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電車の運転室と客室間窓にシャープシースルーディスプレイ採用。埼玉新都市交通

 シャープと埼玉新都市交通は、車両にシースルーディスプレイを搭載し、走行中の客室からの眺望を損なわずに駅案内や広告などの映像コンテンツを表示する実証実験を7月16日から開始する。

車両外観

 シースルーディスプレイは、カラーフィルターを用いることなく、R(赤)、G(緑)、B(青)の光源の点灯に合わせて画面を切り替えることで、シースルーのカラー映像を表示する。また、IGZO技術の採用により、画面の高速切り替えによるなめらかな動画表示と、透過率の飛躍的な向上を実現したという。

 ディスプレイサイズは17型で、埼玉新都市交通の車両の運転室と客室とを隔てるドア窓に設置。走行中、客室からの眺望を損なうことなく、駅の案内や広告などの映像コンテンツを表示可能とした。実証実験では、ディスプレイに映像コンテンツを表示する際の適切な内容やタイミング、設置に伴う技術的な課題などを検証する。

 試験期間は7月16日から1カ月半程度で、搭載車両は埼玉新都市交通 ニューシャトルの2020系21編成2621号車。設置には、車両製作メーカーである三菱重工業が協力する。

車両内観(シースルーディスプレイ取り付け前)