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Astell&Kernの新プレーヤー「AK70」に注目。AKG初のハイレゾイヤフォン「N40」も

 イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「ポタフェス2016東京」が16日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。期間は16日、17日の2日間で、入場は無料。ここではAstell&Kernなどの製品を展示しているアユートと、AKGやJBLなどのハーマンインターナショナルのブースをレポートする。

AK70と、別売の専用ケース「Astell&Kern AK70 Case(AK70-PU-CASE)」を組み合わせたところ

AK70の試聴に注目

 注目を集めているのは、Astell&Kernのハイレゾプレーヤー新エントリーモデル「AK70」(AK70-64GB-MM)。7月15日に発売されたばかりで、直販価格69,980円(税込/価格はオープンプライス)と、AKシリーズの中ではリーズナブルなモデルとなっている。

 AK380など、AKの第3世代シリーズと似たデザインだがコンパクトで、2.5mm 4極バランス出力など、上位機種の特徴も踏襲。外部アンプとUSB接続して、プレーヤー機能だけを使う「USBオーディオデジタル出力」など、上位機種にはまだ搭載されていない機能も利用できる。

ケースの背面。ケースに収納したまま、各端子やボタンにアクセスできる

 イヤフォンの注目は、Astell&Kernとbeyerdynamicがコラボした「AK T8iE MkII」。こちらも15日に発売されたばかりで、価格はオープンプライス、直販価格は129,980円(税込)。

 1テスラ(=10,000ガウス)を超える強力な磁束密度を生み出す、beyerdynamicのテスラテクノロジーを搭載したイヤフォン。'15年に発売した「AK T8iE」の後継モデルで、デザイン的には従来モデルとほぼ同じだが、ボイスコイルの最適化や、よりハイグレードなケーブルの採用などで音質を高めているのが特徴。

「AK T8iE MkII」

 ブースでは、CD、アナログ盤、ハイレゾ盤(Blu-ray)、カセットテーフの4メディアで同時発売された相対性理論の新アルバム「天声ジングル」のハイレゾ音源を、AKのプレーヤーで試聴する事もできる。

相対性理論の新アルバム「天声ジングル」のハイレゾ音源で試聴できる

AKGのハイレゾイヤフォン「N40」

 ハーマンインターナショナルブースの目玉は、AKGの新イヤフォン「N40」。8月上旬発売で、直販サイトでの価格は45,880円を予定。

 AKG初のハイレゾイヤフォンで、初のケーブル交換対応イヤフォンでもある。端子はMMCX。

AKGの新イヤフォン「N40」

 ユニットは中高音向けにBAを1基、低域用に8mm径のダイナミック型を1基搭載した2ウェイハイブリッド構成。2ウェイ構成だが電気的なネットワークは搭載しておらず、アコースティックに2つのユニットの音を調整。自然な音のつながりを追求している。全体の再生周波数特性は10Hz~40kHz。

 ノズルの先端にフィルタを搭載しており、ユーザーが交換可能。出荷時に取り付けられている「リファレンス」に加え、「ハイ・ブースト」、「バス・ブースト」のフィルタも同梱しており、交換する事で音の変化も楽しめる。

Lightning端子と直結できる「REFLECT AWARE」

 JBLのノイズキャンセリングイヤフォン「REFLECT AWARE」も7月16日に発売されたばかり。Lightning端子と直結できるイヤフォンで、価格はオープンプライス。直販サイトの価格は24,880円。

 デジタルで高音質に伝送でき、対応する音声データは48kHz/16bitまで。電源はLightningコネクタ経由でiPhoneなどから給電される。

 アクティブノイズキャンセル機能を備えており、高精度なキャンセリングが可能な「フィードバック方式」と、音質への影響も少なくコンパクトな設計が可能な「フィードフォワード方式」を併用した「ハイブリッド式ノイズキャンセリング」を採用。周囲の音の聞こえやすさを制御する「アンビエントアウェア」機能も備えている。