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デジタルドメイン、Cabasseの同軸3ウェイ「BALTIC」
-1,470万円の4K2Kを民生向け発売。「シアターではない」


フランス・Cabasseのスピーカー。左から「La Sphere」、「Karissima」、そして新モデルの「BALTIC」
2月16日発売

標準価格:10万5,000円~1,470万円


0.8mm径の単結晶銀線スピーカーケーブル「S-0.8s」

 株式会社デジタルドメインは、フランス・Cabasse(カバッセ)の同軸3ウェイスピーカー「BALTIC」(バルチック)を2月16日に発売する。価格はペアで126万円。仕上げはウェンジ/パール、ワイルドチェリー/パールブラック、サントス/パールブラックを用意する。

 また、日本ビクターの業務用4K2K、D-ILAプロジェクタ「DLA-SH4K」を、デジタルドメインがチューンナップし、民生向けに発売する「DLA-SH4000STU」も用意。価格は1,470万円。

 さらに、0.8mm径の単結晶銀線スピーカーケーブル「S-0.8s」も発売。価格は2.5m、ペアで105,000円。


■ BALTIC

 デジタルドメインでは、Cabasseの同軸4ウェイスピーカーハイエンドモデル「La Sphere」(ラ・スフィア/システム価格2,100万円)と、その下位モデル「Karissima」(カリスマ/ペア252万円)をラインナップしているが、さらにその下位モデルとして用意されるのが今回の「BALTIC」。

 価格はペア126万円に抑えられているが、上位モデルと同じ思想に基づく3ウェイ同軸ドライバ「TC23」を搭載。球形ドライバが薄い木製のスタンドに取り付けられており、ドライバが宙に浮いているような独特のデザインが特徴となっている。

BALTIC 3ウェイ同軸ドライバ「TC23」を搭載

 球形ドライバは、21cm径のウーファ、10cm径のミッドレンジ、2.8cm径のツイータを重ねた同軸タイプ。ウーファと高域用スピーカーのP2Cリングに、新素材のポリエーテルを採用。音の広がりやパワーなどを改善しているという。クロスオーバー周波数は800Hzと3.5kHz。システム全体の再生周波数帯域は80Hz~25kHz(-6dB)。

 出力音圧レベルは90dB(2.8V/1m)、インピーダンスは8Ω。定格入力は220W、最大入力は1,540W。外形寸法は320×420×1,320mm(幅×奥行き×高さ)。重量は19kg。

スピーカーターミナル 上位モデルも同様の同軸ドライバを採用している


■ DLA-SH4000STU

 2008年1月発売の、解像度4,096×2,400ドットのD-ILAプロジェクタ「DLA-SH4K」をデジタルドメインがチューンナップしたモデル。同日発売の「DLA-HD100STU」と同様にDACとD-ILAデバイスの基板間にある配線を単結晶の銀素材に変え「液晶の発色の追従性が向上した」(西和彦社長)という。電源部の整流回路も大幅に強化されている。「本当はもう少し高くつけるべきなんだが、時勢もあるし、“La Sphere”と同程度の価格にした」(西社長)という。

 そのほかの仕様はビクター「DLA-SH4K」と共通。1.27型/4,096×2,400ドットのD-ILAデバイスを搭載。画素間の平坦化により配向の乱れを低減するとともに、新配向技術の採用により散乱/回折光を減少。光学エンジンには、入射光の角度による特性変化を抑える「WireGrid(無機系反射型偏光板)」を採用し、レンズへの光漏れを極限まで抑制することでコントラスト比10,000:1を実現した。輝度は3,500ルーメン。

DLA-SH4000STU 背面

 レンズは光学1.22倍のズームレンズで、電動ズーム/フォーカス機構を装備。上下各50%、左右各25%のレンズシフト機構も備えている。ランプは825Wのキセノンランプを採用する。光学系の色ズレを1/10画素単位で調整できる「コンバージェンス調整機能」を搭載。3種類のガンマテーブルや、6種類のテストパターンなども内蔵する。

 入力端子は12bit/Dual Link対応のDVIを4系統装備し、フルHD(1,920×1,080ドット)映像を4画面同時に表示できる。また、Ethernetを装備し、PCのブラウザから、調整や設定が可能となっている。USBやRC-232C端子も備えている。消費電力は1,500W未満、外形寸法は660×827×392mm(幅×奥行き×高さ)、重量は59kg。

