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米アナログ・デバイセズは13日、CECコントローラとADCを集積した、Deep Color対応のHDMIレシーバIC「ADV7604」を発表した。量産開始は2月からで、すでにサンプル出荷は開始されているという。256ピンBGAパッケージで供給。参考価格である単価は10,000個受注時で7.95ドル。 従来のCECコントロール時、メイン・システム・オン・チップ(SoC)は電源投入状態でスタンバイされ、1W以上の待機電力を消費していたが、ADV7604はHDMIインターフェースドライバソフトウェアにCECバッファとCECコントロールソフトウェアを直接組み込むことで、SoCの1W以下の待機電力を実現。チップの一部が起動状態のままでCECコマンドを監視するので、ほかのシステムの部分が電力を消費することはないという。 3ch/12bitのADCとCECコントローラを集積したDeep Color対応したHDMIレシーバ。1080pまでのすべてのHDフォーマットをサポートし、1,600×1,200ドットまでのアナログRGB解像度をデジタル信号に変換できる。またコンポーネントRGBとYPrPbビデオ信号をデジタルビデオストリームに変換可能。HDMIレシーバは、525iから最高1080pおよび1250iまでのHD規格や、SMPTEなどに対応する。 同社独自のオンチップDPLLにより、ビデオやオーディオクロックのジッタを最小限に抑えられ、レシーバの性能が改善し、プリント回路基板(PCB)のレイアウトを簡素化が可能になるという。 8チャンネルのI2Sオーディオをサポートし、デジタル音声出力に対応。DSDやDSTインターフェースでのSACDなどもサポート。また、ドルビーTrueHDやDTS-HDなどのHDオーディオにも対応する。 HDCPの認証処理機能を搭載し、シームレスな認証処理が行なえるという。HDMI入力は最大30メートルのケーブル長まで保障するとしている。
□アナログ・デバイセズのホームページ ( 2009年1月13日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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