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株式会社ケンウッドは、HDMI入力を備えた新開発のAVアンプ「KRF-V9300H-S」を11月上旬より発売する。価格は84,000円。 同社と日本ビクターとの経営統合に伴い設立された、技術開発合弁会社「J&Kテクノロジーズ株式会社」にて開発したHDMI/DSPモジュールを搭載。最新の映像/音声信号に対応し、独自の音質チューニングを施した「音質マイスターエディション(Sound Meister Edition)」として展開する。 アンプ部最大出力は130W×7ch。2系統のHDMI入力端子と1系統のHDMI出力端子を装備し、1080pのDeep Color映像信号や、ドルビーTrueHD、DTS-HD Master Audioなど最新の音声フォーマットの伝送に対応する。HDMI CEC機能も備えており、テレビのリモコンから「KRF-V9300H-S」の電源ON/OFFやボリューム調整、入力切替などが行なえる。対応テレビはパナソニックのVIERA Link対応機。 音楽再生時の表現力向上に向け、フロントチャンネルにはケンウッド独自の高音質化トランジスタ「New Linear TRAIT」を搭載したディスクリートアンプ構成を採用。応答速度の向上とともに、豊かな低域再生を可能とした。再生周波数帯域は10Hz~100kHz、S/N比は105dB。 ステレオやTrueHDなどのHDオーディオのビットストリーム信号など、すべての入力ソースを高品位に再生するという「ピュアオーディオモード」も搭載。ディスプレイを消灯し、アナログビデオ回路も停止することで、ビデオ回路からのパルスノイズ混入を防止し、電源効率を向上。オーディオアンプ回路の安定動作を実現することで、より原音に忠実なサウンドを楽しめるという。 また、32bitフローティングポイントDSPを搭載。最新サラウンドフォーマット対応を実現するとともに、高い演算能力を生かし、微少信号まで余すことなく高精細なサラウンドを再現できるという。 付属マイクを利用して部屋内の環境を測定、解析する「AUTO ROOM EQ」も装備。自動でスピーカーの有無や距離、極性、サイズなどを判別するほか、最大128ポイントの周波数補正を行なうことで、チャンネル間の音のつながりや、音楽信号の表現力を向上させる。 入力端子はHDMI×2のほか、D4×3、S映像×2、コンポジット×4、アナログ音声×7、アナログ6ch×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1。出力端子はHDMI×1、D4×1、S映像×1、コンポジット×2、アナログ音声×2、ヘッドフォン×1。別売のiPodケーブル用の接続端子も装備しており、同ケーブルを利用することでiPodの音楽やビデオの再生操作を、KRF-V9300H-Sのリモコンから行なえる。 また、D端子やS映像、コンポジットから入力した映像をHDMIから出力できる「ビデオ・アップコンバート」機能も装備。接続するテレビにあわせてアナログビデオ信号の解像度を自動で切り替える「ビデオ・アップスケーラー」機能や、リップシンク機能も備えている。AM/FMチューナも内蔵する。 消費電力は275W、待機時消費電力は0.2W以下(HDMIリンクオフ時)。外形寸法は440×394×166mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11kg。リモコンや、FMアンテナ、AMアンテナ、セットアップ用マイクなどが付属する。 □ケンウッドのホームページ ( 2008年10月27日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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