□関連記事
【2007年11月19日】ビクター、コントラスト1万:1の4K D-ILAプロジェクタ
-世界最高の解像度4,096×2,400ドットを実現
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071119/victor.htm


■ 巧みな空間表現

 発表会ではCabasseのスピーカー3機種を、独自の静電誘導トランジスタ「SIT」を搭載したDCアンプ「B-1a」を6台使った、BLT接続でドライブ。24bit/96kHzのリニアPCMで収録されたBlu-ray Disc「NHK CLASSICAL 小澤征爾 ベルリン・フィル 悲愴 2008年ベルリン公演」が試聴ディスクとして使われた。

 このBDビデオはホールの広がりが極めて豊富な情報量で収録されているが、「BALTIC」で再生すると極めて広大な音場が展開。理想の点音源を具体化したような構造を活かし、スピーカーの存在が消えたような自然な再生音が印象に残る。外観からは低域に不安を感じたが、レンジも広く、十分な低音も確認できた。

デモでは「B-1a」を6台使ってスピーカーをドライブ デモの様子

 音の傾向はハイエンドモデルの「La Sphere」や、上位モデルの「Karissima」と良く似ており、無指向性システムのような広がりを追求。ボーカルの音像が定規で測ったようにキッチリと描かれるようなスピーカーとはかなり傾向が異なり、聴く人の好みによって評価が大きく分かれるシステムと言える。エンクロージャの箱鳴りなどを感じさせない、ストレスフリーな音が魅力と言えるだろう。その傾向は高価なモデルほど強く、下位モデルの「BALTIC」は雄大な再生音と、一般的なオーディオスピーカーの音像を併せ持つ再生音と感じられた。


■ 「音楽BDソフトを、音にこだわって再生できる機器を」

 今回の発表会では、10万円台の低価格な機種を発売すると同時に、ビクターのカスタマイズモデルとして、デジタルドメイン初のプロジェクタを発表した事も大きなトピックを言える。しかし、西社長は「ホームシアターをやっているのではない」と語り、デモでは映画ソフトを使わず、Blu-rayの音楽ビデオのみを再生した。

 西社長はデジタルドメインとしての映像の扱いについて、“あくまでピュアオーディオが基本にあり、そこに映像を付ける”という姿勢を強調。BDビデオの音楽ソフトが増えてきたことに伴い、高音質な音楽ソースとしてBDビデオをとらえ、追加で映像も楽しむというスタイルを提案した。

 同時に、ピュアオーディオ機器とBDビデオの接続性の問題についても触れ、「例えばBDビデオに24bit/96kHzの信号が入っていても、(ピュアオーディオのDACで多く採用されている)同軸デジタルで繋ぐと16bit/48kHzなどに制限されてしまう。HDMI入力を備え、24bit/96kHzなどの信号をしっかり受けられるオーディオ用DACなどを考えていきたい」と、今後の製品についてのアイデアを披露した。

持田康典会長 西和彦社長

 なお、今回発表した新製品は、2月21日~23日までパシフィコ横浜で開催される「A&Vフェスタ2009」でも展示予定。PCをソースとして活用する予定で、会場に高速のインターネット回線を引き、ベルリンフィルの高音質な配信用音源をリアルタイムで受信し、ルビジウムを使った外部クロックを用いて高音質化させたものを再生するデモを行なうという。映像もPCから4K2Kで出力してプロジェクタで表示するという。

□デジタルドメインのホームページ
(2月16日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.digital-do-main.com/
□関連記事
【2008年9月1日】デジタルドメイン、仏Cabasseのハイエンド同軸4ウェイスピーカー
-推奨システム価格2,000万円。点音源/呼吸球を追求
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080901/ddomain.htm
【2008年2月23日】【A&Vフェスタ2008】【ビクター/デジタルドメイン編】
ビクターが新スピーカー/アンプを参考展示
個性的なiPod用のオーディオ機器も多数
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080223/avfesta2.htm
【2008年2月22日】西和彦氏のオーディオメーカーが第1弾製品を3月発売
-ハイエンドアンプ/DAC。A&Vフェスタにも参加
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080222/ddomain.htm

(2009年2月16日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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