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4K HDR時代のソニー最高画質テレビ「BRAVIA Z9D」。BMDでリアルを再現。100型700万円

 ソニーは、新バックライト技術「Backlight Master Drive」を採用した、4K液晶テレビの最上位「BRAVIA Z9Dシリーズ」を10月29日に発売する。65型の「KJ-65Z9D」と75型「KJ-75Z9D」が10月29日に発売、100型「KJ-100Z9D」は受注生産で11月下旬以降受注開始予定。価格は65型と75型がオープンプライスで、店頭予想価格は65型が70万円前後、75型が100万円前後。100型の価格は700万円。

BRAVIA Z9Dシリーズ「KJ-100Z9D」

 Z9Dシリーズは、「4K HDR時代の新フラッグシップBRAVIA」と位置づけられ、65/75/100型の3サイズを用意。'16年秋冬商戦の4K BRAVIAは、春に発売した、X9350D/X9300D/X8500Dシリーズと、9月から順次発売するX8300D/X7000Dシリーズの、6シリーズ12モデルで展開する。

KJ-65Z9D

BRAVIA最高画質を実現する「Backlight Master Drive」

 1月のCES 2016で初披露したバックライト技術「Backlight Master Drive」(BMD)を実用化した4K液晶テレビで、「BRAVIA最高画質」を謳うフラッグシップシリーズ。65/75/100型のいずれも3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを採用する。

KJ-75Z9D

 新開発のBacklight Master Driveとは、パネル背面に高密度にLEDを敷き詰め、そのLEDの一つ一つを分割駆動し、コントラストや色表現を向上する技術。従来の直下型LEDバックライトは、幾つかのLEDによりゾーンを形成し、まとめて制御していたが、BMDは、各LEDを全て独立して緻密に制御し、より細かな明滅表現や色表現が可能となる。

「KJ-100Z9D」の利用イメージ
「KJ-65Z9D」の利用イメージ

 ソニーでは、Backlight Master Driveの実現のために、LEDの照射光を拡散させない光学レンズを新開発し、光漏れによる色純度の低下やフレア(ハロー効果)の抑制を可能とした。これにより、表示デバイスは液晶ながら、自発光デバイスのような暗部コントラストを実現しながら、液晶ならでは階調表現や高輝度表示も可能とした。

 映像のハイダイナミックレンジ(HDR)化により、映像の解像度、階調、フレームレート、色域、輝度範囲の5つの画質要素が全て進化。HDRで広がったコンテンツの映像表現力にあわせた液晶テレビの進化形として、ソニーはBacklight Master Driveを提案する。

 CESに参考出展した際には、輝度4,000nitとしていたが、Z9Dシリーズの輝度は非公開。また、採用しているLED数も非公開だが、「従来製品と比べると、ケタ違いに多い」という。ただし、年間消費電力量は、65型が298kWh/年、75型が367kWh/年と、他の直下型バックライト採用4Kテレビとさほど変わらない水準に抑えている。

KJ-100Z9D
KJ-75Z9D
KJ-65Z9D
HDR信号を検出

 Backlight Master Driveの採用にあわせて、映像処理エンジンも、新開発の「X1 Extreme」を搭載。従来の「X1」から処理速度を1.4倍に強化したほか、オブジェクトベースのHDRリマスター、デュアルデータベースプロセッシング、Super Bit Mapping 4K HDR(SBM 4K HDR)の3つの新技術を搭載し、4K HDR画質の向上を図っている。

 HDRリマスターは、フルHD映像などを4K HDR品質に近づける技術。オブジェクトを解析し、オブジェクトごとにコントラストを最適化した後、全体コントラストのバランスを最適化ため、自然なコンテンラスト拡張を実現するという。

 加えて、ノイズとデータ(情報)を独自のデータベースで判別し、ノイズにはノイズ低減を、情報部には超解像を加えるデュアル・データベース解析によりノイズの少ない鮮明な映像を実現。SBM 4K HDRは、8bit/10bitの入力信号を14bit相当のプロセッシングにより、アップコンバートし、高画質化する技術で、階調の破綻などを抑えている。

