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ジェネオン エンタテインメント株式会社は、3月27日から順次発売する、テレビアニメ「カードキャプターさくら」をまとめたBlu-ray Disc BOXの音声仕様を変更。オリジナルの2.0ch音声の収録フォーマットを、従来のドルビーデジタルからリニアPCMに変更すると発表した。 12月15日のBD-BOX化発表当初、同社は音声仕様について、5.1chの音声と、オリジナルの2.0ch音声をリニアPCMで収録すると発表。その翌日の16日に、2.0ch音声をリニアPCMからドルビーデジタル2.0chへ変更していた。今回、それが発表当初の仕様に戻ったことになる。 同社では変更について「Blu-rayオーサリングの際に、2層点となるポイントを緻密に算出する事によって、映像の転送レートの画質を保ちつつ、オリジナル2.0chの音声をリニアPCM(非圧縮)にする事が可能になった」と説明している。変更後の仕様は以下の通り。
「カードキャプターさくら」のBD-BOXは、1期シリーズ「クロウカード編」が月27日に81,900円で、第2期シリーズ「さくらカード編」BOXが6月26日に49,350円で発売される。どちらも2010年3月までの期間限定生産。BDビデオ化にあたり、35mmフィルムをハイビジョンネガテレシネした上に、フィルム修正も加えられたニューマスターを使用している。クロウカード編は46話までを、さくらカード編は、47話から70話までを収録する。 ヒットメーカー、CLAMPによる少女漫画を原作としたテレビアニメ。NHK衛星第2で'98年から第1期シリーズが放送され、度々再放送も行なわれている。また、テレビシリーズの人気を受け、劇場版も制作された。 主人公・木之本桜は、元気が取り柄の小学4年生。3歳の頃に母を亡くしているが、無愛想でも優しい兄、穏やかな性格の父に見守られ、幸せな日々を送っている。ある日、地下書庫で謎の本を見つけた桜が、書かれた文字を読み上げると、中に入ったカードがバラバラに飛び散ってしまった。最後に本から出てきたのは、ライオンのぬいぐるみのような姿をしたケルベロスという奇妙な生き物。ケロちゃん(ケルベロス)によれば、“クロウカードの封印が解かれると、この世に災いが起こる”という。“封印の鍵”を託された桜は、カードを収集する“カードキャプターさくら”として、魔法を駆使しながら様々な災いと対峙していく。
基本的な設定は、古くからある“魔法少女アニメ”のそれだが、桜やその周囲の人々の日常生活、心理などを極めて丁寧に描いているのが特徴。例えば登場人物の服装が毎回異なったり、カードキャプターに変身する桜のコスチュームも、季節やストーリーに沿ったデザインに頻繁に変更されるといった、従来の魔法少女アニメでは珍しい設定も登場人物に実在感を与えている。愛や友情など、普遍的なテーマも同様に真正面から描いており、大人の観賞にも耐えるアニメとして幅広い層から支持を集めた。特に声優・丹下桜が演じる、主人公・桜のキャラクターとしての人気は非常に高く、前述のコスチュームの豊富さと合わせて、コスプレーヤーのネタ元としても人気を集めた。
□ジェネオン エンタテインメントのホームページ
(2009年1月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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