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J:COM、WOWOWの二重請求などで4,000万円超の料金返還。情報共有に不備

 ジュピターテレコム(J:COM)とWOWOWは3日、J:COMのオプションチャンネル「WOWOW」の一部契約者に対し、二重請求や、視聴できない状態にも関わらず請求していたことを明らかにした。対象のユーザーに過剰請求した料金の返還を行なう。

 J:COM経由でWOWOWを視聴している契約者に対し、両社から請求がなされたことによる二重請求が、2007年12月~2016年7月に106件発生し、合計金額は604万8,318円(税込)。また、視聴できないJ:COM契約者への請求は、2002年7月~2016年8月に261件発生し、合計額は3,828万3,060円(税込)。

 この問題は、J:COMと旧JCNグループの統合に伴うオプションチャンネル契約情報の確認作業を発端に判明。2015年11月~12月にJ:COMとWOWOW間で全契約情報の照合を行なったところ、一部の契約について、両社で把握している内容に齟齬が生じていることが分かったという。

 原因は、J:COMとWOWOWが個別に受けた視聴契約の変更手続きの際に、両社間での情報の共有が同一時点で行なわれなかったことと、両社間で定期的な契約情報の相違の有無を確認する運用を行なっていなかったことによるものだという。

 対象の契約者には、J:COMから電話連絡を行ない、契約・視聴状況の確認や、対象となる期間に基づいた金額の返還を行なう。

 再発防止策としては、人為的なオペレーションミスを防止するため、既に、契約変更登録時及び両社間でのデータ送受信時の日次でのチェック体制の強化を行なっているという。また、月次での契約情報照合をルール化し、J:COM、WOWOW間で全契約情報を連携、毎月のチェックを厳格化。さらに、抜本的対策として、J:COMとWOWOW間で、契約情報の連携を自動化するシステムを検討するとしている。