 HDR信号は、Ultra HD Blu-rayなどで採用されている「HDR 10」に加え、スカパー! プレミアムサービスの4K HDR放送で採用予定の「Hybrid Log Gamma(HLG)」にもアップデートで対応予定。スカパー! プレミアムサービスチューナ×1を備えているほか、NetflixやひかりTV 4K、AmazonビデオのHDR映像配信にも対応する(Amazonは後日対応予定)。

 パネルは倍速駆動対応で、なめらかな表示を可能とする「モーションフローXR480」を搭載。3D表示にも対応し、別売のアクティブシャッター方式の3Dメガネ「TDG-BT500A」を用いた3D視聴が可能。

側面にゴールドのアクセント

Android TVも進化。DAZN、AbemaTV対応

 スピーカーは、65/75型がフルレンジ×2、100型はツィータ×2とウーファ×2の2ウェイ+ロングダクトスピーカーとなる。出力は10W×2chで、デジタルアンプの「S-Master」。フロントサラウンド技術の「S-Force Surroud」や、AACなどの圧縮音源を補間して高音質化する「DSEE」を搭載する。

KJ-100Z9D利用イメージ

 チューナは、スカパー! プレミアムサービスチューナ×1と、地上/BS/110度CSデジタル×2を装備。別売の外付けUSB HDDを接続し、番組録画も行なえる。USB端子×3を装備。EthernetとIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetoothを備えており、VODサービスやスマートフォン連携が行なえる。

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Google Playからのアプリダウンロードや、Google Castによるスマートフォンからのコンテンツ出力操作に対応する。また、Android TVは最新バージョンにアップデートし、視聴中でも次に見たいコンテンツを選べる「番組チェック」の改善などが行なわれている。

 番組チェックは、好みのキーワード検索に加え、新たにニュースやスポーツ、ドラマなどのジャンルカテゴリ登録に対応。関連するコンテンツが自動で表示されるため、見たい番組やコンテンツをすぐに選択可能になる。また、現在放送中の番組と次の番組を一括ヒョ持できるユーザーインターフェイスに一新するなど、見たいコンテンツにアクセスしやすくしている。

番組チェックで、ジャンルカテゴリー追加に対応

 Netflixやアクトビラ、ひかりTV、Netflix、Amazonビデオ、dTVなどのVODサービスやYouTubeの4K映像に対応。オンデマンド高校野球やHulu、U-NEXTに対応するほか、8月23日にスタートしたスポーツライブ配信の「DAZN(ダ・ゾーン)」に対応し、BRAVIA上からDAZNが視聴可能。また、「AbemaTV」にも対応予定としている。

 音声検索機能付きのリモコンが付属し、録画番組検索やYouTubeの検索などに音声操作を利用可能。ホームネットワーク機能「ソニールームリンク」にも対応する。

音声検索機能付きのリモコン。Google PlayやNetflixボタンも

 HDMI入力は4系統で、いずれも4K/60p 4:4:4対応。コンポーネント映像入力×1や、コンポジットビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを装備する。背面の端子部カバーを用意しており、設置後に端子部をすっきりと隠せる。

背面端子部
カバーで隠せる
KJ-100Z9D用のテーブルトップスタンド

 スタンドはテーブルトップ型で、100型「KJ-100Z9D」のみフロアスタンドも付属。テーブルトップトップ型スタンド利用時の外形寸法/重量は、65型が146.2×25.8×92cm(幅×奥行き×高さ)/35.7kg、75型が168.4×27.8×104.7cm(同)/45.1kg、100型が225.8×50.4×139.3cm(同)/144.8kg。

 消費電力は65型が337W、75型が367W、100型が555W。年間消費電力量は65型が298kWh/年、75型が367kWh/年、100型が555kWh/年。

100型の「KJ-100Z9D」はフロアスタンドも
テーブルトップ型スタンド
フロアスタンド