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リオ五輪も4Kライブ/見逃し配信。テレビ放送と4K配信が連携する「AMADEUS」

 アクトビラは、放送事業者向けのサービスとして、ハイブリッドキャスト(Hybridcast)に連動した4K映像配信対応の「放送連携PaaS(Platform as a Service)」を8月5日より提供開始。このサービスを「AMADEUS」として展開する。AMADEUSを活用することで、視聴者は放送番組と連携した4Kコンテンツを、ライブまたはVOD配信で視聴可能になる。

AMADEUSの利用イメージ

 AMADEUSで実現するハイブリッドキャスト連動サービス形態は、ライブ映像をリアルタイムに4Kエンコードする「4Kライブまたは4K時差再生サービス」と、映像素材をあらかじめエンコードしておく「4KVODサービス」の2種類。

 視聴者は、インターネット接続(常時実効速度40Mbps以上推奨)した4Kネット配信/ハイブリッドキャスト対応テレビを使って、番組の視聴中にハイブリッドキャストサービスを呼び出し、インターネット経由でAMADEUSにアクセスすると、視聴中のハイビジョン放送からシームレスに4K映像を視聴できるようになるという。

 AMADEUSは、NHKが実施する「リオオリンピックの実験的な4Kネット配信」にも対応。6日の開会式や22日の閉会式、一部競技が4K見逃し配信され、そのうち柔道女子52キロ級、男子68キロ級(8日)、サッカー男子決勝(21日)などはライブ配信と見逃し配信の両方を実施。詳細はNHKのサイトで案内されている

 対応するテレビ/STBは、パナソニックの「VIERA」'15/16年発売モデルや、'15年のCATV用STB、ソニー「BRAVIA」'15/16年モデル、シャープ「AQUOS」'16年モデルで、型番の詳細はアクトビラの対応機器一覧ページに掲載。一部モデルは、利用に際してソフトウェアアップデートが必要な場合がある。また、対象番組の利用には、インターネット接続が必要で、常時接続実効速度40Mbps以上を推奨している。

 これまでも、アクトビラは放送事業者にハイブリッドキャストサービスと連動した2K映像配信の放送連携PaaSを提供しており、新たに4K映像配信機能も追加された。放送事業者は、4Kネット配信やハイブリッドキャストに対応したテレビを対象に、4K映像を活かした新たな番組を制作、提供可能になるとしている。

 AMADEUSを利用する放送事業者には、市販の4Kネット配信対応ハイブリッドキャスト搭載テレビと動作検証済みのMPEG-DASHプレーヤー(DRM対応)を合わせて提供。受信機との接続検証が不要となり、サービスの立ち上げや運用工数を大幅に削減できるという。アクトビラは、対応機器メーカーと連携し、今後もAMADEUSの機能拡充を進めていくという。