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ソニー、超コントラストの新バックライト搭載4K/HDRテレビ「Z9D」を米国発表

 米Sony Electronicsは、新たなバックライト技術「Backlight Master Drive」を採用した、4K/HDR対応液晶テレビの最上位機「Z9Dシリーズ」を今夏に米国発売する。65型の「XBR65Z9D」と75型「XBR75Z9D」が今夏に、100型「XBR100Z9D」が後日発売予定で、店頭予想価格は65型が6,999ドル、75型が9,999ドル。100型の発売日や価格は今年後半に発表予定。

Z9Dシリーズ

 CES 2016で参考展示した新バックライト技術「Backlight Master Drive」を実用化した液晶テレビの最上位モデル。Backlight Master Driveはパネル背面に高密度に敷き詰めたLEDを個別に分割駆動し、コントラスト表現や色表現を向上し、ハイダイナミックレンジ(HDR)映像の表現力を高める新技術。LEDの個数は非公開だが、LEDの明滅とブーストを一つづつ個別に制御し、「ウルトラコントラストでリアリステック、正確な色を表現する次世代のHDR画質をもたらす」としている。

CES 2016のBacklight Master Drive展示。左がBacklight Master Drive

 LEDを敷き詰め、新たなローカルディミング(LEDエリア駆動)技術を用いることで、出力光の拡散を抑え、光らせたい部分の周辺領域も明るくなってしまうヘイロー減少も抑制する。

 映像エンジンもBacklight Master Driveにあわせて新開発した「4K HDR Processor X1 Extreame」を搭載。オブジェクトベースのHDRリマスター、デュアルデータベースプロセッシング、Super Bit Mapping 4K HDR(SBM 4K HDR)の3つの新技術を搭載し、さらなる4K HDR画質向上図る。

 HDRリマスターは、フルHD映像などを4K HDR品質に近づける技術で、画面内のオブジェクトごとに最適な色やコントラスト調整を行ないシーンを再生成、アップスケーリングデータベースと連動し、ノイズリダクションを行ないながら高品位に4K/HDR映像に近づける。SBM 4K HDRは、8bit/10bitの入力信号を14bit相当のプロセッシングにより、アップコンバートし、高画質化するという。

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Google Playからのアプリダウンロード、Google Castにおるスマートフォン等からの操作やコンテンツ出力操作などに対応する。