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株式会社niro1.comは、テレビの上下に設置したフロントスピーカーでサラウンド再生できるという5.1chサラウンドシステムの新モデル「“Q:”」(キュー)を14日に発売する。カラーリングはブラックとホワイトの2種類で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は88,000円前後の見込み。 また、アンプの出力を高め、ユニットの口径を大型化するなどした上位モデル「“Q:”PLUS」も発売。ブラックモデルのみの展開となり、価格はオープンプライス。店頭予想価格は138,000円前後の見込み。なお、いずれのモデルも直販サイト、もしくはビックカメラにて販売される。 さらに、“Q:”の各モデルを収納できる専用テレビラックもラインナップ。ブラックとホワイトを用意しており、“Q:”とのセット販売も予定。個別に購入するよりも低価格なセットモデルになる予定。価格はオープンで、ラック単体での予想価格は68,000円前後の見込み。
同社は2007年12月に、上下に分かれたフロントスピーカーでサラウンド再生を行なう「Spherical Surround System」(スヘリカル サラウンド システム/138,000円)を発売。その後、2008年7月には低価格バージョン「NS-600」(88,000円)を発売している。今回の“Q:”シリーズは、同様の機構を採用しながら、ホワイトのカラーバリエーションを追加。ラックに内蔵することも想定した音質チューニングを施したモデル。 マイナーチェンジモデルと表現することもでき、ラインナップ的には「NS-600」が“Q:”、「Spherical Surround System」が“Q:”PLUSにそれぞれ置き換わる。各モデルとも、前モデルとの価格差は無い。 システムは、フロント/センターの一体型「ベーススピーカー」と、テレビの上に設置するリア 用の「トップスピーカー」、サブウーファ、5.1chデジタルアンプで構成。基本はHRTF(頭部伝達関数)を用いたバーチャルサラウンドシステムだが、フロントスピーカーを上下に分けているのが特徴。
1BOXタイプのサラウンドシステムでは、リア用とフロント用の音声を同じ場所から放射することになるが、その際、直進性が高く、干渉に弱いという2kHzや3kHz付近の音声がリア/フロント用で相互干渉してしまい、明瞭度が落ちる問題があるという。 そこで、リア用とフロント/センタースピーカーを分けることで、干渉を低減。クリアなサラウンドを実現したという。壁からの反射音などは使っていないため、設置場所を問わずに利用できるのも特徴だ。 “Q:”のベーススピーカーには、8cm径のコーンユニットを左右とセンターチャンネル用に計3基搭載。“Q:”PLUSは9cm径ユニット3基となる。トップスピーカーにはリアの左右用に“Q:”が5cm径ユニットを2基、“Q:”PLUSは6cm径ユニットを2基搭載。サブウーファ搭載のユニットは20cm径で共通だが、ハウジングのサイズが“Q:”PLUSの方が大きくなっている。詳細な仕様は下表の通り。
アンプ部には、ドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビープロロジック II対応のデコーダを搭載。入力は光デジタル×3、同軸デジタル×1、アナログ音声×2を用意。ヘッドフォン出力も備える。アンプ部はデジタルアンプで、出力は“Q:”が27W×5ch(ベース/トップ用出力)、45W×1ch(サブウーファ)。“Q:”PLUSが30W×5chと、50W×1ch。
専用ラックの外形寸法は1,200×450×542mm(幅×奥行き×高さ)。重量は43kg。テレビの上にトップスピーカーを固定するためのアームも標準搭載しており、50型のテレビにも対応できる。
■ HDMI & ロスレスフォーマット対応モデルも開発中
試聴デモでは、壁からの反射音の少ない広い部屋での設置に加え、狭い部屋でのラック設置、ラックから出した状態でコーナーに設置するなど、様々な利用シーンをイメージしたデモが行なわれた。 フロントスピーカーが上下に分割されたことで、こもったような音になりがちな1BOXタイプのバーチャルサラウンドと比べ、明瞭な音質が印象に残る。上空を飛ぶ戦闘機の音と、爆撃される地面の音など、高さのあるシーンの再現性も高い。バーチャルサラウンドシステムであるため「実際にリアから音がしているように感じられるか?」には個人差があるが、例え聞こえにくい場合でも、明瞭で迫力のあるサウンドが魅力的だ。サブウーファが独立して存在するため、確かな低音が楽しめるのもポイントと言えるだろう。
中道仁郎社長は、薄型大画面テレビでは、ブラウン管テレビよりも筐体サイズが薄くなったことで低音が不足するなど、音質クオリティが低下していると指摘。「音響の専門家としては、最新の薄型大型ハイビジョンテレビは『音を忘れている』と考えている。せっかくのハイビジョンなのだから、音質もハイビジョン・クオリティで楽しんで欲しい」と、新製品に掛ける想いを語る。
その上で、フロント設置だけで完結する“Q:”の設置の簡単さなどを紹介。「この“Q:”でフロントサラウンドがもう一段階アップグレードし、次世代のフロントサラウンドになる。そして、従来の特別で、難しく、面倒な“ホームシアター”という概念や常識を覆す」と語り、“Q:”の紹介において、あえて「ホームシアター」という言葉を使わず、「ハイビジョンTV 5.1chスピーカー」としていくことなどを説明した。
なお、今回の“Q:”はHDMI端子を備えていないが、搭載するモデルの開発もスタートしているという。将来的にはBlu-ray Discビデオで採用されているドルビーTrue HDやDTS-HD Master Audioなど、ロスレスフォーマットにも対応する予定だが、「そうした音声信号をHRTF(頭部伝達関数)で処理することができるDSPが、商品に組み込めるような価格になってから」(中道社長)という。
□niro1.comのホームページ
(2008年10月14日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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