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Egretta、ハイレゾ対応無指向性スピーカー。粘土が主原料の新機能材を振動板に
2016年6月14日 13:51
オオアサ電子は、オーディオブランドEgretta(エグレッタ)の製品として、新機能材「ポリマー・クレイ・コンポジット」を振動板に採用した、ハイレゾ対応の無指向性スピーカー「TS1000F」を12月上旬に発売する。価格はペアで35万円。
Egrettaの第1弾モデル「TS1000」の特徴である円筒型エンクロージャーを踏襲しながら、音質の向上を追求。ユニットを上向きに取り付け、ディフューザーとで音を拡散させる無指向性スピーカーだが、そのツイータに、「ハイレゾ対応スピーカーとして理想的な特性を持つ」という「ハイルドライバーツイータ」を採用した。
一般的なユニットは、ドーム型やコーン型の振動板を前後に動かして音を出すが、ハイルドライバー方式では、蛇腹状に折り畳んだフィルムを横方向に収縮させて音を出すのが特徴。滑らかな高音が再生できるという。
さらに、従来のハイルドライバーでは、フィルムにカプトン材(ポリイミド/高分子素材)を使う事が多かったが、オオアサ電子では、粘土を主原料とした新機能材「ポリマー・クレイ・コンポジット」を採用。フィルムの折り方を含めた製法も刷新する事で、「より自然な音色の再現を図った」という。
ポリマー・クレイ・コンポジットは、住友精化と産業技術総合研究所(産総研)の化学プロセス研究部門が共同開発したもの。粘土を主原料とし、高柔軟性、高耐熱性、低熱収縮性を持っている。
搭載ユニットは、5cm径のポリマー・クレイ・コンポジットフィルム・ハイルドライバーと、13cm径のポリプロピレン・コーン型ユニットで構成する2ウェイ。ハイルドライバーは高域だけでなく、中域から超高域までの広帯域をカバーしている。周波数特性は44Hz~45kHz。
筐体部分は白漆喰仕上げ。柔らかな光の陰影と落ち着いた佇まいを実現し、「上質な音質と相まって、Egrettaの世界を作り出す」という。
最大入力は50W、出力音圧レベルは87dB/2.83V/1m。エンクロージャはバスレフ型。外形寸法は330×1,000mm(直径×高さ)。重量は1本約11.2kg。専用のインシュレータが付属する。
なお、TS1000のユーザー向けに、TS1000Fへのアップグレードサービスも12月から実施予定。費用などの詳細は別途案内するという。