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STAXから静電型最新モデル「SR-007S」、スロベニアから大型プラナーヘッドフォン
2025年7月5日 17:00
STAX
スタックスブースでは、6月30日に発売したばかりの静電型イヤースピーカーSR-007シリーズの最新モデル「SR-007S」が注目だ。価格は275,000円。
シリーズの持つビンテージ感を取り入れながら、現代の製造技術の恩恵を受けた新ハイクラス機として開発。従来機のSR-007、SR-007Aから振動膜、固定電極を刷新した新型ユニットを採用。レスポンスの向上により、細部のクリアな表現力を高め、シリーズの特徴であった重厚感のある響きとの両立を図った。
新設計された大型円形の固定電極は、開口孔の直径を前機種に比べ20%極小化。高精度なエッチング処理を施し、音響特性を高めている。また、フラグシップ「SR-X9000」のステンレス製アークから得た着想をSR-007Sにも導入。継ぎ目のない1枚のステンレスプレートから曲げ加工を行ない、共振抑制効果を追求したARSアークを採用した。これにより、剛性を高めながら不要共振を抑制。ヒンジパーツを設けた可動部を採用し、装着感をさらに向上させている。
同社静電型イヤースピーカーを駆動するヘッドフォンアンプ(ドライバーユニット)最上位モデル「SRM-T8000」に、機能を追加するUSB DACオプションボード「UIM-1」(132,000円)も展示されている。日本で独自開発されたUSB DACモジュールで、ESSの「ESS9038Q2M」を左右に1基ずつモノラルモードで使用、ローパスフィルターなどDAC以降の回路も、LR完全独立としている。
FitEar
FitEarのブースでは、今年4月のヘッドフォン祭で公開した「Monitor-1 Studio Reference(SR)」の開発プロトタイプに続き、今回はその量産プロトタイプ「Origin-1」を出展。
Monitor-1SRのコンシューマー向けパッケージとなるが、モニターヘッドフォンとしてプロが使えるクオリティも実現するため、新たなドライバーを搭載している。なお、ケーブルは3.5mmプラグのものが使われているが、ヘッドホン側のコネクタはミニXLRで、4.4mmのバランスケーブルもオプションとして発売する予定だという。
価格は未定だが、「10万円よりもかなり下回る価格を目指している」とのこと。
Timelord
Timelordのブースでは、新たに取り扱うスロベニアのブランド・Erzetichのヘッドフォン4機種が登場。7月末の発売を予定している。
上位2機種がプラナー、下位2機種がダイナミック型。最上位の「Erzetich Model Charybdis (カリブディス)」は、予価63万円(税抜)。巨大な平面磁気駆動型(プラナー)のドライバーを搭載し、低域まで繊細かつハイスピードな描写ができる。
ハウジングはCNCミルドアルミニウムカップ/カバーのオープン型。ヘッドバンドにはカーボンファイバーを使っている。
Charybdisの下位となるプラナー型は「Phobos(フォボス)」で、予価は42万円(税抜)。こちらはレジンカップ&ミルドアルミニウムカッパーのオープンハウジングを採用。ヘッドバンドにはカーボンファイバーを採用している。
下位の「Mania(マニア)」と「Thalia(タリア)」はダイナミック型のドライバーを搭載。予価(税抜)はManiaが235,000円、Thaliaが12,800円。Maniaは50mm、Thaliaは40mmの、いずれもチタンコーティング振動板を使っている。