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鴻海によるシャープ出資が完了し、子会社化。高橋社長は退任

 シャープは12日、鴻海精密工業(鴻海)による出資が完了したと発表。鴻海がシャープの親会社になるとともに、高橋興三代表取締役社長が同日付で退任した。新社長は鴻海精密工業副総裁の戴正呉氏が就任予定で、13日開催予定の取締役会で決定する。

シャープ新社長に就任予定の鴻海精密工業 載正呉副総裁、鴻海精密工業 郭台銘会長、シャープ高橋社長(4月2日撮影)

 両社は、鴻海グループがシャープへ3,888億円の出資を行なうことで4月に合意。当初6月の出資完了を目指していたが、払込実行のための各国の競争法当局による審査において、中国当局の審査完了が遅れていたため、8月まで延期されていた。

 今回の増資により鴻海精密工業はシャープの議決権の26.17%を所有する筆頭株主となるほか、Foxconn FEは18.43%、Foxconn Technologyが13.1%を所有し、シャープの主要株主となる。これらを合計すると66.07%となり、鴻海精密工業がシャープの親会社となる。