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NECエレクトロニクス株式会社は12日、ポータブルマルチメディアプレーヤーやワンセグテレビ機器向けのシステムLSI「EMMA Mobile 1(エマモバイルワン)」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格は1個あたり3,000円。2009年8月から量産を開始し、2010年には月産100万個を計画しているという。 CPUコア「ARM1176JZF-S」(最高500MHz)と、高性能DSPコア「SPXK701」(最高500MHz)、AVCエンコード/デコード処理を行なうアクセラレータを1チップ上に集積したプロセッサ。メディア再生機能に特化したLSIで、ポータブルプレーヤーやワンセグテレビなどの携帯機器への組み込みに適している。 オーディオはMP3/AAC/WMAに、ビデオはMPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、VC-1に対応。720×480ドットサイズの動画を30fpsで再生することができるという。また、LCDコントローラを内蔵し、コンテンツを拡大処理することで、最大800×480ドットの液晶パネルへの再生もサポートする。 さらに、AVC/30fpsのエンコードも可能。カメラ入力動画像データを圧縮して、ほかの機器に転送するしくみを持つモバイルAVコミュニケータなどの新しいモバイル機器への応用が考えられるという。 自動クロック制御、オンチップ電源スイッチ技術、クイックリカバリー技術など、携帯電話用のLSI「M2」で培った技術を搭載。マルチメディアデータ再生時の消費電力を同社従来比で約50%まで落とし、低消費電力化を実現した。 メディアデータの入出力に必要な各種インターフェイスを内蔵。後からインターフェイス部品を外付けする必要がなく、部品点数や実装面積の削減に貢献するという。 パッケージは529ピンで0.5mmピッチのプラスティックFBGA。サイズは14mm角。
□NECエレクトロニクスのホームページ ( 2008年11月12日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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