www.apple.com/jp/news/2008/sep/09nano.html
□ニュースリリース(iPod touch)
http://www.apple.com/jp/news/2008/sep/09touch.html
□ニュースリリース(App Store)
http://www.apple.com/jp/news/2008/sep/09appstore.html
□関連記事
【2007年9月6日】米Apple、新iPod nanoなどシリーズ刷新で商戦に自信
−nanoは“信じられない薄さ”、touchは“七不思議”
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070906/apple7.htm

( 2008年9月10日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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